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タクシー内CMでお馴染みのビズリーチ創業の物語。
社長の南氏はモルガン・スタンレー→楽天球団を経て起業するのだが、楽天球団で触れ合った三木谷社長、小澤氏、島田氏から徹底的に問い詰めるというビジネスの真髄を学び、その力を持って、ビジョナルグループ内で数々のビジネス立ち上げを行なってきている。
タイトルにある問い続けるということは、ビジネス立ち上げにとって不可欠であり、起業や新規事業立ち上げの際に参考になること間違いない。
またその問い続ける能力に加え、一度行けると思った領域については、成功するまで粘り続けるという泥臭さも兼ね備えていることを忘れてはならない。
ひさびさに胸が熱くなる一作であった。
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ビジネス書なのに映画を見ている気分になった。
内なる何かを奮い立たせてくれる一冊。
また何度も読み返したい。
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内なる問いは心の叫び
後書きがサマリーになっており、「問いを立てる力」を考えるヒントになる。
大切なのは内なる問い(心の叫び)と外の問い(世間の課題)をどう一致させていくか。
■概要
・起業家(南さん)の思いと組織の変遷
- 南さんが問いを立てるに至るまでの話:楽天イーグルスでの三木谷さんや島田さんらとの逸話
- 人材領域で起業に至るまでの問いの磨き込み
- 起業してから仲間がどう集まってきたか、組織をどう変えていったか
★特に営業部隊の大切さがわかる
成長著しいテック企業はプロダクトだけでなく営業も両輪を担う
マイクロソフトやセールスフォースもそう
・個別戦術(プロモーション)の教科書
ビズリーチといえばテレビCMのヒットが有名で、そのエッセンスを学ぶのにも役立つ。テレビCMという効果測定が難しいものの検証をどうするか、何を狙ってCMを打つべきか、企業むけCMのヒットの黄金則は何かなどがストーリーの中でわかりやすく記載されていた
・内なる問い(心の叫び)こそ大切に
問いを立てるとは、課題発見や論点設定だけではない。それらは外なる問いであり、いかにその問いを自身の内に眠る問いと結びつけるかが大切。
■所感
起業家のマインドセット、成長企業の文化を体感するのには良い。リクルート創業者の江副氏を描いた『起業の天才』には劣るが、起業家の葛藤=まさに「問い」がひしひしと伝わってきた。
後書きがサマリーになっており、「問いを立てる力」を考えるヒントになる。
大切なのは内なる問い(心の叫び)と外の問い(世間の課題)をどう一致させていくか。ここは何となく思っていたことを言語化してもらった。
直接的なインプットは少ないが、潜在的に良い影響を与えてくれる内容だったように思う。
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ビジョナルを起こした南壮一郎氏の奮闘の物語。
南氏は自己認識力があり「自分が心からやりたいと思えることが何か」を理解していた。解くべき社会課題と、溢れる「やりたい」想いが一致したとき大きな力となる。
ハウツーでなくマインドを学べる一冊。
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前半のおざーんさん達との楽天球団話が面白かった。中盤は昔南さんが出してた、「ともに戦える仲間の作り方」と同じ内容。
後半はやや礼賛すぎるかなーという感想。
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■読んだ日付: 2021/8/30
■読もうとおもった理由:
自分が現在携わっている仕事にビズリーチの領域が関係しており、急成長しているビズリーチの成り立ちについて知りたいと思ったから。
■読んだ後に得たいと思ったこと:
ビズリーチ創業の経緯と、創業期の奮闘と現在に至るまでの道程を知り、苦しい時に乗り越えるためのヒントを得たい。
■目的は達成出来たかを4段階で(×,△,○,◎):◎
■心に残った箇所:
・「問題のセンターピンを決める」
・「大義はあるか?」
■感想:
本書において創業者の南氏は経歴こそスーパーマンだが、これまで歩んできた道のりは非常に険しく、泥臭く戦ってきたのだと知った。どんな時もまずは問題の本質(センターピン)が何かを考え、決めたら突き抜ける覚悟で動き出す。このプロセスは万事において重要であると実感した。
また単純に読み物としても非常に面白かったため、何か苦しい時にはまた読み返したいと思う。
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課題のセンターピンを見つけるということ。ただ漠然と物事を進めるのではなく、課題はなんなのか、本質を見抜く力が秀でている人なんだなと。
