電子書籍
面白いんだけど
2021/07/02 22:18
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投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長いんですよね…もっとキュッとしたらいいのに。
読みやすかったけど、期待したほどの謎は無かったなぁ。
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なんとなく題名に引かれ
この本を手に取ったのは夏 真っ盛りの頃でした
その後、あらすじを読んで『あー 子供のはなしかぁ…』『分厚いなぁ…』なんて思いでなかなか読む気になれず
そのまま放置
そろそろ手持ちの本もなくなり あまり気乗りせず読み始めたのですが……
気づいたら夢中になって読んでました 笑
こどもたちが みんな賢くて良い子で愛おしい…
こどもたちのトリックに翻弄される大人たちの話かと思いきや、ちゃんとテーマがあり感動するストーリー。
まさに『小4 夏の大冒険!』でした。
やっと結末がみえたと思ったら メインに隠れていた人物や物語が大きく飛び出してきて
こどもながらに 色んなことと闘いながら 色んな思いを背負いながら生きているんだなぁ…と感心したりせつない気持ちになったり。
最後は気持ちのいい終わり方で「青春だなぁ」としみじみした気持ちになりました。
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タレーラン以来の岡崎作品で、安定にサクサク読むことができた。
最初こそ単純に子供のイタズラかと思ったら物語が進む内に、彼らの必死な思いがとても健気で読む内に「次はどんなトリックを思いつくのか?」というわくわくで物語を読む手を止められなかった(素直にトリックの質が高い)。
会議の部分で健が休んでいるのになぜか"5人"と表現しているところが「ん?」となったけど、なるほどどう繋がっているか分からないなぁ。
最後は、ほろ苦くも前に進んだ彼らの姿が登場しそしておそらく"彼女"と思われる姿が出てきて和やかな気持ちになりました。
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「珈琲店タレーランの事件簿」が出版された当時、書店には「喫茶店」や「居酒屋」を舞台にした日常の謎ミステリがたくさん並んでた印象があって、この作者も失礼ながら二匹目のドジョウ狙いかと思い読んでなかったのですが、本作は新しい地平を目指してかなり気合を入れて書かれたものだと感じました。あ、タレーランが手抜きと言ってるわけではないですよ。逆にタレーランも読んでみたくなってます。
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「おれたちの夏休み、取り戻したくないか」
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同じ団地に住む小学四年生が失踪しては数日で戻ってくる出来事が連続して発生。なぜ失踪を続けるのか。ゴシップ誌の新人編集者とフリー記者が取材していく。
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子どもたちと大人の対決かと思いきや、それだけじゃない深い所に導かれた。行動には必ず理由があって、しっかり謎が解決されていくのがスッキリ。しかし、無事解決したと思いきやそこからの展開がまさかの連続すぎて強調が来る度にやられた!なるほど!凄い!と思った。
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夏を取り戻せたかどうか、最後の一行まで見逃せない。
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小学生が失踪する。それも連続して。
3日程度で無事に帰ってくるので警察は関与しない。この謎をとく探偵は週刊紙の記者2人。
なぜ失踪するのか?突然消えてしまうので、どうやって姿を消すのか?どこに隠れているのか?
いろいろ探っていくうちにこの土地特有のルールとか小学生ならではの人間関係とかが見えてくる。
後半の校長と担任の先生の対応が素晴らしいと思った。小学生たちも自分たちなりにいろいろ考えてることがわかり微笑ましく思えた。
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終わってみれば「ただの子供遊び」ではなく感動小説だった。
序盤から佐々木はもしかして…とか所々想像するに難しくない箇所があったので驚きはなかった。
あと猿渡の独り言?説明口調が多く、読んでいればわかる感情部分も説明されるので長く感じた。
ラストのエピローグはわかってはいるものの感動するまとめ方だった。
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小学生たちが自分の意思で失踪して数日後戻ってくる。戻ってきた時は身ぎれいで食事もしているようだった。衆人環視の元で失踪する子供たちはどんなトリックを使ったのか。
ミステリー要素と青春要素は相性がいいと思っていますが、これはトリックを考えたのが小学生という設定なのであまり難しい内容だとイマイチですが、言われるとなるほどと感じるトリックが多いので読む事の集中力を削がれる事なく読めます(難しいトリックだと興ざめになるのは私個人の資質ですが)。
時間の流れを感じさせる素敵なエピローグまで楽しめるミステリーです。
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良い意味で裏切られた。小学生の冒険ストーリーのような始まりから二転三転、しかしそれらは全て結びつき、思いもよらない伏線回収。エピローグがまた素晴らしく読後感がとても良い。
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とても爽やかな小説だった。ただ仲良くしたいだけなのに、なんで難しくなってしまうんだろうね。。
七海の名前の付け方が素敵だった。
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団地に住む小学生が失踪しては数日で戻ってくる事件が立て続けに発生している。ついては解明に力を借りたい――そんな匿名の情報提供を受けたゴシップ誌の若手編集者・猿渡は、フリー記者の佐々木とともに城野原団地で取材を開始した。状況から子供たちの意図的な計画であることは明らかだったが、猿渡らがその真意をつかめぬうちに、別の子供が授業中の視聴覚室から姿を消してしまう。子供たちはなぜ順番に失踪しているのか?
