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レベル4/致死性ウイルス
著者 ジョーゼフ・B・マコーミック , スーザン・フィッシャー=ホーク , 武者 圭子
致死率が高く有効な治療法のない、最も危険な「レベル4ウイルス」が猛威をふるった感染症対策黎明期のアフリカ。電気や水道の未整備、感染者の排斥、呪術まがいの民間療法、政情不安...
レベル4/致死性ウイルス
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レベル4/致死性ウイルス (ハヤカワ文庫 NF)
商品説明
致死率が高く有効な治療法のない、最も危険な「レベル4ウイルス」が猛威をふるった感染症対策黎明期のアフリカ。電気や水道の未整備、感染者の排斥、呪術まがいの民間療法、政情不安……様々な障害に直面しながらもエボラ出血熱やラッサ熱の感染源とその経路を突き止め多くの命を救った30年間を、米CDC(疾病予防管理センター)特殊病原体部を率いた医師と妻が自ら綴る。コロナ禍に寄せた序文を収録。
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紙の本
死の感染症最前線現場からのレポート
2021/11/28 14:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
デボラ出血熱、ラッサ熱、エイズ、クリミアコンゴ熱の臨床症例や現地でのパンデミック発生経路などについての調査・分析・診療・治療などのレポート。ノンフィクションだがハヤカワの推理小説ばりのスリリングさで、「読ませて」くれた。
アフリカでの場面展開が多く、著者陣は医師・研究者として命懸けの医療にもあたった訳だが、「医者としての呪術師」が登場するような現地医療の中で欧米人が採血し抗体検査をする困難さや、死者を敬いその死を悼む葬送儀礼など感染拡大を招く行為も詳述されており、(楽しんで読むなどと不謹慎極まりない書き方はできないが)ある意味「民族誌」としての一面も持ち合わせた内容で、非常に読み応えがあった。
本書初版からは20年以上経過し、ウイルスと対峙するための遺伝子工学や医療技術の進歩はまさに日進月歩だが、いまだに冒頭の出血熱は猛威をふるっており、今回のコロナ禍中にあっても身近に感じられる迫真のレポートであった。