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神招きの庭 3 花を鎮める夢のさき
神を招き、もてなす場である兜坂国の斎庭(後宮)に、神気を補う劇薬「神金丹」が持ち込まれた。人が飲めば命を落とし、神と人の性質を併せ持つ“神ゆらぎ”が飲めばその身は完全な神...
神招きの庭 3 花を鎮める夢のさき
神招きの庭 3 花を鎮める夢のさき (集英社オレンジ文庫)
商品説明
神を招き、もてなす場である兜坂国の斎庭(後宮)に、神気を補う劇薬「神金丹」が持ち込まれた。人が飲めば命を落とし、神と人の性質を併せ持つ“神ゆらぎ”が飲めばその身は完全な神と化す。これをもたらしたのが友好国である八杷島と知り、綾芽と二藍は警戒を強めていた。さらに、かつて身分を偽って兜坂国に潜入していた娘が、八杷島の祭官・羅覇として再び斎庭に現れた。八杷島の真意が知れぬ中、地方で疫病が発生する……。神鎮めの少女の古代和風ファンタジー!
目次
- 第一章 兜坂国に花散らす風の吹く/第二章 桃危宮に死を運ぶ神を招く/第三章 金銀の鶏は封じられた夢を持つ/第四章 朽ちた宮に絶えず花の散る/第五章 桜吹雪に待ち人の声を聞く/第六章 夢のさき、悪夢のいやはて
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やるせない
2021/02/27 09:23
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tama - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ネタバレ」
前作から引き続き、目を離せない展開が続く今作。
八杷島の祭官・羅覇の言動が二藍を追い詰める中、
綾芽の故郷に近い場所で疫病発生の知らせが齎され、
人々を救う為、鮎名は祭祀を行うが…という流れ。
前作からすでに八杷島の思惑(二藍の一線を越えさせる)は
見えていたのだけれど、今作では明確に描かれていて、
その理由もうっすらと見えてきたことで、益々次作への期待が高まった。
十櫛の裏の顔も見え隠れする今作、綾芽に心惹かれる王子は
綾芽と二藍の「敵」となるのか、十櫛の思惑も気になるところ。
二藍の綾芽への想いが切なく、神ゆらぎの己に怯える心を綾芽が強く支えて
いる姿がいじらしく、二人の幸せを願いながら、次作に期待。
今作でメインとされた「三兄神」である犀果さま。
危うい「神ゆらぎ」の存在がやるせない。