0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:333 - この投稿者のレビュー一覧を見る
気になる言葉と題されたように、極めて哲学的な題材を扱いそして、5ページ程でその題材を扱っている。現代を読み解く上で重要な用語ばかりなので、その用語を通して、現代を読み解くことが出来る。難解であり、そして平易でもある文章に戸惑わされる。
投稿元:
レビューを見る
新書+項目別の構成で、読みやすいかなと思って手に取った本。選ばれている言葉は、それぞれ重要な言葉ばかりでしっかりと概念を理解して使いたい言葉。逆に曖昧なまま使ってしまいがちな言葉でもある。
投稿元:
レビューを見る
大学時代に読んだ本。読み直してみたくなってなんとか最後まで読みきったけど、今の私には難しい。
発行が1984年という古さはちょっと感じてしまう。新しい本でこういうのないのかな〜と思った。
投稿元:
レビューを見る
「エロス」「記号」「狂気」「パトス」といった、主に現代思想で重要となるキーワードについての小論集。
うーん、少し掴み辛かったかな。真面目に読まなかったからかもしれないが。
投稿元:
レビューを見る
(未完)
(書誌情報:NDL-OPACより)
タイトル 術語集 : 気になることば
タイトルよみ ジュツゴシュウ
責任表示 中村雄二郎著
出版地 東京
出版者 岩波書店
出版年 1984.9
形態 218,8p ; 18cm
シリーズ名 岩波新書
注記 文献:p201〜215
入手条件・定価 430円
全国書誌番号 85008995
個人著者標目 中村, 雄二郎 (1925-)‖ナカムラ,ユウジロウ
普通件名 哲学‖テツガク
→: 上位語: 人文科学‖ジンブンカガク
→: 下位語: 自然主義(哲学)‖シゼンシュギ(テツガク)
→: 下位語: 芸術哲学‖ゲイジュツテツガク
→: 下位語: 美学‖ビガク
→: 下位語: 自然哲学‖シゼンテツガク
→: 下位語: 科学と哲学‖カガクトテツガク
→: 下位語: 社会哲学‖シャカイテツガク
→: 下位語: 経済哲学‖ケイザイテツガク
→: 下位語: 数理哲学‖スウリテツガク
→: 下位語: 言語哲学‖ゲンゴテツガク
→: 下位語: 歴史哲学‖レキシテツガク
→: 下位語: 二律背反‖ニリツハイハン
→: 下位語: 哲学と宗教‖テツガクトシュウキョウ
→: 下位語: 比較哲学‖ヒカクテツガク
→: 下位語: 形而上学‖ケイジジョウガク
→: 下位語: 教育哲学‖キョウイクテツガク
→: 下位語: 人生観‖ジンセイカン
→: 下位語: 方法論‖ホウホウロン
→: 下位語: 論理学‖ロンリガク
→: 下位語: 現象学‖ゲンショウガク
→: 下位語: 構造主義‖コウゾウシュギ
→: 下位語: 技術哲学‖ギジュツテツガク
→: 下位語: 価値論(哲学)‖カチロン(テツガク)
→: 下位語: 人間学‖ニンゲンガク
→: 下位語: 認識論‖ニンシキロン
→: 下位語: 文化哲学‖ブンカテツガク
→: 下位語: 分析哲学‖ブンセキテツガク
→: 下位語: 世界観‖セカイカン
→: 下位語: 西洋哲学‖セイヨウテツガク
→: 下位語: ユダヤ哲学‖ユダヤテツガク
→: 下位語: 宗教哲学‖シュウキョウテツガク
→: 下位語: 医学哲学‖イガクテツガク
→: 関連語: 哲学者‖テツガクシャ
→: 関連語: 無限‖ムゲン
NDLC H15
NDC(8) 104
本文の言語コード jpn: 日本語
発行形態コード 0101: 図書
資料形式コード A: 書誌
出版国コード JP: 日本国
西暦年 1984
校了日 19850215
最終更新 19850215000000
投稿元:
レビューを見る
確か、予備校時代に購入した本。
小論文対策だったと思う。
twitterやweblogを書くようになって、改めて読まなければ
ならないと思う。
投稿元:
レビューを見る
友達に貸してから3年経っているのに、帰って来ず、再購入した一冊。
理系の領域に身を置くとなかなか体験することのない「他分野の関連付けて思考する」という思考方法を垣間見ることが出来る。
文系の方々を心より尊敬してしまうかっこいい論調。
私の中では最高にオシャレな一冊です。
投稿元:
レビューを見る
非常に難解。
読書スピードが遅々として進まない箇所とさくさく進む箇所がある。
さくさく進む箇所がきっと、自分にとって腑に落ちやすい領域なのだと思った。
投稿元:
レビューを見る
高校だったと思うが、何となく哲学や思想に興味を持ち始めたころに読んだ本。キーワードごとに解説を付すかたちで読みやすく、本格的に哲学書に挑戦する準備段階だったのだろう。今思うと懐かしい。
投稿元:
レビューを見る
現代を考える上で重要と思われる語句について、その意味や解釈、関連する思想などを解説している。東大入試に役立つと赤本に書かれていたためか、予備校の国語講師がこの本に書かれている内容を大幅にコピーしたと思われる話を頻繁にしていた。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
