紙の本
真正面から受け止めたい天才の理想論
2021/12/31 22:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:*iroha* - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼女ほどの天才が理想論を語るというのはとても希望が持てることだと思います。
流されたりあきらめたりしないでいい方向を信じて頑張る
のでいいのではないかとシンプルに思えます。
天才を活かせる度量のある台湾も素晴らしいです。
電子書籍
マスク
2023/06/28 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
オードリータンさん、というと、真っ先にマスクの管理を短時間でおこなって、国のマスク不足をうまく乗り切った人、と聞いて、発売当初の頃、読みました。日本もこういう人物が、危機を乗り切る策を行って欲しかったです。
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これも一気読み
オードリー・タンにまつわる本をまとめて読んでいるがワクワクしかない
ただ、たまに著者による日本への嘆きのようなのが出てくるが不要では 聞き飽きてるからオードリー・タンの本を読んでいるのに
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オードリー・タンに関する本、3冊目。
知れば知るほど、その魅力に引き込まれていく。
オードリーはワイルドな思想の持ち主なのに、手段は温和で、反抗するとか暴力に訴えるという事は一切なく、とても礼儀正しい。ボトムアップで政府を変えようとしている。
見知らぬ人同士がどのように共通価値を作り上げるか、ということがオードリーの研究テーマ。社会問題とは、誰かが解決してくれるのを待っていたり、自分1人で解決しようとしても永遠に1部分しか解決できない。異なる能力や角度で物事を見る人が、自分とは異なる部分の問題を解決できる。みんなで分担して問題を解決するということが非常に大切。そして解決方法をシェアしていくこともまた、とても大切。
見識が広く、実行力があり、また実行するための方法を知っているし、コネクションを持っている。
オードリーが岡村靖幸と週刊文集WOMANで対談しているということを知りびっくり!今度、雑誌を探して読んでみようと思う。
オードリーの行動原理はとてもシンプルで、「自分が面白いと思う事しかしない」と言うこと。面白いと思いながら何かに携われる場合、その過程で新しい学びを得ることができ、一緒に仕事をしている人ともそういった学びの楽しさを共有でき、積極的に参加してくれるようになる。
オードリーは、自分と異なる意見があるのは当然のことで、異なる意見があればあるほど良いと言う考え方の持ち主である。だが、自分の身内だと思っていた人が差別的だったり、他人を攻撃するような発言をしているのを見かけたりすることもある。そんな時、オードリーだったら、次にその人と会うときの話題が増えたと受け取る。自分と異なる意見を持つ人を説得したいと思わない。自分の考えが、自分の視野によって制限されているように、他の人は私とは違う世界を見ている。これは大和において基礎となる概念。相手に私が見えていないものが見えているかもしれないし、相手の考えの方が道理にかなっているかもしれない。オードリーは、いつも自分が間違っているかもしれないと言う感覚を持っている。
オードリーお勧めのフレームワークは、私にとってはちょっと難しそう。だが考えを発散するときにKJ法を使うことができそう。まずは討論をせず一人一人がそのテーマに関して望む事、心配してることなどを付箋に書き出し書き出し、それをホワイトボード等に貼って属性ごとにまとめ整理する。
また、実際にやっているのだが、ポモドーロ・テクニックも良い。
しかし、オードリー関する書籍から学ぶ事は、そのテクニックというより、心のあり方である。共同、対話を大切にすることが全体の幸せを生んでいる。
いつも心に小さなオードリー・タンを!
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2月26日読了
いま一番読みたかったオードリータン本
オードリーがすごい人なのは分かったので、どうやったら日本にオープンイノベーション・オープンガバメントを広め、若者や弱者の声を政治に届けられるようになるのかを知りたかった
そのヒントが詰まっている本でした
バイブルにします
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著者とオードリー・タンとのインタビューを元に書かれた本。堅苦しくなく読みやすい。
メモ
・ユーモアを持ってフェイクインフォメーション対策にあたる
・fast(速さ)、fair(公平)、fun(たのしさ)
・楽しさが原動力(Optimizing for fun)
・認知のズレは衝突の原因になるので、共通認識作りが大切
・ポモドーロ・テクニック
→25分毎のタスク実行、5分の休憩を繰り返す時間術。
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著者の近藤さんとは知り合いだが、そのことを差し引いても面白く読ませてもらった。他のオードリータン本とは視点の違うアプローチ(日本人向け)が、興味深い。
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台湾のIT大臣であるオードリー・タンの生い立ち、仕事と考え方についてまとめた本。
