後味はいまいちだけど、面白かった。
2020/12/31 18:55
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投稿者:優乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
癖のある登場人物が多くて引き込まれる部分は多かったです。
こういう人達も本当にいるのかな?と思いつつ、一気に読めました。
好き嫌いの評価は差が出そうな一冊です。
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読みやすく面白かった
こんな母親どこかにいそう
そして表に出さなくても心の中ではこんな毒親 母みたいな感情を持っている人はいるんだろうなぁーと
娘の毒親への手の切り方がスッキリ
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母娘関係を扱ったもの、最近多いな。これは昭和の受験戦争を行きぬいた母が、わが娘にもお受験を無理強いし、最強の毒母になる物語。
最近、毒母ってとても悪者扱いされて、新書とかでは「母を棄てるべし」みたいなのも目にするし、有名人が実は私の母は毒母でしたと告発(?)する例もある。この小説でも、主人公の毒母ぶりは最悪に違いない。しかし毒母ぶりを描いているだけの小説なのになぜか、主人公”りつ子”が”母”でなく、一人の女性であったならば、決して悪い人間ではなく、美貌をそなえ、賢く、自律しており、人に流されず、一生懸命に努力して生きてきた強い女性なので、「なんてヒドイ母親なんだ!」とは思えなくなる。そこが小説の醍醐味かな。
最後に「毒母ですが、何か」と開き直るところは、題名なんだからそう来ることは分かっていたにもかかわらず、「面白い!」と思った。
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毒親の小説って最近は増えましたね。
この小説では、年代、世代の経緯を丁寧に描いています。どちらかというと毒母側の描写ががなかった気もしますが。
結末も好きです。
ネタバレしたくないのでこの程度にしておきます^^
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すっっごい面白かった!
良かれと思って、とか、あなたのためを思って、って全部自己満足でそういうことをしてる自分が好きなだけであって、全然相手の気持ちを汲んでないんだな
相手に自分の意見を押し付けてる時点で、もうその人の気持ちは全然無視して自主性を奪ってる気がする
これに関しては押し付けられる側になったことがないと一生気づくことなく、他の人にやっちゃうことだと思う
何度もりつ子に対して腹を立てたけど、自分の見栄ばかりを考えていたせいで愛していたもの全てを失う結果になっちゃって、同情もした
気づかないうちにこんな母親になってしまわないか、母親になるのが若干怖いと思った
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両親が交通事故で亡くなり16歳で孤児となり父親の実家財閥の玉垣家に引き取られ贅沢な暮らしをするけど心が満たされなく勉強に励み東大を卒業その後名家の御曹司と結婚し双子出産する母親の描いた通りに子供を育て勉強に励ます母親下の女の子は拒絶反応起こすがお構いなしに母親の思う通りに進み苦労する子供は自分のブランド品なのか見栄なのかこういった親は多く居ると思う
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最近たびたび耳にする言葉「毒母」
主人公は十六歳で両親を亡くしたりつ子
持ち前の美貌と闘争心で自らの夢を次々と実現して行きます。
東大合格、名家の御曹司との結婚、双子の出産。
それでもなお嫁ぎ先で見下されるりつ子は次なる目標を子どもたちの教育に定めます。
娘の星良(せいら)を自分の意のままに操り、自分の作品と言い切るりつ子
その姿は本人が良かれと思ってやっているだけにタチが悪い事、この上ありません。
癖のある登場人物が多く、内容が内容なだけに共感出来る部分はなく、楽しいと思える読書時間ではありませんでした。
物語の終盤には星良の逆襲として告白本の出版があり、そこでりつ子に本心をさらけ出しますが、親子でありながら何とも言い難い結末にぐったりしました。
「毒母」恐るべし。
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イヤミスとまではいかないけれど、読後感がなんともといった作品。決して作品が悪いわけではなく、あまりにも現実的な作品だと感じ、なかなか読んでいて厳しい。舞台設定は昭和ではあるが、現代にも十分通じる内容。
親が子どもに過度の期待をしてしまうのはよく聞く話であり、我が子可愛さがあるので仕方ない部分もある。しかし、それがずっと続くようでは子どもとしても窮屈。親としては一生懸命子どもに尽くしているのに、周囲はなかなか分かってくれない。逆に子どもからすると、いわゆる毒親と言われる存在になってしまう。そうなってしまうと、永遠に分かり合うことはないのだろうなと思う。そうした親子関係を描いた長編。
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めちゃくちゃ面白い。そして怖い。
何が怖いかって、自分もりつ子のような母親になるんじゃないかと思ってしまうところ。
りつ子の娘への異常な執着、本人からすれば娘のためを思った愛情の結果なんだろうな。子供は母親の作品だと言ってしまうのは異常だとわかる。
わかるけど、りつ子の行動が理解できてしまう。だから怖い。
もちろん、子供の頃は母親から愛されたくて傷ついている娘の星良が、自我が目覚め、母娘の閉ざされた世界から大きな世界へ出ていくと、母親の干渉が嫌で嫌で仕方なくなるのもよくわかる。
母と娘って、母と息子や父と娘よりもこじれやすいのかな。
私も、自分の親みたいになるのが嫌だし、愛せるか自信がないし、むしろ虐待しないなんて言えないから子供は欲しくない。どうしてみんな抵抗なく親になれるのかと最近まで思っていた。今も思っている、が正しいかな。
夫はいまいち理解できないみたいだったけど、
私が母親としてまともじゃなかったら絶対に指摘して!離婚してでもいいから子供を守って!という約束をして出産した。
毒母ではないと思いたいけど、その危険性はあるから気を付けないとと思っている。
親子でも、他人。
あなたのためよ、というのは嘘。全部自分のため。
私の好きなことが娘の好きなこととは限らない。
愛情と支配をごっちゃにしないこと。
改めて肝に命じようと思った。あー怖い!
