電子書籍
少しWシリーズの香りがした
2021/04/19 15:16
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投稿者:SA - この投稿者のレビュー一覧を見る
WWシリーズになってから、少しまったりと落ち着いた感じになっていた本シリーズですが、Wシリーズの頃のような、緊張感あふれるシーンがあり、また、「あ、もしかして…」(彼女かな? え、これは誰?)と考えるシーンありで、とても面白かった。
過去の登場人物もヴァーチャル空間で登場し、それも少し印象に残る。
買ってから既に3回は読み返していて、なぜか何度も読みたくなる物語です。
紙の本
残念ながら私には。
2021/04/26 21:01
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投稿者:アンリルソー - この投稿者のレビュー一覧を見る
WWシリーズ、楽しみにしています。
ただ今回は正直、分かりにくかったです。
バーチャルの恐竜?何が目的だったのか
頭を捻りながら読んでました。
またまたWシリーズと名前が違うキャラが
登場して、その意味合いも悩ましい。
今後に期待します。
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WWシリーズ第五弾。今作でもリアルとは?ヴァーチャルとは何か?が問われている。リアルで生きることと完璧なヴァーチャルで生きることの違いとは?解像度の問題がクリアされれば差はなくなるのではないか?疑問は尽きない。それでも人間という存在が自由を求めていくことに変わりはないのだろう。今回は少しだけとはいえ終盤わりとハラハラドキドキさせられた。
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森先生のシリーズものが大好きです。今作も一気に読みきりました。久しぶりの、アネバネとデボラの登場が嬉しく、スリリングな展開に時を忘れました。アネバネとロジの息の合った掛け合いが最高に好きです。バーチャルに移行した世界、完璧とは何か、生きるとは?色々考えさせられました。
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公式サイトで、WWシリーズの今年の予定はこれだけなので、まさか最終巻かと思ったけど、まだ続きそう。
まあ淡々と進んで・暴れて・終わる感じで、続刊があるかないかはどんなふうにでもなりそう。
リアルとヴァーチャルが同等となりつつある世界。そのうちすべてがヴァーチャルに移行してしまうのかも。
私の今回の山場は、ヴァーチャルの暗闇の中、ロジを守る自分を妄想して身震いするグアトかな。かわいい。
あとはエピローグがすべて。
常に演算を続け、可能性を予測することができるということが、「明日がある」「自由がある」ということなのかな。
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諦めている暇もない。
なんだかもう、ほんの少し未来の話のようにすら思えてきた。醸成されている、ということなのだろう。しっかりと運営されている仮想世界があって、そこにいつでもログインできるような、感じ。そのうちにそちらだけあればいいんじゃないか、とか思い始めそう。
捜さないでください、ってやつです。
リアルとヴァーチャルって、現状だと本来の有り様から倒錯しているように感じる。
制約から自由になって、思考が純化されて、そういう場所であればいいなと思うんだけれど。
なんだかいまのヴァーチャルって、匿名性をいいことに放言を吐いたり、それを出自のわからないなんとかコレクトネスが批判したり(勿論こちら側も匿名性をいいことにしている)、ほんとに簡単なストレス発散の場になっているところが多いように思えて。
もっと、生きいきと使えているひとが増えるといいなぁ。そういう場所が。
それも極端に進めていくと、きっと閉塞して歪になってしまうのだろうけど。
あーあ、である。
☆3.8
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失敗しつつ、修正して、少しだけ、理想に近づいて行く。そんな完璧主義者なら目指せるかもしれない。失敗の程度にもよるけど。
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WWシリーズも5作目。Wシリーズから数えると15作目。受ける印象は静謐なんだけど、実は毎回ドンパチがあるんだな。
読んでいつも考えるのは、結局、頭脳神経の中の電気信号が我々の記憶、思考というか人格そのものだなということ。視覚や聴覚などの五感も電気信号の交流なんだから、完璧なバーチャルがあったらリアル要らないよねということ。
本書の中では、
しかし、ほんとうにそれで生きていることになるのだろうか?
この思考が行きつくところは、生きていることの価値は何か、である。
と記される。
ヴァーチャルにも実体がある。実態がヴァーチャルにシフトしたあと、リアルに残された物体は、どうなるのか?