現実や世界を読み解いていくためのキー・ワード=術語。
現在の〈知の組みかえ〉の時代にあって、著者は、記号、コスモロジー、パラダイム等、さまざまな知の領域で使われている代表的な四〇の術語と関連語について、概念の明晰化を試みながらそれを表現の場で生かそうとする。
現代思想の本質が把握できる、〈気になることば〉の私家版辞典。
[ 目次 ]
アイデンティティ―存在証明/自同律/相補的アイデンティティ
遊び―真面目/演劇/祝祭
アナロギア―アイデンティティ拡散/性自認/免疫
暗黙知―パタン認識/棲み込み/共通感覚
異常―正常/理性・狂気/根源的自然
エロス―タナトス/セックス/ジェンダー
エントロピー―永久機関/ネゲントロピー/開放定常系
仮面―霊力/神話的形象/素顔
記号―フェティシズム/シンボル/隠喩・換喩
狂気―譲渡/疎外/監禁〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
ポストモダンな雰囲気が横溢している84年刊の本。従来哲学の仕事であった問いを発して「定義する」固定から、「表現する」開放へという姿勢、チョイスされた40のことばの学際性、リゾーム性がさっそくポストモダンである。
ギリシャ哲学からデカルト以降の近代哲学、もちろん先端だったフランス現代思想、それに東洋、西田、三木、親中村だった栗本慎一郎、上野千鶴子まで引用され縦横無尽。とりわけ心理学、精神医学の領域への関心が広く取り入れられていることも象徴的である。
ではこの時代思潮とはなんであったか?
ルソーや白樺派の素朴自然主義を超えて、堅固に構築された科学的近代知の世界を解体し過激に自然回帰すること。その知のラディカリズムは、より具体的に演劇的知、臨床の知、パトスの知といった中村が追求し続けた鍵概念として提示される。そしてそれを現出させるパフォーマンス。
それからほぼ30年。いま直面しているのはその相対化の果ての拡散、秩序を失った多様化ではないか。脱構築がなしえたものをまた脱構築するという循環が内在していた陥穽。絶対や中心を否定した反動は、例えば固定した目的(ヴィジョン)を定めない政権を支持し、また批判する。小泉や橋下への簡単ななびき。天皇制や原子力への対処的議論。
カイヨワを引いて、「聖なるもの」とは汚損したり汚染されたりせずにはふれることのできない人間あるいは事物であるとし、未開民族の間でも祝福されたものは呪われたものでもあり人々が遠ざけておくものというアンビバレントを示す。
これを踏まえて科学的技術や政治経済システムが根源的にはらんでいる「暴力」に脅かされる時代と言われれば、まさに今の日本および世界そのものである。技術やシステムの媒介=間接化が著しく進み、有用性=合目的性が貫徹され、物の超越(バタイユ)の徹底支配が世界をそんな風にした。生の過剰(呪われた部分)が物質化され抽象化されて手が届かなくなってしまった地点から人間を脅かし侵犯するのである。それは供犠と呼ばれる、プリミティブな儀式、祝祭性の喪失に端を発するものと考えると、その復権が回復への契機になりはしないかという議論につながるがはたして可能かどうかはわからない。
中心の喪失は文化の領域にも著しい。いまカルチャーとは=サブカルである。サブカルの対抗文化をさがすという倒錯。翻訳書や洋楽の衰退は海外のパワーも衰えていることをにおわせる。
問題意識を持ってさえいればあらゆるところにヒントは見いだせる。そして優れた論考は多角的な読み込みを可能にしてくれる。優れた知性が現実社会に生かされないことが何より恐ろしいジレンマだ。本書をガイドブックとして(巻末に付された参考文献リストもあわせて)思索を広げてゆければよいと思う。
「直線ハ最短距離カ?」
投稿元:
レビューを見る
哲学的に重要な用語から、当時主流であったと思しき用語などを広く取り入れている。そういう意味では非常に、有用な用語集なのであるけれども、基本的には雄二郎が定義する言葉であるので、それをわかった上で読まねばならない。例えば、雄二郎は身体性を重視する。それは、視覚優位の世界の中で触覚などの体性感覚がないがしろにされてきたからであるし、体性感覚を基にすれば、「共通感覚」にたどりつけると考えているからである。そして、共通感覚に到達すれば、自ずと、「心身二元論」を克服できると考えているわけである。しかし、それは弁証法的な克服とは異なる。弁証法というのは、相反する事柄をより高次の概念へと引き上げる手法であるが、実際は、非常にあいまいなものである。そこにおいては結局のところ、ぼかされるだけであるので、弁証法的超越とは異なり、著者は「体性感覚」によって統合すればよいと考えるのである。だから、精神の身体性といったことも考えられるのである。著者が唱える臨床の知なる概念も、診断的なものとは異なり、実際に体性感覚つまり身体性を通して、相手の精神をも理解していくことであり、そこにおいて河合隼雄の箱庭療法とも接近するし、精神の身体性において木村瓶による分裂病の把握とも接近するのである。
