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平安後宮の薄紅姫 三 恋する女房と物語の縁
怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅(うすくれない)の姫。昼の姿である末席の女房として、中宮(ちゅうぐう)崩御のあとは、その娘である内親王付きの女房となっていた。 その一方で、...
平安後宮の薄紅姫 三 恋する女房と物語の縁
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平安後宮の薄紅姫 3 恋する女房と物語の縁 (富士見L文庫)
商品説明
怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅(うすくれない)の姫。昼の姿である末席の女房として、中宮(ちゅうぐう)崩御のあとは、その娘である内親王付きの女房となっていた。
その一方で、夜の姿である薄紅の元には、晴明の孫・奉親(ともちか)が入り浸っている。さらに彼の紹介で、日中の同僚である右近(うこん)まで相談に現れてしまう。正体を隠している薄紅だが、書物と恋にまつわる右近の悩みを放っておけず心を砕く。
その相談をきっかけに、薄紅は実兄から自分の婚約話に言及されるはめに。読書と友人の恋がかかった「婚約」という危機に薄紅は……?
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後味が微妙。
2021/06/26 19:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミナレット - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ完結編。
以下、ネタバレ度外視で書きます。
不思議な作品です。読んでいる間にそこそこ楽しく感じているのに、読み終わった後につまらないものを読んだ気になるという意味で。
理由は一つにやや押しつけがましい語りにあり、また、締めくくり方がいかにも店じまい感がありありで慌ただしいからとも考えられます。
ここで終わらせるつもりがあって書いてきたのか、大人の事情で打ち切ることになったのか詳らかではありませんが、唐突に止めた感があり、後者かと勘繰りたくなりました。
結局この作者は何が書きたかったのか、が最後までぼやけていた気がします。物語狂いの年増の姫君と名門血統の陰陽師が知り合って、互いの価値観や生き様に大きく変化をもたらす程の化学変化があったなら、さぞかし面白い話であったろうにと落胆しました。
つまり、陰陽師や安倍晴明の名前が出てくるだけで満足できる読者には自信満々でオススメできる作品と言えましょう。
時代の空気みたいなものを作者がよくつかんで書いているのはシリーズ通して伝わってきます。ただ、それを読者に感じさせるというよりも、語りで直に押しつけてくるような感があり、小説の文章としての完成度が低いのかと思われました。