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東大を出ても、活かされないとは。毒母は、母私のがそうだったとも言えるし、自分がそうだとも言える。目の前の幸せを認めることの難しさ。
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とても面白かったです。
りつ子の子供への執着心や情熱は人一倍の苦労を重ねてきたりつ子が自分自身を守るためにとった行動だったのではと感じます。
りつ子の力強さと情熱に最後は敬服させてれます。
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いや、もうあっぱれ!本当に粘着質で偏執的で自分勝手な母親だけど、ここまでくるとなんだか尊敬するわ。
母親にとって子供は自分の一部だなんて言われるけど、ここまで子供を私物化して思うままにコントロールしようとする人って実際にもいるんだろうか。いや、きっといるんだろうな。それこそ子供からしたら親ガチャ大はずれだよね。
子供は親を選べないし、親を捨てられない。そもそも親を捨てようと思える年齢になる頃にはどっぷり洗脳されちゃって逃げられないんだろうね。
あー怖かった。
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母親との関係に悩んでいてこの本を手に取ったのだが、うちの母と真逆なタイプだったので参考にはならなかった。
(あとがきの「毒母と娘は細胞レベルで融合している」は首がちぎれる程頷いたが)
この本は単なる小説じゃない、読む昼ドラだ。
りつ子みたいな激動の人生を歩んだ人はいるのだろうか。親戚一同血も涙も無い。義実家なんてクソの集まりである。
しかし、りつ子の「悲劇のヒロイン症候群」も負けていない。あの時代に東大に合格して玉の輿に乗る程のガッツがあるのに、「おとぎ話のお姫様でいたい」というちぐはぐさがまた怖い。
しかし、りつ子さんは一切謝りませんね。
彼女の自分に対する絶対的な自信が怖いです。
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自分の子供に何かを与えてあげたくて結果的に毒親としてしか振る舞えない女性を描いた物語。主人公は超絶美貌かつ東大卒という設定で天与の物も努力で勝ち取る事もしてきたのに、それでも自分が手にできなかった何かを必死で与えようとするあたりがうまく考えられてる。親という生き物の業を見せつけてくる。自分が誰かの親かどうかで読み方がだいぶ変わってくるように思う。俺は主人公のエキセントリック過ぎる振る舞いを半ば呆れつつ読みながら、ふとした時に愛する子に対して抱いてしまいすぐ打ち消した失望や残酷な気持ちを思い出して冷や汗をかいた。物語としては好き勝手振る舞った主人公が因果応報的に孤独になって終わるんだけど、ラストは痛快。徹底してるわあんた。
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16歳で両親が事故死し孤児となったりつ子は、絶縁状態だった父の生家・財閥の玉垣家に引き取られる。贅沢な生活を送りながらも常に〈よそ者〉でしかない孤独感を紛らわすかのように勉強に励み、東大に合格。卒業後は名家の御曹司と結婚し、双子を出産する。すべてを手に入れたりつ子が次に欲したのは、子どもたちの成功だった─。永遠にわかりあえない母娘を克明に描き出す圧巻の長編!
文章自体は簡単、ストーリーもサクサク進むのですぐに読めるが・・何というかここまで自分の思い込みを実行出来るりつ子はある意味たいしたものです。
なんだかんだかで毒親だけど過干渉だけどちゃんと教育受けさせてご飯つくってこれだけでもずいぶんと立派だと思うんだが・・・
子供に対しての脅しがいかんのか?