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工科系のための 解析力学
著者 河辺哲次
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工科系のための 解析力学
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工科系のための解析力学
商品説明
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
本書は、工科系の学生にとって役立つ「解析力学」を目指して書かれた教科書である。従来の「解析力学」の本は、量子力学との繋がりを意識して書かれていることが多い。しかし、工学部の解析力学では、量子力学への繋がりも大切であるが、解析力学を道具として使いこなし、如何に工学的な問題にアプローチするかということの方がより重視される。そこで本書は、1~3章を解析力学の基礎知識の解説、4~5章を具体的かつ基本的な工学的問題へのアプローチとしての演習とした。従来の本にないこの構成が、本書の大きな特長である。
目次
- 1.ニュートン力学と解析力学
- 2.ラグランジュ形式の基礎
- 3.ハミルトン形式の基礎
- 4.力学問題へのアプローチ
- 5.振動問題へのアプローチ
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紙の本
水準をよく示した著作
2021/12/02 19:24
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投稿者:Eternal Kaoru - この投稿者のレビュー一覧を見る
Euler-Lagrangeの方程式は変数変換によって不変です。この事実の幾何学的説明を初めて明記した邦文の教科書は恐らく高橋康先生の名著『量子力学を学ぶための解析力学』(講談社、初版1978年)です。評者は学生時代に高橋先生の本を読みましたが、周囲の人も含めて眼から鱗、と感激したものです。評者の手元にあるのは同書の『増補第2版』ですが、p38に次の記述があります。「極値というものはその量の幾何学的な形によるもので(図2.1参照)、変数の選び方によらないものである」。河辺先生による本書p75には次の記述があります。「関数の停留値というものはその量の幾何学的な形によるもので、変数の選び方によらないものである」。悪いというわけではありません。高橋先生の本はそれだけの名著です。しかし河辺先生は参考文献で高橋先生の本を全く引用していません。これはアンフェアでしょう。学者としての良心に疑問符はつきます。しかし現在の大学教授の倫理的水準というか規範観念をよく示している事実です。内容は高橋先生本をわかりやすく噛み砕いたものなので、悪くなりようがありません。大学教授の水準をよく示した著作なので最高評価に値すると思います。