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316ページ
「行動する人(傍観者の逆でアップスタンダーとあう)」とは、人のために自分の社会資本や権力を使うことをいとわない人のことだ。親切心や利他的精神、あるいは何かへのお返しと言う理由だけでそうするのではなく、集団の存続と発展のために必要だと言う理由で行動する人のことだ。
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権力を有する人はその権力を行使する責任がある、それも適切な形で。
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大変面白い本です。また読みやすいです。
いたるところにパワーワードがあり、メモをとりながら読み進めました。
セコイアパートナーのジェス・リー、オプラ・ウィンフリー、ゲームオブスローンズ、スタバCEOなどなど登場人物も名前を知ってる人ばかりなので、興味をそそられながら読み進めることができます。
いろいろ参考になったなかで、印象に残ったフレーズをひとつ選ぶとすれば、
p266 「権力の濫用」はそこにいない人に対して、自分の価値を証明するための行動」と言う場合がある。っていうとこでしょうか?例として、イーロン・マスク、スティーブ・ジョブス、ラリー・エリソン、ベソズなどなど。。があげられていました。「そこにいない人」は、幼い時に別れた母とか、厳しかった父とか、そんな人のことのようです。
もうひとつ、相手とうまくいかない時に、どう振舞えばいいのか?と言う具体的プランも豊富に記されていますが、なかでも
p298 「相手を、説明しなくてはならない立場に追い込む」というパートで、
「あなたの仕事て、自分の話だけしていればうまくいくの?」by ストーミー・ダニエルズさん。延々と自慢話だけを続けるトランプ氏に、こう切り返したそうです。ただ、話を遮るのではなく、こういう切り返しができるってすごいなと思いました。
p16:尊敬・ステータスを得る個体は、集団の問題解決に責任ある行動を取ったもの。
p175 パワフルに行動する=役割を引き受ける挑戦。
p262「権力の濫用」は不安を抑えるために必要なことはなんでもする。
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マネジャーとして一区切りしそうなときに読んでおり、そうでなければもっと入り込めた=★5つだったかも。
部下に好かれているかどうかを気にしすぎるマネジャーとはまさに自分のことであり、これが結局自分のことしか考えられていないと映るということか。こうしたマネジャーは皮肉なことに、職場に混乱と無秩序をもたらして嫌われると断ずる。
一貫したメッセージは「与益原則」。真の権力とは、他者に対する約束を誠心誠意守ろうとする姿勢で得られる。自分の行動は、他者に、世界にとってどんな意味があるのかに意識を向ける。他の誰かが拍手喝采を受けるあいだ、静かに座っていられるような自信を持つ。
そのためにはカリスマ性などは要らず、必要なのは、演技=自分をマネジメントする規律あるアプローチ、行動規範。そうなるかもしれないと恐れるのではなく、望ましい自分の姿を想像する。恐れ、その場にいたくないと思っている責任者を信頼する部下はいない。従順そうで、明確な方向性や目的を感じさせない雰囲気は、力で簡単に圧倒できると思わせてしまう。自分に正直に行動することが重要なのではない。人びとは責任者の行動をすみずみまで見ている。
なお、権力への具体的な対抗策も紹介している。非難するよりも質問の形で説明しなくてはならない立場に相手を追い込む、「あなたの狙いはお見通し」という独り言で自分に反骨心を芽生えさせるなど。
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権力は役割に付随するツール
地位や権限に関連するがそのものではない
地位や権限なくても権力はあり持つこと可能
権力はその人の現実にあった役割でその役割を正確に把握して演じること、集団のために使うことが正しく権力が集まる方法
権力を持とう!=役割を演じよう、集団のために!