静かな終幕が記される。
だから、もっと完全な世の中になることを願ったし、それが人類の目標なのだと思えてきた。
その後の再会。
完全な自由を手に入れるよりも、今日より少し自由な明日を信じて生きよう。
このシリーズって本質的な解決を見ないんだよね。ウォーカロンメーカーについてとか、トランスファーの世界の状況とか疑問は浮かぶんだけど、まあ、明日が少しでも良いならいいのかなと読了。
読後、「デボラ、眠っているのか?」を飛ばし読みで再読。トランスファーと赤い目のサリノを確認した。
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めっちゃアクション。
今回は動物が絡んできてたので珍しいパターンだなと。そういえば犬とか猫とかそういう話、あまり出てこなかったね、このシリーズ。まさか恐竜が出てくるとは思わなかったけど。いきなり遡りすぎじゃないっすかね。
リアルで現れてた動物が結局どっから出てきたのかいまいち。研究所の人間が作ってたってことですかね。
最後に出てきた少女は電脳世界に出てきたあの少女? マガタシキではないよね? よく分からなかった。
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もう二度と会えないと思っていた友人が訪ねてくるというのはいいものですね。デボラとの再会のシーン、最高でした。
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完結したものの中では時間は流れない。
何も過ぎ去っていかない。
ヴァーチャルの中で得られる安寧はきっとそういうもの。
繰り返しながら少しずつ条件が変わる。
得られる結果も少しずつ異なっていく。
コントロールできないものが無くなりつつある何百年後から聞こえた「楽しい」という言葉。
相変わらず事件と無縁ではいられない自称引退した人。
そしてクリティカルに時世を切る言葉が急に飛び込んできたけれど、森博嗣さんこれはいつ頃から用意してた言葉なんだろう。
『我慢さえすればなんとかなる、と楽観して神に祈ることしかしない』
言われてしまったところで何ができるということでもないが...。
WWシリーズ五作目。
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「いずれ、どこまでも自由になって、なにもかも手に入れることができるようになる。全員が超能力を手に入れたら、それって、超能力でしょうか?」
「過去を振り返って、忘れないようにしようという式典が多いようですけれど…」
「あれは、過ちを忘れないように、ということだと思う ー 過ちというのは、忘れたから繰り返すものだとは思えないけれどね」
『人間というのは、じわじわと同胞が死んでいっても、それは自然の摂理だと諦める図太さを持っているのだ。自分が死ななければ、それで良い、自分の家族さえ生きていればかまわない、と考える。数十年後にはこんな世界になる、と科学者が提示しても、そのときには、どうせ自分は生きていない、と受け合わない。』
「不完全な過去のデータで、未来に向かって演算し続ける」
「なるほど…、それが自由というものですか」
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今現在コロナが流行っているからか、ヴァーチャルの世界か凄く良く思える(^^;)絶滅した生物達にも会えるし♪でもリアルがあるからこそ憧れるんだろうねぇ(^^)初期の作品で、肉体を手放してヴァーチャル世界で生きていくなんて!!真賀田四季、恐ろしい子((((;゜Д゜)))と思っていたのに、この変わり様…(^o^;)
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最後の少女の正体はだれ?
前のシリーズ、ずいぶん前に読んだししかも図書館で借りたから見直せない(泣)
森作品は読後、なにかしら心に届くものがある
ノーベル賞あげて
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このシリーズも終わりだろうね・残念なので☆5つにしようかと思ったけど、やめておこう~国定公園の湖で釣りをしていた137歳の男性が襲撃され大怪我をした。その近くの動物園では警備員が殺害されるという事件も起きている。ドイツの情報当局がグアトに協力を求めてきたが、日本の当局も了解済みだ。湖の中の島の宮殿の地下が研究施設になっていて、資金はウォーカロンメイカーのフスから出されているらしい。技術者はドイツのHIXというメーカーで働いていた者たちだ。調べて見ると、13人の技術者が退職していて、その後の足跡が辿れない。動物のウォーカロンの研究は何のために行われていたのか。湖畔のレストランで食事中、シャチが襲ってきた。宮殿に帰り着いて調査を再開すると、急いでボートで逃げ出したが、ミサイル2発が命中して、施設は大きく損壊された。自宅に帰ろうとしても10時間の待機時間を過ごすために水族館の上の寂れた遊園地では玩具じみた列車に恐竜がぶつかってきた。同行している警備のウォーカロンは超低周波と超高周波の音を出す機能を持っている。それがシャチや恐竜のウォーカロンを動かしたのではないか。137歳の技術者は失踪した13人の研究者をヴァーチャルの世界に送り出したのではないか?実際に訪れた国定公園へのヴァーチャルツアーに参加すると、クロヒョウが現れ、地下2階の実験室から研究室に戻って取り残された137歳の技術者に出会った。ギリシアのサーバーがこのヴァーチャル研究所の研究者たちを吸い上げようとしている。生殖能力に関する人工細胞と人工臓器の研究が行われていたのだ…。ロジとセリンとペネラピはフスの工場の隣の違法薬品工場に乗り込み、グアトはロジの映像を見ながら必要なアドバイスをトランスファーを通じて与える~そうなると、何かシリーズが残っただろうか?エッセイものはちょっとねぇ