前者は、箱庭という限られた枠の中に、自分の体性感覚を通して内的世界が表現されるのであり、後者においては、分裂病者とはつまり、自分を収納する場所を失ったものである、とされるのである。後者をもう少しわかりやすく言えば、たいていの人間は、「私は~」「私はー」といった具合に、この「私」がまず第一にあると考えているが、実際は「~」や「-」の部分に含まれるものの集積である場所がありそこに「私」が収納されるという考えである。これはトポス論とも関係が深い。トポス論によっても、理念といったものはどこかに収納されておりそこから引き出されるのだと考えられたが、これはいってしまえばプラトンのイデアではあるまいか?ということで、雄二郎は最終的には、この体性感覚へと持っていきたがるのである。また、ここには能動性と受動性の両方が含まれる。つまり両者をかねそろえたパフォーマンスであり、両者をそろえるためには体性感覚が必要となるわけであり、それを通して共通感覚に到達する。そして、共通感覚こそが、心身二元論を超越した姿なのであるが、なんだか、すごくあいまいなのである。意外とね。だから、ここで雄二郎は終わってしまっている気がするし、この先は一体?と疑問符がわくのである。
投稿元:
レビューを見る
述語は観念を示すと思う。主語が主体であって、私やあなたなどのある程度の固有の範囲を示すが、述語は範囲と同時に行為、状態など、同じ言語を使っているもの同士でも齟齬が生じることが多い。
何気なく使っている言葉の意味は相手と共有できているのだろうか
。「コモンセンス」「狂気」「記号」「レトリック」・・本書は何気なく使っている言葉のなかに深い意味があることを知らないで使うより知って使うほうがいい、そしてその言葉を深く考えて使うほうがもっといい、ということを教えてくれる。でも知ってるを表に出すと嫌われる、ってことは書いてない。(^0^;)
日本語の意味がわからないことが最近多い。興味のない分野の情報は全く記憶に残らないためか、新語、流行語はもとより、以前使われて今では意味が変わった言葉(ヤバイ)などを頻繁に使われると外国語以上に理解に苦しむ。時たま、それどんな意味?と聞くと話してはなんとなく使っているだけで深く意味など考え使っていないことなどが多い。これはヤバイぞ・・・
投稿元:
レビューを見る
目次:
術語―知の仕掛けとしての
1 アイデンティティ―存在証明/自同律/相補的アイデンティティ
2 遊 び―真面目/演劇/祝祭
3 アナロギア―アイデンティティ拡散/性自認/免疫
4 暗 黙 知―パタン認識/棲み込み/共通感覚
5 異 常―正常/理性・狂気/根源的自然
6 エ ロ ス―タナトス/セックス/ジェンダー
7 エントロピー―永久機関/ネゲントロピー/開放定常性
8 仮 面―霊力/神話的形象/素顔
9 記 号―フェティシズム/シンボル/隠喩・換喩
10 狂 気―譲渡/疎外/監禁
11 共同主観―相互主観性/間身体性/共同幻想
12 劇場国家―ヌガラ/模範的な中心/中空構造
13 交 換―交通/象徴交換/過剰
14 構 造 論―イメージ的全体像/弁証法/言述の論理
15 コスモロジー―ブラック・ホール/存在の大いなる連鎖/現実との生命的接触
16 子 供―深層的人間/小さい大人/異文化
17 コモン・センス―常識/共通感覚/共感覚
28 差 異―同一性/反復/差別
19 女性原理―阿闍世コンプレックス/母権制/グレート・マザー
20 身 体―歴史的身体/社会的身体/精神としての身体
21 神 話―箱庭療法/原初の時との接触/ブリコラージュ
22 スケープ・ゴート―王殺し/中心と周縁/ヴァルネラビリティ
23 制 度―第二の自然/見えない制度/リゾーム
24 聖なるもの―宇宙樹/聖・俗・穢/自然
25 ダブル・バインド―小さな哲学者/象徴的相互行為/禅の公案
26 通過儀礼―死と再生/永遠の少年/リミナリティ
27 道 化―はじまりの不在/ヘルメス/反対の一致
28 都 市―メディオ・コスモス/深層都市/脱形而上学
29 ト ポ ス―土地の精霊/決まり文句/場所の論理
30 パ ト ス―パトロギー/イデオロギー/情動・情念・感情
31 パフォーマンス―コンピテンス/パトス的行為/演劇的知
32 パラダイム―理論負荷性/共約不可能性/学問母型
33 プラクシス―クオリティ/パフォーマンス/動的な感覚
34 分 裂 症(スキゾフレニア)―うつ病/アンテ・フェストゥムとポスト・フェストゥム/反エディプス
35 弁 証 法―問答法/論証法/絶対弁証法
36 暴 力―供犠/法体系/呪われた部分
37 病 い―健康幻想/特定病因説/痛みの抹殺
38 臨床の知―科学の知/パトスの知/生きられる経験
39 レトリック―パイデイアー/政治的動物/レトリックの知
40 ロゴス中心主義―反哲学/脱構築(ディコンストラクション)/天皇制
文 献/あとがき/人名索引・事項索引