くまどんときつねどん

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投稿者：かれん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　心が広く、ちょっと鈍い（？）くまどんとずる賢いきつねどんが、畑に種を蒔きます。
「二人ですれば、早く出来るよ。」と、きつねどんは言いますが、きつねどんは種を蒔くだけ。
あとの世話は、仮病を使って、くまどんに全部任せます。
そして、収穫の時期になると半分ずつ…それも土の上と土の下で半分ずつ分け合います。
最初から大根と分かっていたきつねどんは、勿論、土の下を取ります。

　読んでいて、くまどんが可愛そうになります。
でも、きつねどんの態度に怒りもせず、また次の種を蒔くくまどん。

　普通のお話なら、ここで必ずしっぺ返しがきます。
でも、この絵本は、くまどんの健気な態度により、きつねどんは、自分のしたことを反省します。
きつねどんにも優しい心が残っていました。
やっぱり、一人で世話をするより、友だちがいるっていいですね。