自分自身に置き換えたときにもやはり同じことが、重要視される。スケールが違えど意識してやっていきたい。
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南さんのようには中々なれないと思いながら読みました。自分のやりたい事を実現するために行動するだけでもすごいし。
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ビズリーチ創業者南氏の創業へと繋がるビジネスの原点と、ビズリーチ(現ビジョナル)の企業としての成長と産みの苦しみ、課題への挑戦の軌跡がとてもリアルに書かれている。貫かれているのは「人と事業はセット」「いかに問を立てるか」ということ。問いを立てる力を育むには、内なる問いと、外向きの問いに向き合い自分が心からやりたいと思えることを知り行動すること、ということを教えてくれる。南氏の原点となる経験が楽天イーグルスでのものだったとは知らなかった。
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ビズリーチを創り上げ現在はその持株会社であるビジョナルを率いている南を中心にビジョナルグループの人々、グループ事業会社の奮闘について語られる書籍。「問いを立てる」こと、それにより世の中に「新しい価値を次々と」創出していくこと、それには、「変わり続ける」こと、そのために「成長し続ける」ことが重要であることが述べられている。ビズリーチは企業人として、また一般人としてそのサービスを利用している。まだまだビジョナルはビズリーチの会社であるというのが世間一般の認識であるに違いない。しかしながら、他業種含むさまざまな事業へのチャレンジ、それに伴うメンバーへの権限移譲や継承。会社として変わり続ける姿勢が醸成されており、今後のビズリーチ以外の事業の展開に目が離せない。
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読了、ビズリーチ創業ノンフィクション。単なる物語ではなく、南さんに影響を与えた先輩経営者(楽天三木谷さん、Z小澤さん)や同僚(多田さん)の経営哲学が具体的に描かれている点が、めちゃ勉強になった。
① 何かを始める際は徹底的に調べ抜く
・Z小澤さん「課題のセンターピンを探せ」: 事業構造を徹底的に調査する。成功している事業には必ず理由がある。それが何かを探り当てることから始めろ。うまくいっている会社を世界中から5社くらい見つけて、つぶさに調べていく。すると、見えてくるものがある。
→楽天球団設立時:「とにかく、調べ方尋常じゃなかった。ありとあらゆるプロスポーツの事業構造を全部、調べまくった」「(小澤さんは)ニュースや公開情報で興味のある話題を見つけると、自分の人脈を駆使して当事者に直接、話を聞きに言った。会える限りの人に会い、とにかく情報を集めていた。」
② スプレッドシートに落とし込んで考えられなかったら意味がない。
・楽天三木谷さん: 立てた課題の達成具合を計測できるよう、必ず数字に落とし込んでいくことを求めた。どんな取り組みも、スプレッドシートに落とし込んで考えられなかったら意味がない。頑張った成果を測定できなければ、何のために努力しているのかわからない。とにかく測定できる方法を考えてみろ。
③ 採用に対する圧倒的なコミット
・「この人がいなかったらマズかったということは、これまでに何度もあった。だがそのたびに、ここぞいというタイミングで救世主のような人が現れた。これは偶然ではなく必然で、日ごろから採用したいと思う候補者と会い続けているから」
④ 絶対達成の勝ち癖を醸成する
・多田さん: 目標達成が当たり前の組織と、未達成でも仕方がないと考える組織では、天と地ほどに業績が違う。「達成していないことが格好悪いというカルチャーをいかに早くつくるかが大切」。
・USEN宇野さん「自分は部下とたくさん飲みに行って、信頼関係を構築しているつもりだった。だが業績が下がった瞬間に社員は辞めていく。それまでの努力はほとんど意味がない。だから、経営者は業績を伸ばすこと以外は考えない方がいい」
・多田さん:「どんなに強い絆で結ばれていると思っていても、業績が悪化すると、人はこんなに簡単に辞めていくのか、と。成長がすべてを癒やすのはその通りだし、そのためにも目標を必達する文化をつくることが大事だと肝に銘じた。」
それ以外
〇大義を持て
・楽天三木谷さん: 事業としてやる以上、社会にインパクトを与え、世界を変えるようなスケールの大きな問いに向かわなくては意味がない。そこに、大義があるのか。
・政治では世の中は変わらず、実業によってしか世の中は変わらない。だからこそ、実業家は社会をよくしていかなければならない。事業を通じて誰が幸せになるかを考えている。
・南さんも「目先でいくら儲かるか」といった話にはほとんど興味を示さない。「お前は世の中をどう変えたいんだと逆に質問攻めにされる」
〇経営者の質をなにで判断しているか?
