下賜された悪徳王女は、裏切りの騎士に溺愛される

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投稿者：もも　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

読み応えあります。しっかりストーリーがあり、登場人物それぞれに背景や色付けがあるような印象。表紙がダークなので病んでる系かと思いましたが、重い内容はあるにしろヒーローが明るくて程よく中和されてるかなと。
急に場面転換？シーンが切り替わることが何度かあり。特に、一気に1年程度進み出産シーンになっててちょっと驚き。子供ができたらそこからハッピーエンドという流れ(終わり)が私のイメージなのですが、内容が半分も進んでいないところで急に出産シーンで、え？となり。そこからまたすぐ数年進んでいて子供が成長している状態で話が続き。この時点で50%も進捗ない。全体から見ればストーリーに必要な要素だったからかと理解できますが、読んでいる途中は微妙でした。タイトルに「ママ」的な文言含むなら子供ありきのストーリーが予測できるけど、こちらはそうじゃなく、かつ個人的にママ系は避けていたので。とはいえ、軽いだけのお話でもなく、予想以上に面白かったです。

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投稿者：にも　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタばらしをしてしまうと…
過去は亡国の王子で話の序盤は騎士・中盤以降は隣国の国王の男主人公。
伯父のせいで母親から拒絶され、父親の防御魔法のおかげで防御面については無自覚チートで、この防御魔法のせいで刺客をことごとく返り討ちにしてるせいで殺人姫の異名まであって、本人自身が魅了の魔法持ちということもあって無表情で人を近付けさせたがらないヒロイン。
ちなみに、男主人公の母国を戦争征服して滅ぼしたのはヒロインの父親ですが、男主人公自身が幼少時に誘拐されて奴隷にされてからの傭兵上がりの軍人という経歴のせいでヒロインの父親に対する恨みはありません。
更にいうと、双方が王という立場ですが、この話はシークレットベビーもの（ベビーというには子供はデカイですが…）ですので中盤以降には主人公カップルの子供も登場します。

話そのものは面白かったですが、問題は最終的には解決すれば納得が利くものではありますが、雑多に色々とありすぎて途中までは設定過多な印象もあります。
それと、これは編集が悪いとしかいえませんが、挿絵が明らかにページ間違いじゃないかという状態で文章と挿絵があっていないと感じるところも多々ありましたね。

結論としては、母親の件が胸糞要素なのと、もっと悪徳らしさが見てみたかったです。