コロナ禍でマスクマップを作り、確実に国民にマスクを配布できる様にした事を知り非常に興味を持ち、読んでみた。幼少期から飛び抜けた才能を持つことで苦労した事、それを乗り越え今に至る事を知り、やはり結果を出せる人はすごいと思う。
最後の章でオードリーが大事だと思うことがいくつも挙げられているが、自分が面白いと思うことだけをする、ポモドーロテクニックを活用するなど、自分の大事にしている事と共通の項目があった事が少し嬉しかったりする。
まあ何にせよ、今後の台湾の発展のために更なるご活躍をされる事を祈ります。
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・ソーシャル・イノベーション
(従来とは異なる創造的な解決法によって社会問題や課題を解決すること。政府、国民、有識者らの対話の中で決める、「総統杯ハッカソン」など)
・若者の政治参加
(選ばれた18歳以上35歳以下の若者が、リバースメンターとして公共政策についてアドバイスを行う組織「行政院青年カウンセリング委員会」など)
・オープンガバメント(開かれた政府)
1.政府の資料やデータを開放すること
2.開放された後に何か意見がないか問いかける「市民参加」
3.それらに政府が答える「説明責任」
4.誰かのことを忘れていないか? 言語が通じなかったり、身体障害を抱えているなどといった理由で考慮されずに取り残されている人がいないか? を探す「インクルージョン」
上記の3つは、台湾のデジタル担当大臣「オードリー・タン」が定義している、自らのミッションで、それらを見るだけで、ものすごい画期的な内容だと思ってしまう。
彼女の功績はマスクマップの開発だけではなく、入閣した2016年から遡ること4年前に、始まっていました。
まずは、シビックハッカー(社会問題の解決に取り組む民間のエンジニア)・コミュニティ、「ガヴ・ゼロ」への参加から始まり、オンライン言語辞典「萌典」への関わり、「ひまわり学生運動」での、立法院議事堂内も外も、お互いを見えるようにするため、デモ初日の夜から最終夜までの22日間のライブ中継や、誰もがオンライン上で法案を討論できるプラットフォーム「vTaiwan」設置に、外部コンサルタントとして参加したり、教育改革への貢献など、様々な内容です。
また、彼女の得意分野が、
「意見が対立している様々な立場の人々が、共通の価値観について話し合うこと」
であり、リーダーシップを取るのではなく、あくまでバックアップがメインなのは、主役は自分ではなく、考え方が主役であることを、彼女自身が理解しているからで、本書では、こう述べています。
「私の考えも誰か他の人から来たもので、私も他の人へそれを受け渡しているのです。「これは誰々の考えだ」ということではなく、考え方こそが主役なのです。私たちはその考え方を継承しているに過ぎません」
「社会問題とは誰かが解決してくれるのを待っていたり、自分一人で解決しようとしても永遠に一部分しか解決できません。異なる能力や角度で物事を見る人が、自分とは異なる部分の問題を解決できるのです。だからこそ、皆で分担して問題を解決するということが非常に大切です。そして解決方法をシェアしていくこともまた、とても大切なのです」
それから、彼女には、生まれながらに心臓に疾患があったことや、いじめに合っていたこと、家族の問題と、決して順風満帆な人生では無かったことを、本書で初めて知り、そうした中での彼女の考え方には、頭が下がる思いでした。
「自分が過去に受けた仕打ちに対して何か未来で貢献できないかと考えた時、自分はその辛さを知っているから、もう他の子どもたちが同じような思いをしなくて済むようにできることがあると思いました。台湾は、自分が貢献できる場所だということです」
そして、私にとって、励みとなる言葉もありました。
「一人の人間が痛いと思うのは現象であって、それを体験した人のみが語る資格のあるものであり、他の人がそれは痛くないと言うことはできないのだということです」
「誰かに自分の感じたことを肯定してもらうのは、とても大切なことです。人間の感情とはとても複雑で、すべてを言葉にして話したり書いたりすることは難しいからです」
台湾は、世界から国として認められないことによる不利益を飲み込みながら、くじけることなく、自分たちにどれだけ実力があるかを国民や世界に対して示そうとしている、とは、著者近藤さんの弁。
私がこの本を読みながら思ったのは、国民誰もが、問題にいち早く気付き、行動を起こしていることで、他人任せにしていないこと。貢献しているのが、オードリーだけではないことを実感いたしました。
ただ、それには彼女を始めとした、オープンガバメント等で、対等に参加できる土壌ができているからであって、どんな年代や立場の人たちも公平に見てくれている安心感は、やはり信頼できるのだろうなと思いましたし、本書の「IQよりも大切なこと」という副題の意味も、理解できました。
著者近藤さんの本書にかける思いを、最後に掲載します。
一人の天才を生むことは難しいが、
一人一人の心に
小さなオードリー・タンを宿そう
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手に取った時に、心がふるえるような感覚になった本は、本当に久しぶりのこと。
新型コロナ対策で、オードリー・タンさんは日本でも有名になったけれど、人間性を知るほどに、とても魅力的な方だと感じた。
彼女には遠く及ばないが、私の中にも『小さなオードリー・タン』を育てていこう。
まずは、垣根のない自分を目指そう。
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台湾での市民の政治参加のシステムが画期的であることに驚き。いかに日本の市民が政治に当事者意識を持って参加していないか身につまされる。
