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公子風狂 三国志外伝 曹操をめぐる六つの短篇
著者 藤 水名子
もうひとつの三国志。曹操はこんな男だ! ーー希代の姦雄、魏の曹操。その凄まじいエネルギーは、周囲の男女の人生をいやおうなしに巻きこんだ。父の身代わりとなって悲運の死をとげ...
公子風狂 三国志外伝 曹操をめぐる六つの短篇
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公子風狂 三国志外伝曹操をめぐる六つの短篇 (講談社文庫)
商品説明
もうひとつの三国志。曹操はこんな男だ! ーー希代の姦雄、魏の曹操。その凄まじいエネルギーは、周囲の男女の人生をいやおうなしに巻きこんだ。父の身代わりとなって悲運の死をとげる長男・曹昂(そうこう)や、夫にけっして心を許さなかった丁夫人、そして父になりかわって漢王朝から帝位を奪った曹丕(そうひ)の心の闇など、英雄に接したがゆえの悲劇をえがく傑作6篇!
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紙の本
登場人物が主観的に描かれ過ぎている
2004/06/30 14:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タララン - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物が、藤水名子の主観で描かれ過ぎている気がしました。
特に曹コウとシン氏。それに女性達がドライ過ぎる気がします。
冷めてるというか、斜に構えているというか。
それにセンエンとシン氏に対しては、「なんでそこまで意地をはるかな?
」と思ってしまい、あまり共感を覚えませんでした。
それからどうして曹ヒが美少年を寵愛していた事になっているのでしょう?
「正史」には「文帝は男性同士の同性愛については、
賛成しかねる。と言った。」という記述があったのですが。
それから特に気になったのが、史実の誤りが多い事です。
郭女王は、シン氏と年齢が近いです。なぜかこの小説の中では、
シン氏よりかなり若い女性になっていました。
また、曹叡には子供がいなかったというのも、誤りです。
「正史」の「子がない」とは、息子がいないという意味です。
それに次々と早世してしまったから、「正史」に「明帝は子がなかった」
と書かれてしまいましたが、早世したとはいえ曹叡には曹殷などの息子がいました。やはり早世していますが、淑公主という娘もいたそうです。