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pp104-106
play low 自分を小さく見せる戦略
これはついやりがち
「宥和の徽章」オスカー・ワイルドの表現
敵対心がないことを示すために弱々しく微笑む
p135
losing plot プロットを見失う
イギリスの表現
予想外の危険な行動をとること
*権力は使い分けが必要。権力を持っていないアピールが勝つこともあると感じた。
私自身は権力に特別な興味を持っていないが、権力保持を演じる必要性のある場面では演じるようにしている。
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スタンフォード大学における人気講義を書籍化した一冊。タイトルが「権力」なので、どうしてもイメージが「支配」「管理」といったものに片寄ってしまいます。著者は集団や組織が専門分野とのことですが、ここでは、広い意味で権力を捉えています。これは現在の組織体制にも合っているものだと感じます。
▼本書は、支配よりも責任を優先し、ありのままの自分であろうとすることより人間としての成熟を優先して権力を獲得する方法を論じる。自分自身にではなく自分が置かれている文脈に意識を向けることで、権力を上手に身につめるための本だ。
▼権力について書かれたほとんどの本は、権力を使って他者に勝つ方法を説いている。だが、私がこの本に書いたのは、自分自身との戦いに勝つ方法である。
また、権力の正体として、以下のようなことを指摘しています。
▼権力の「正体」とは
・権力は「ステータス」ではない
・権力は「権限」ではない
・権力は「影響力」ではない
・権力は社会的なものだ。文脈の中で生まれ、文脈の中で消滅する
・権力は「変化」する
・権力は「社会契約」の一部である
・権力は「感覚」ではない
・権力は「権利」ではない
・権力は「外見」ではわからない
・権力とは支配とつながりである
・権力は2つの方向から考えることができる。権力とは自分の目的のために他人をコントロールする能力のことだ。もう一つは、権力とはだれかの人生にポジティブな変化をもたらす能力のことでもある
・私たちは自分が思っている以上に権力を持っている
・男性も女性も、権力についての意識と方法にはわずかな違いしかない。だが、それが大きな結果の違いを生んでいる
・権力で重要なのは強さや範囲ではなく、何のために使うかである
本書では、ハラスメントなどを取り上げながら権力の濫用の問題を、いじめの問題をとりあげながら権力への対抗策をのべるなど、厚い本ですが、実例を交えながら展開していきます。
最後には、権力の目的を以下のように述べており。共感する内容も多い一冊でした。これまでのリーダーシップ論・組織論とは異なる視点でのビジネス書であり、刺激的な一冊だと言えます。
<目次>
INTRODUCTION 「権力のレッスン」へようこそ
1 権力とは何か?-その正体を正確に知る(権力の真実と神話ーだれもが権力を誤解している)
2 権力を戦略的に使うーハードパワーとソフトパワー(自分を強く見せる戦略ーパワーアップとプレイ・ハイ/相手を優位に置く戦略ーパワーダウンとプレイ・ロー)
3 権力を感じさせるーパワフルに行動する方法(権力を「演じる」-権力はプロットで決まる/「助手席」で力を発揮するー脇役として力をつかむ/権力の「プレッシャー」に勝つー力には責任がともなう)
4 権力の手綱をさばくー権力への対抗策(権力は人を「暴走」させるーこうして権力者はダメになる/権力に「対抗」するー権力に屈する心理と解決策/権力者から「力」を奪うー立場が弱くても逆転できる方法/権力の正しい使い方ー力は他者のために��る)
▼私たちが生きたいと願うような世界を創造する唯一の方法は、すでにそのような世界に住んでいるかのように行動することである。だれもが自分を攻撃しようと狙っている。だれも信用できない、頼れるのは自分だけだ、などと思っていると、自分を守るためだけに権力を使い果たしてしまう。恐れに支配されて行動すれば、恐れている通りの世界が到来する。しかし、人間は根本的に善良で思いやりがあるという希望に基づいて行動するなら、広い心で権力を使い、他者を第一とすることができる。そして、そのように行動するのが理に適っているとだれもが考えるような、信頼の土台を築くことができる。そんな世界をつくることこそが権力の目的だと、私は思う。
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与益原則。まさに組織のヒエラルキーで上に立つ者はこの原則に基づいて決めてほしい。
なんとなく仕事ができて、とんとん拍子で出世して、頭はいいけど結局何がしたいのか分からなくて、自分の保身しか考えていない権力者が多すぎる。
そういうやつに限って、人にまで上を目指せという。自分は苦労してるんだから、お前も上に上がろうと苦労しろ、上がって苦労しろ、ということなんだろうか。大きなお世話だ。
私は権力なんてうまく使えないと自覚してる。演技もできん。そうあろうとすることをそもそも諦めている。
なまじ頭はいいから、自分はできると思い込み、それでうまく行ってきたからそのままで人の上に立てると思ってる人が多いんだろうな。
上に立ったら権力者として演技し、自利のためではなく、他者のため、チームのため、弱き者のために行動する。その覚悟がないなら、出世して給料を上げようなんて考えるな。
ほんとそうだ。自分はとりあえず、家庭では、その責任を果たそうとは思う。そこはまだ完全に諦められないらしい。
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コンサルを辞めた理由の一つに、営業活動の難しさがあった。
知らないことでも、さも知っているかのように振る舞いクライアントにBUYされる。そーゆー立ち振る舞いが出来ず、一旦コンサルを離れて時間をかけてその力を身につけたかった。
結局まだ身についていないが、この本の内容はかなり役に立つ。
コンサル時代の自分は基本的に「プレイロー」の立ち振る舞いだったのだと気づけた。
上司からはよく「自分らしく振る舞うことも大事だけど、演じることも大事だよ」と諭されていたが、嘘っぽさが嫌でできなかった。ただ、まさにこの本に書いてあったように「助けを必要とする人のために使う」と思っていれば、もっと前向きに試行錯誤できていたんだろうな…と思う。
とにかく、自分に必要なことしか書いていないこの本を何度も読み、実践を通じて早く身につけていきたい
以下メモ