1996年の小学生が連続して失踪する事件。小学生たちが発する娯楽が懐かしすぎた。ポケットモンスター赤緑青が発売され、テレビアニメでは名探偵コナンの放映も始まった。堂本光一主演の銀狼怪奇ファイルに堂本剛主演の金田一少年の事件簿。夏休み映画の代名詞学校の怪談。全てが懐かしかった。銀狼怪奇ファイルも金田一少年の事件簿も当時の小学生には怖かった。もちろん、夏休み映画の学校の怪談も。はー私も失踪した小学生と歳は変わらない。
だけど、この小学生が考えついたトリックは当時小学生だった私には思いつかなかっただろうなと思った。視聴覚室から消える児童の謎。大人たちを翻弄する子どもたちはすごかった。
だけど、子どもたちが事件を起こす本当の理由とさらにその奥に隠された真実は悲しい出来事だった。自分が誘わなければ。自分がやろうと言わなければ。そうやって罪の意識にかられてしまう人々。だけど、真実が判明して本当によかった。彼女も助かって本当に良かった。
少し長い話だったけど、子どもvs大人の戦いは面白かった。しかし、ひとつ気になるのがこの頃の小学生って、巨人軍よりJリーグ発足でみんなJリーグの帽子かぶってなかった?野球よりサッカーが熱かった記憶があるのだけど。まぁ、本筋とは関係ないか。
2022.8.28 読了
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団地に住む小学生が失踪しては数日で戻ってくる出来事が立て続けに発生している。
その事件解明に動き出すゴシップ誌『月刊ウラガワ』の新人編集者・猿渡とフリー記者の佐々木。
プロローグは、子供たちの会話が全く小学生に思えず、ハズレかなぁと思ったけれど、本編に入ってからはこの城野原団地のある町の雰囲気、空気が段々と感じられて引き込まれた。
子どもたちのいたずらかと思われた事件の裏に隠されたもの、次第に見えてくるもの、苦しさも感じながら物語にどっぷりとつかって楽しめました。
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順序とテンポのバランスが良くて読みやすい。
全ての謎を全て後半までとっておくのではなく、謎が出てきて、1つ解決して、謎が出てきて、解決して、新たな手がかりを見つけて、情報が集まってきて。
物語の核心の探りも入れつつ失踪トリックは一つ一つ解決していく。
謎解きも適度に推理しやすいのでミステリー初心者には打って付けかもしれません。
BGM使用曲:発明家/Official髭男dism
やるしかない/藤田麻衣子
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「夏を取り戻す」の「夏」とは……。
子供のころ、夏休みが始まるときは「自由で可能性に満ちて、冒険や新たな体験が待っている」と、わくわくしていた。
秋になったとき味わう「やりきれなかった悔しさ、夏の名残の愛おしさ」は、これから何度も味わう、厳しい現実と挫折の始まり。
でも、また夏は来るという希望があれば、まだ少年時代は残っている。
1996年8月、高度成長期は終焉を迎えバブルが崩壊し始める。
世界を揺るがす大事件(オウム事件)や大災害(阪神淡路震災)が身近で起き、本当に「恐怖の大王」が空からやってくることにおびえた時代。
右肩上がりの象徴である高層アパート群(団地)に入ってくるのは、初期の希望に満ち溢れた若い家族ではなく、仕事も家族も破綻が見え始めた家族。
そして、時代に取り残されたような周辺の住民。
登場する小学四年生の児童たちに違和感を感じるとしたら、どこか大人びた思考と行動。
でも、こういった物語に期待する「子供らしさ」に対する違和感であって、本当の子供たちは世間の「忍び寄る暗い影」を感じ取ってしまう、この物語のように……。
二十年後の今のさまざまな家庭と社会の問題が、すでに垣間見える。
社会が健全であるためには子供が子供であることがいかに大切か、それはすべての大人たちの義務だと思う。
単なる「ジュブナイル」ではなく、そんなことも考えてしまった。
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夏に夏の本を読もうとして出遅れてしまったが、作中の舞台も今頃の季節だったので丁度良かった。
取り戻すのだから今なんだよね。
小学生が夏を取り戻す作戦に出て、当然問題になり、ゴシップ誌のライターが謎解明に乗り出す流れ。
小学生視点とライター視点で進行する。
読み始めた時は、なんとなく某名探偵シリーズの一作目を彷彿させて期待していたのだが…。
あまりにご都合が良すぎる構造と、小学生達の発想が大人の作家が捻りだしたモノにしか見えなかったり、雑さと安易さが残念に思えた。
全部が全部とってつけた印象。