・三���谷さん: 経営者というのは決断の量とスピードでだいたい決まる。日々、多くの情報を仕入れて考え続ける必要があるし、リスクを積極的に取っていこうと考えるマインドセットも必要になる。
〇しつこさ
絶対に諦めない
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p50 大切なのは、課題の本質であるセンターピンを見抜くことだ
p67 三木谷は大義という言葉をよく使った
「いいか南、課題は無数にある。問題は、そこからどれを自分の課題として選ぶかだ。それは、どれだけの人の課題を解決するのか。事業としてやる以上、社会にインパクトを与え、世界を帰るようなスケールの大きな問に向き合わなくては意味がない。そこに、大義があるのか_
p68
俺が知りたいのはお前のアイデアではない。なぜ、この課題がいまでも存在するのかということだ。お前が考えていることなんて、すでに何万人が考えている。それなのに、なぜ今もその課題が解決されずにいるのか。業界の構造や歴史を徹底的に要素分解しろ
p72 経営者というのは、決断の量とスピードで大体きまります
人間が意思決定する際にはアクセルとブレーキがあると思うんだけれど、実業家って、ブレーキがこわれていることが多い。頑張ればいけるんじゃないの、と。あとはしつこい。勝つまでやり続けるから 何回倒れてもあきらめない。だから失敗は失敗でなくて経験になるんです。それが実業家の資質というか、一つの要件かもしれないですね
p144 宇野康秀 自分は部下とたくさん飲みにいって、信頼関係を構築しているつもりだった。だが業績が下がった瞬間に社員は辞めていく。それまでの努力はほとんど意味がない。だから、経営者は業績を伸ばすこと以外は考えないほうがいい
p243成長する会社と停滞する会社の決定的な3つの違い
変化への柔軟性、生産性の高さ、会社に明確な理念があること
p252 100年続く会社になるより、100回変わる会社になる
p255 同質化が一番のリスク。これからも、変わり続け、学び続ける。新しい価値は、問を立て、やり抜くことからしか生まれない
p268 かつて松下幸之助が行ったように、「成功する人は、あきらめない人」なのだとすれば、そして、あきらめるまで自分を奮い立たせるものが、「内なる問い」なのだとすれば、やはり「内なる問い」と「外向きの問い」が一致している必要がある
p269 問いとは、決して新しく生み出すものではない。自分のなかにすでに存在するのだ。
生み出すのではなく、解き放つ
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ビズリーチでお馴染みの会社ビジョナルの軌跡を追っている。
経営者の器
南氏はビジョンを明らかにして、優秀な人を巻き込めるほどの人間的魅力がある。
うまくいっているビジネス、成功している事業には必ず理由がある。それが何か探り当てることから始めろ。徹底的に調べて掘り下げて、その本質を見つけだす。
要素分解を徹底的に行う!
プロ野球ビジネスを要素分解すると、①チケット、②広告、③放映権、④グッズ、⑤スタジアム運営、⑥ファンクラブに分けられる。チケットは、販売方法や席のグレードという具合に、より細かく要素を分解できる。 小澤はこれを繰り返し、もう分けられないという最小の要素まで分類していった。 分解作業が終わると、今度はそれぞれの要素について、世界中の成功事例を調べていく。世の中の大抵のことは、自分が初めて考えたものではなく、誰かが既に実践している。まずは謙虚にその事実を理解し、成功事例をできるだけ集めて、そこから意思決定の判断軸をつくっていく。
「何をやらないかを決めないと、欲が出る。効率を上げるには、やることと同じようにやらないことを決めることも重要だ」
成長する会社と停滞する会社には、決定的な3つの違いがあるという。
一つは、変化への柔軟性だ。 競争環境が激しく変わる中で、その瞬間瞬間に機動力を持って自律的に動けたり、変化に合わせて自社を再定義できたりと、自ら変わり続ける能力を持つことが、会社の成長の大切な要素となる。
柔軟性を持つには革新的努力が必要となる。
できない理由を探すのは簡単。
どうすればできるかを考るべき。
ビジネスの種を見つけ出す。
要素分解、抽象化して別の業界の成功事例を持ってくるなどする。
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・人生を客観的に一つのストーリーとして見ている自分がいる。死ぬ間際になって全部振り返るとしたら、意図的に面白いことをしていかないと盛り上がらない
・次々と問いを立てる力
・その場の雰囲気にのまれると、一番大事なテーマを見誤る。絶えず物事を俯瞰的に見て、はずしてはいけない要素要点を確認していくのが大切な仕事
・ベースボール・エンターテインメント・カンパニー:野球を見るためだけのスタジアムではなく、エンターテインメントを提供する場。定義の言葉により通る企画も変わる
・「俺が知りたいのはお前のアイデアではない。なぜ、この課題がまだ存在しているのかということだ、お前が考えていることなんて、すでに何万人もが考えている。それなのに、なぜ今もその課題が解決されずに存在しているのか。業界の構造や歴史を徹底的に要素分解しろ」
・問いを立てるフレームワーク
1. 自分の問題意識に引っかかる課題を見つける(トリガーを引く)
2. 課題を徹底的に調べて要素分解をし、本質を見極める(センターピンを見つける)
3. 本質的な課題解決の方法を考えて端的な言葉や数字で表現する(打ち出し角度を決める)
・経営者は業績を伸ばすこと以外は考えないほうがいい
・人が我慢できるのは3か月まで
・持ち株会社はグループ全体を導くのではなく、下支えする存在となる
・同質化は一番のリスク
・問いを立てる力=自分が心からやりたいと思えることが何かを知っているか
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「ビジョナル(ビズリーチといったほうが分かり易いか)」創業と成長の物語。前半は創業者南壮一郎氏の提灯本かと思いきや、著者蛯谷敏氏の盛り上げ文章力もありグイグイ引き込まれてしまった。事業成長に賭ける南氏を始めとした楽天三木谷氏やUSEN島田氏、ZHD小澤氏の熱い想いや行動力に魅せられる。課題を探しそれを解決する事業作りに邁進する男たちの物語は面白い。よく読んでみると大袈裟過ぎる表現やそもそも南氏の人脈が半端なく一般人が共感するにはやや違和感あるものも散見されるのだが、起業を目指す者らすべてに読んでほしい熱く煮えたぎる本だ。