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「野性」の哲学 ――生きぬく力を取り戻す
著者 著:町田宗鳳
現代人は人工空間に生きている。身体感覚が極端に希薄な社会では、凶悪犯罪や自殺が日常化し、魂の拠りどころも見えにくい。こんな時代だからこそ「野性」のエネルギーを解放し、根源...
「野性」の哲学 ――生きぬく力を取り戻す
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「野性」の哲学 生きぬく力を取り戻す (ちくま新書)
商品説明
現代人は人工空間に生きている。身体感覚が極端に希薄な社会では、凶悪犯罪や自殺が日常化し、魂の拠りどころも見えにくい。こんな時代だからこそ「野性」のエネルギーを解放し、根源的な生命力を取り戻さなければならない。信長の決断力、龍馬の行動力、松下幸之助の直観力等を手掛かりに喪われた「野性」の回復を訴える。
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紙の本
1ラウンド開始8秒K.O.負け
2003/01/10 06:36
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年の新書乱発の流れもあってか、本屋にはかなりたくさんの新書が並ぶようになった。しかし中にはかなりあやしいタイトルのついているものもある。なんとかしてインパクトをあたえ、本を買ってもらおうという出版側の意図が見え見えなので、あっかんべーをして見過ごす。
しかしだ。ときどきこのトラップにひっかかる。
今回はこの「野性」という文字につかまった。常日頃「人間というよりどーぶつ」「百歩ゆずって妖怪人間」を自認し、ゴキブリを見ると反射的に捕まえたり、酔っ払うと四足歩行に切りかわったりしてしまうこの私に「野性」を説こうとは! おもしろい。買ってやろうじゃねぇか、ってんでレジへ……。
読んだあとの結論から先に言おう。私の負けです。まいりました。
ボクシングの試合にたとえれば、1ラウンド開始直後、自コーナーから三歩ぐらい歩いたところで王者の強烈なラリアートをくらい、そのままロープ際まで引きずられてリング下に叩き落とされた、って感じ。とにかく力押し。変に頭デッカチになってしまった私のようなどーぶつは、ブツブツ言ってるあいだになぎ倒されて、県道の側溝のゴミになってしまうか、よくてモロヘイヤ畑の肥やしぐらいにしかならないだろう。
この本の内容は、ごく簡潔にまとめることができるほど単純だ。いや、それどころか、ことばにするのも野暮だと思われるほどのものだ。そうさ、当たり前のことしか書いてないんだ。当たり前のことを言ってくれるな。この本はおもしろくない。
リング下で血の混じったツバをはきながら、私は負け惜しみをつぶやき続ける。