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ヨーロッパ型資本主義 アメリカ市場原理主義との決別
著者 著:福島清彦
アメリカ型市場原理主義はもう通用しない! 比較的平等で、所得水準が高く、それでいて相当な競争力を備えたヨーロッパ各国の資本主義。長い歴史と豊かな思想が育んだ社会システムを...
ヨーロッパ型資本主義 アメリカ市場原理主義との決別
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ヨーロッパ型資本主義 アメリカ市場原理主義との決別 (講談社現代新書)
商品説明
アメリカ型市場原理主義はもう通用しない! 比較的平等で、所得水準が高く、それでいて相当な競争力を備えたヨーロッパ各国の資本主義。長い歴史と豊かな思想が育んだ社会システムを日本は今こそ学ぶべきだ。(講談社現代新書)
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紙の本
市場原理主義と決別しよう
2005/03/06 08:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
規制改革や「官から民」など、市場原理優先の新自由主義が声高に叫ばれている。
本書は「アメリカの影響力が強くなり過ぎている21世紀初頭の現状では、アメリカ型資本主義を批判的に見ながらヨーロッパ型資本主義が持つ独自の強さに光をあてるヨーロッパ分析書」(あとがき)である。
市場原理主義による政策は、富者と貧者の格差を著しく拡大し、生活さえ困難な層が増えている。アメリカの市場原理主義を進めれば進めるほど、貧者が増えるというのが現状である。
ヨーロッパでは、アメリカ型市場主義と決別し、福祉を重視するヨーロッパ型資本主義が試みられている。
EU統合の大きな流れは、その大胆な試みといえる。すべてが成功しているわけではないが、その目標の一部は参考にすべき点がある。
南北問題や地球環境問題など、アメリカ方式では解決しないことが世界的に明らかになっている。今考えなければならない重要問題であろう。著者は、自らの滞欧経験をも踏まえながら、ヨーロッパ主要国の実情を冷静に分析し、その弱点をも明らかにしようとする。
労働組合を敵視する論調には、まったく賛成できない。また、資本主義そのものが持つ根本的な欠陥を探ろうとしない姿勢など、著者の視点には賛成できない点が多々ある。が、それを我慢すれば、学ぶべきところがある。
無責任極まりない小泉改革の本質を考えるうえでも、参考にはなる。物足りない所が随所にあるが、ヨーロッパ型資本主義を知るには役立つところがある。