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勉強法が変わる本
著者 市川伸一
「いくら勉強してもわかるようにならない」「ちょっとした問題でも間違えてしまう」だとしたら,自分の勉強法に問題がないかな? 心理学の成果をもとに,数学,英語,国語などの問題...
勉強法が変わる本
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勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書)
商品説明
「いくら勉強してもわかるようにならない」「ちょっとした問題でも間違えてしまう」だとしたら,自分の勉強法に問題がないかな? 心理学の成果をもとに,数学,英語,国語などの問題にそって,なぜつまずいてしまうのか,もっとよいやり方はないか,具体的にアドバイスします.効率的で,しかも自分にあった勉強法をみつけよう.
目次
- はじめに
- 1 学習観を見直す
- 1-1 勉強法の問題点を探る
- 1-2 学習のしかたに目を向ける
- 1-3 勉強法の背後にある学習観
- 2 記憶する
- 2-1 英単語の学習の工夫から
- 2-2 記憶理論から見た勉強法
- 2-3 記憶のモデルを考える
- 3 理解する
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紙の本
「なぜ間違えたのか?」「何がわかったか」の重要性
2001/08/01 13:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鈴木クニエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本来は高校生向けの本だが、大学生でも社会人でもきっと「あー、そうだった」「なるほど」と、振り返ったり納得したりしながら読め、かつ現在の生活に役立つだろう。特に、教える立場の方々はジャンルに関係なく、ぜひ読んでいただきたい内容だと思った。
著者は、もともと理系の勉強をしたくて大学に入ったものの、大学での数学がわからなくなったという経験を持つ。それだけに「わからないということ」への関心が、「わからない立場」への理解とともにある。そうした背景に加え、10年以上、地域の子どもたちの学習相談に乗るという活動を通して、「人間の学習についての研究」を続けている。
冒頭の単位換算の話を紹介しよう。小学5年生のK子ちゃんは「20平方メートルは何平方センチメートルか」がわからない。2000平方センチと書いてバツ。では1平方メートルは何平方センチかという問いに、「100平方センチ」と答える。理由は、1メートルは100センチだから。
問答は延々と続く。が、けっして「1平方メートルは10000平方センチなんだよ」とは教えない。「1平方メートルってどういうこと?」「1メートルと同じ?」「1平方センチは?」と、一つずつ一緒に考えてみる。しかも、途中で図まで描く。そうしてやっと100×100にたどりつき、10000平方センチがでた。しかもそこで勉強は終わらないというのが、著者の立場だ。「なぜ間違えたのか」「何がわかったか」まで自分で納得できるところまでいって、「わかってよかったね」となるのだ。
こうした問題解決への姿勢こそが暗記した内容以上に大事だということは、往々にして年をとるとわかる。が、せっかくこういう本があるのだから、先達のアドバイスとして利用させてもらえばいい。何も効率の悪い時間をわざわざ過ごす必要はない。一言加えれば、年をとってからも利用させてもらえる内容だった。
例として登場するのは、英語、漢字、歴史、理科、小論文など多岐に渡るが、現実的に相談内容が多い数学の話が割合としては高い(それだけ数学は嫌われているのだ)。が、数学だけに留まる分析ではないので、ほかの分野へも応用は十分できる。
紙の本
高校に入学する前の春休みに
2012/05/30 10:20
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学進学を目指して、高校に入学する人や高校1年生に読んでほしい本。学習法で悩んでいる高校2・3年生にもよく効きます。
教科としては英語と数学が主に扱われていますが、英語の長期記憶と短期記憶の考え方は文系科目に、数学に対する取り組み方は、理系科目全般に応用できるものです。
受験生の親にもお勧めです。2章から4章で語られる勉強法はかつて、優秀な受験生であった親であれば感覚的に分かっていることで、自分の体験談を話ながら、なんとかこどもに分からせたい考えている方も多いと思います。そんな方が、この本を読めば、うまく言葉で表現できなかった学習のコツを、こどもに伝えることができるようになります。
さて、この本の圧巻は、「5 文章を書く」の小論文の章です。最近、大学入試に小論文試験が課せられることが多くなりました。その対策として、高校1年生(あるいは、高校入学前の中学生)が読むのにちょうどよいのが、この本です。実際、高校入学前の春休みの課題図書に選んでいる学校も多いのではないでしょうか。
紙の本
高校生にはちょっと難しいのでは?
2002/11/15 19:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かったん - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の勉強法について考えようとして手にしました。しかし、子供には難しすぎるのでは…。というか、勉強の習慣は、やはり小学生から取り組むべきかも知れないと思い読み進めました。著者の認知心理学からの勉強方法の組みたてについて書かれているわけですが、中・高校生の授業で、果たして解る授業、理解する授業があったかどうか…。「学習観」の見なおしには共感することが多かったのですが、「暗記」「理解」「問題を解く」「文章を書く」については、それまでの基礎学力が要求されると痛感しました。出来れば、小学生編からのシリーズであれば、系統的に学習方法が獲得できるかも知れません。モチロン教える側、即ち教師側に読んで欲しい。
紙の本
読んだら実践あるのみ
2017/10/17 01:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る
勉強法と心理学両方に興味があり読んでみました。ちょっと知りたいなと思った時、これくらいコンパクトでよくまとまっているといいと思います。