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電子書籍
雲神様の箱
著者 著者:円堂 豆子 , カバーイラスト:苗村 さとみ
第4回カクヨムWeb小説コンテスト、キャラクター文芸部門特別賞受賞!古代日本の美しい風景、豪族たちの渦巻く野望、そして『土雲の一族』というファンタジー要素が融合し、胸躍る...
雲神様の箱
雲神様の箱 1 (角川文庫)
商品説明
第4回カクヨムWeb小説コンテスト、キャラクター文芸部門特別賞受賞!
古代日本の美しい風景、豪族たちの渦巻く野望、そして『土雲の一族』というファンタジー要素が融合し、胸躍る壮大な物語が誕生したーー!!
▼作品あらすじ
薬毒に長け、どの地の支配も受けず霊山を移り住む古の民、土雲の一族。一族の少女・セイレンはある日、『山をおり、雄日子(おひこ)という若王の守り人となれ』と里を追い出される。双子の妹という出自ゆえ「災いの子」とされてきた彼女は、本来求められた姉媛(あねひめ)の身代わりにされたのだ。
怒りと孤独を抱え里を飛び出したセイレン。しかし、類い稀な技を持つ彼女と、大王への叛逆を目論む雄日子の予期せぬ邂逅は、倭国の歴史を大きく変える運命の出会いとなるのだった……!
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書店員レビュー
続巻求む!
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
毒をはらんだ霊山に移り住む古の民である土雲族の娘、セイレンは双子の妹として産まれたことで災いの子として実の母からも忌み嫌われ孤独に育つ。
自由に山を下りることも許されなかった彼女が唯一必要とされたのは、いずれ一族の長となる姉の代わりとして差し出されるその時のみだった。
優しく無邪気な姉だけがセイレンの味方だったが、一族の意向の前にはあらがうことはできずに、ある日姉の身代わりとなり若王雄日子の守り人となるべく山を降りることが決まってしまう。その不遇な生活の中でも「山から下りずに、必要とされてそこにいたかった」と胸を痛める少女の姿はとても切ない。
ただこの物語の主人公はけして悲劇のヒロインでは終わらない。
ふつふつとわきあがり消えることのないやりきれなさ、怒りを力にしながら、相手から目をそらすことをやめない。もしかしたらやめることをしらないだけかもしれない。
偽ることをしらず、不器用なほどに心根がまっすぐな土雲族秘伝の技を持つセイレンと、そんな彼女を守人として自分のそばにおくことを決めた雄日子の底知れなさがこの物語の面白さを加速させていく。
雄日子の魅力はまだまだ明かされていない。続巻が待ち遠しい古代日本ファンタジー。