調べる学習百科　くらべてわかる！イヌとネコ

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投稿者：迷子の子猫ちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

私は、＜ペットにするなら、イヌ派かネコ派のどっち？　＞と聞かれるとイヌ派である。イヌを飼育してきた経験もあるにもかかわらず、この本を開いて、私だけじゃなく、イヌ大好きな子どもたちも、イヌのことについて、知識が浅かったことを痛感した。この本は、イヌやネコのいろいろな秘密をイラスト、写真、グラフなどでわかりやすく解説し、徹底的に調査したもの。子どもたちと一緒になって、＜へ～＞と理解しながら楽しく読める1冊。

　この本は、イヌ派、ネコ派、またはそうではない人も、一番身近なペットであるイヌとネコの違いを、歴史、くらし、習性などを徹底調査したもの。
　●1章　くらべてわかる！　イヌとネコの体
　●2章　くらべてわかる！　イヌの習性とくらし　ネコの習性とくらし

　くらべてわかったことのなかで、イヌは、狩猟犬や使役犬、愛玩犬などさまざまな目的のために品種改良が行われ、現在は、世界中で700以上の品種があるが、ネコは、放し飼いで飼われることが多く、はんしょくをコントロールすることが難しかったり、イヌのように仕事をさせるための品種改良が行われてこなかったことから、四十数種類と言われているという。驚いたのが、世界中の90％のネコが雑種だといわれていることだ。
　からだのひみつのなかで、イヌは、ひげにあまり頼らないが、ネコは、ひげの根元に触覚をつかさどる神経がたくさん存在しているため、ひげを切ると、バランスがとれなくなったり、周囲の情報をキャッチしにくくなるなど、とても不安になるため、決して切ってはいけないなど、当然だが、人間のひげとは全く違うということを認識。
　イヌやネコにあたえてはいけない食品に、イヌに牛乳をあたえる場合、ヒト用の牛乳は消化できないため、必ずイヌ用のミルクをあたえることとある。以前、飼っていたイヌに、ときどきヒト用の牛乳をあたえたこともあった。今思うと、時々げりをしていた原因は、牛乳だったのか…。まさかダメだったとは…。ネコの場合、コメを消化できないため、ビタミンやミネラル不足の原因になるようだ。他にも、危険な食べ物を紹介しているが、欲しがっても与えないようにし、＜これなら大丈夫だろう＞と勝手に思いこむのは、命にかかわる危険なこととして認識しなければいけないと、反省しきり。
　
　イヌやネコの歴史、日本人とのかかわり、体のひみつ、仕事や病気のこと、殺処分など多くの知識や問題などを取り上げていて、子どもたちにとって重要な情報が満載であった。ペットを飼育するということは、“命を預かる”ということを改めて痛感。親子共々、勉強になった1冊である。