・自分を捨て演じた人ほど、広義に説得力と魅力、真実味もあった。
・その人らしさがうすれることはなく、何故かよりリアルな印象を受けた
→演じる事を忌避していたが、こう書かれるとやる気になれる
・善良な人間として権力を持ち続ける方法をしらないために、権力を不適切な他者に明け渡してしまう
→あるある。だが、経験則では時間をかければ解消される。ただ、組織等全体感で見れば非効率なわけで、自分のためではなく組織のために意識しておくことが必要
・あなたの権力は他者があなたを必要としている程度で決まる
→その通りだと思う。今までは、他社に必要性をわかってもらうのに時間をかけすぎていた。そこを改善したい
・部下も人材としての価値に応じて権力を持っている
→上司が権力を持っているような気がしていたが、確かに優秀な部下はPowerを持っていた。
・注意は権力の通貨である
→たしかに。注意をコントロールすることで、Powerもいじれると言うことだ
・ノーと言うことは権力を上手に使って責任を果たすために欠かせない
→コンサルでも無茶なことを言うクライアントにノーと言うことが大事だった。これもPowerをいじる重要なポイント
→てか、邦題がいけてない気がする。なんだ権力って。そのままPowerでいいのに
・あなたの助けを必要する人のために、Power up、Power downを使わなくてはいけない時がいつかくる
・集団の中では、それが最も重やるのある選択肢であることも少なくない
・持続する権力は。グループの共通の目的や利益を推進する為に最善のことをすることで得られる
→自分のためではない。自分のためだとうまくいかない。他者、組織の為に振る舞うと思えば自分でもできる気がする
・軽んじられないようにパワーアップしながら、脅威を与えないようにパワーダウンを組み合わせる
→自分は基本プレイローなので部下、後輩には慕われていた。ただパワーアップが苦手で上司、クライアントとの関係構築に時間がかかってしまっていた。反省
・演技とは自分をマネジメントする規律あるアプローチ、行動規範
・自分の快適な空間から一歩踏み出す勇���を持つ必要がある
・隠したり、装うことにエネルギーを使うのではなく、受け入れ、深く掘り下げ命を吹き込む勇気を持つことが必要
→昔全然モテなかった友人が急に女遊びをする姿を見て、「自分が変わるのって嫌じゃない?」と言う質問を投げかけたが、彼はそんな表面的なことではなくきっと勇気を持ち、自分の中を深く掘り下げて進化していたのだろう…
・プロットから外れるな
・自分の考え、感情、行動を自分が他者に対して追っている責任と一致させること
・パワフルに行動するとは、役割を引き受けると言う挑戦だ
・自分から離れ、他者にとって自分は何者か、自分の行動は世界にとってどんな意味があるのかと言うことに意識を向かわせる
・演じることは抑制ではなく、エンパワー
→つまり空気を読むということ。自分は苦手。。ただ、組織のためと思えばできるかもしれない
・集団のために個人的リスクを取ろうとする意思は最も信頼できるステータスの源泉
・人は責任者の行動を隅々までみている
・「準備万全」まで待っていたら手遅れになる
・
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権力は人に付随するものではなく、場所・人間関係・組織に依存するもの。
権力にとらわれるのではなく、権力をうまくコントロールし使うこと。
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仕事だけ出なく、日常の人間関係の中でも権力に絡むような出来事はある。
この本は大人だけ出なく、小学生とかが読んでも面白いと思う。生き方の参考になるのでは
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自分に求められる役割を演じる
出来るふりをするとか、別人になりすますのではない
自分らしく…だけでは足りないときもある
肩書きがつくとき、人は肩書きで見てくる
であれば、肩書きに求められる役割を演じるべき
それが求められているから
演じていくうちに人格が磨かれて、自然と行動できるようになれたら良いと思う
持
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リベラル目線の権力のあり方。
現状のアメリカ民主党の権力のあり方は、独裁者のそれに思え、この本は上辺の考察にしか見えない。
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いつかは自分も権力を手にするかもしれない。仕事で上に立つ役割を任せられるかもしれない。そのときのために、と思って読んだ一冊だった。「権力は誰しもが持っている」という言葉にハッとさせられた。権限と権力は違う。まずその違いからスタートした。
パワーアップ(権力があることを示す行動)、パワーダウン(逆に自分は弱っちいでーすと示す行動)…色々あった。言葉に出来ないけど、色々考えさせられた。
ひとつ確信を持って言えるのは、権力は自分のためじゃなく他人のために使うべきだということ。自分のために権力を行使するのは、ダメージの方が大きい気がした。
あとは、傍観者にならない。いじめについてこんなに毅然と書いてある文章は初めてだった。傍観者になることは自己防衛のひとつである。しかし、その結果は良いものであるかというとそうではないことも分かっている。あのとき誰かを助けたことを、相手がどう思ってるか知らないが後悔はしてない。傍観者から脱する。今後もできるだろうか。その場に居合わせたら、行動を起こそう。
この本読むと、伊坂幸太郎さんの小説が読みたくなる。『ゴールデンスランバー』『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』『首折り男の協奏曲』、、、まさに傍観者を脱した人たちが登場していた。だから、勇気をもらえたのか。まさかの発見だった。
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自分に読解力が無いだけなのかもしれないが、権力を手にした際に「謙虚にしなさい」「モラル守りなさい」と言うことを本一冊費やして説明された感じ。内容には同意しかないが新しい発見は少ない。
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演劇の役割を演じる、組織にコミットする、他社の利益に貢献する
といった考え方をこれからの人生に取り入れていこうと思う。