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貿易の世界史 ――大航海時代から「一帯一路」まで
著者 福田邦夫
貿易は互いに利益をもたらすものと思われているが、その本質は奪い合いであり、近代以前の貿易は戦争そのものだった。現代でもTPPや米中摩擦に見られるように、貿易は各国の利害が...
貿易の世界史 ――大航海時代から「一帯一路」まで
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貿易の世界史 大航海時代から「一帯一路」まで (ちくま新書)
商品説明
貿易は互いに利益をもたらすものと思われているが、その本質は奪い合いであり、近代以前の貿易は戦争そのものだった。現代でもTPPや米中摩擦に見られるように、貿易は各国の利害が対立する“戦場”となっている。加えて今日のグローバル経済下では、国家と多国籍企業が争う場ともなった。本書では国際貿易の始まった大航海時代までさかのぼり、貿易が資本主義経済を成り立たせ、覇権を握る手段として利用されてきた歴史を描いた。貿易は単なるビジネスなどではないのだ。
目次
- はじめに 貿易の主役は誰だろう/貿易は双方に利益をもたらすものなのか?/貿易の主役は多国籍企業/国際貿易の構造を理解する/第1章 近代世界と貿易/1 大航海時代の幕開けとポルトガル/新たな商人の登場/レコンキスタと新航路の発見/奴隷狩り/通商路の確立/私貿易の興隆/コロンブスの登場/ブラジルの発見/貿易商人の「商法」/先住民の絶滅とプランテーションの誕生/砂糖と綿/ヨーロッパ列強の商業戦争/スペイン支配下のポルトガル/ブラジル金の発見/メスエン条約とポルトガルの貿易赤字/2 スペインと新大陸/連合王国の樹立/異端審問/商都アントワープ/スペインのジレンマ/オランダ(ネーデルラント)のアジア進出とスペインの破綻/黄金を求めて/貿易が壊した世界/キリスト教徒による破壊/ポトシ銀山/ポトシ銀によるインフレ/スペインの凋落/3 商人の国オランダの勃興/ネーデルラント北部七州の反乱/アントワープの繁栄/アントワープの衰退/アムステルダムの勃興/オランダの増殖型産業/オランダ商人vs.スペイン帝国/国際為替銀行・アムステルダム銀行/繁栄とは裏腹に……/オランダ東インド会社/株式会社の起源/英蘭戦争/インドネシア争奪戦/バンダ諸島占領/マラッカの占拠とチモール島の支配/植民地支配の傷あと/第2章 植民地の拡大と移民の大移動/1 奴隷貿易と植民地の拡大/イギリスによる奴隷貿易の独占/奴隷貿易と製糖産業/エリザベス女王と海賊ドレーク/奴隷貿易の全盛期/奴隷貿易とブリストル/三つの三角貿易/最初の北米植民地/北部植民地と奴隷制/白人奴隷から黒人奴隷へ/アイルランドからの移民/保護貿易とイギリスの海上覇権/2 非ヨーロッパ世界の構造変容/金より綿/世界市場で交換できる最初の工業製品/キャラコ論争/イギリスvs.フランス/徴税権の獲得/インド貿易の崩壊/なぜアヘン貿易がはじまったのか/アヘンと『南京条約』/『天津条約』と『北京条約』/イギリス保護貿易の終了/3 移民による国家の建設/先住民の暮らし/イギリスの北米植民地建設/イギリス人入植者の目的/イギリスの財政難と植民地/ボストン茶会事件/先住民の苦境/アメリカの領土拡張/アメリカ資本主義の形成
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