『オードリー・タンの思考』で私の心に特に刺さったところ:
▪️EQ(心の知能指数)は挫折や対立を経験した際に自分の心をケアするために重要
▪️情報を読み込んでから寝ると、朝起きた時に脳が答えを見つけている
▪️実際に社会を変えるため行動する「ハクティビズム」を持つ
▪️ポモロード・テクニック愛用
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2020年、新型コロナウィルス感染症対策をして、ロックダウンをせず抑え込みに成功した台湾。
そこでマスクマップの開発をした人物として有名になったオードリー・タン。
オードリー・タンは2016年台湾史上最年少の35歳で、台湾のデジタル担当大臣に入閣する。
中学は中退。
15歳でIT企業を友人たちと起業。
トランスジェンダー。
台湾では「IT界の神」と呼ばれる。(IQ180)
けれども台湾はIQ(知能指数)よりもEQ(心の知能指数)を大切にするところ。
会社とは「仕事」ではなく「商売」をするための場所。
「合理的かどうか」を判断基準として話を進める。
「一人の天才を生むことは難しいが一人一人の心に小さなオードリー・タンを宿そう」(著者コンセプト)
「オードリー・タンは台湾の希望。ネクストリーダーは一人ではない」
2012年シビックハッカー・コミュニティ<g0v>参加。
「国民の話が合理的であれば肯定される」
「デモとは圧力や破壊行為ではなく、たくさんの人に様々な意見があるということを示す行為。政治は国民が参加するからこそ前に進める」→今の日本に必要な概念。
2016年デジタル担当大臣に就任
①「ソーシャル・イノベーション」
➁「若者の政治参加」
③「オープンガバメント(開かれた政府)」
「ソーシャル・イノベーション」とは
○どのようにすれば社会に対してこの概念を伝えられるかという観点を持てるかどうか。
○価値観から人と知り合い、何かを一緒に創り出し、それによってまた新しい人と知り合う。
○社会問題とは誰かが解決してくれるのを待っていたり、自分一人で解決しようとしても永遠に一部分しか解決できません。異なる能力や角度で物事を見る人が、自分とは異なる部分の問題を解決できるのです。だからこそ、皆で分担して問題を解決するということが非常に大切です。そして解決方法をシェアしていくこともまた、とても大切なのです。
今の日本の政治にとっても、とても大切なことだと思いました。著者コンセプトの「一人一人の心に小さなオードリー・タンを宿そう」から始めていくべきではないかと思いました。
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内容紹介 (Amazonより)
オードリー・タン公認本! 台湾在住10年のノンフィクションライターによる、独占インタビュー。日本では、「IQ180の天才IT大臣」という惹句で紹介されることの多いオードリー氏。しかし、彼女の思考は、到底それだけで量れるものではない。本書では、オードリー氏が今、台湾政府の中で推進している「ソーシャル・イノベーション」を軸に仕事のしかた、コロナ対策、アイディアを行動に移す方法、人との繋がり方、おすすめのデジタルツール、これからの社会を良くするために何ができるか――?等々を縦横無尽に、時にはユーモアを織り交ぜながら語っている。台湾在住の著者である近藤弥生子氏は、オードリー氏の言葉を一言一言、丁寧に掬い上げて取材。台湾と日本の垣根を超えて、アフターコロナに私たち一人一人がどう社会と関わっていけばより良い未来を作れるのか、多くのヒントを示唆してくれる内容となった。
オードリー・タンの思考をとてもよく知ることが出来る本だなぁと思いました。
こういう思考の持ち主が大臣になれる台湾ってどんななんだろう?とちょっと興味がわいた。
日本ではとても無理そう...
日本より数段開かれた政治なのだろうな。
国民全員が平等に納得いくことは到底無理なのだけど 少しでも多くの国民に理解を得ることに努力することは必要だと思います。
まぁ、興味を持たない国民にも問題はあるとは思いますが...と言ってる自分自身もあまり興味がわきません。
でも、このコロナの影響で外国の状況など とても気にして検索するようになりました。
日本のメディアはちゃんと機能を果たしているのかな?
『一人一人の心に小さなオードリー・タンを宿そう』
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台湾のデジタル大臣、オードリー・タンの思考について、そういう思考の持ち主になった背景として、彼女の幼少き頃の様子も含めて書かれている。
オードリー自身はIQが高いだけではなく、非常にオープンマインドでEQが高い人。そして、彼女の行動原理は、「自分が面白いと思うことしかしない」ということ。なぜなら、面白いと思いながら何かに携われる場合、その過程で新しい学びを得ることができ、それをシェアすることで、さらに活動が広がるから。
また、誰かから意見が出されたとき、「すぐに相手の考えに反応する」のではなく、きちんと説明できるようにするために大切なのは、「心の中にゆとりを保てるスペースを持っておく」ことだというのも参考になった。
台湾自体も、WHOへの加盟が認められていない状況ながら、「台湾に敵はいない、いるのは友人だけだ」という台湾の姿勢を知り、改めて、台湾の懐の深さに敬服する。
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いままで読んだオードリー・タン関連書籍の中で、一番彼女を近く感じられた。
彼女のこれまでの仕事や思考など、より具体的に語られているからかもしれない。また、彼女に惚れ込んでいる著者(そう感じました)の熱量が伝わったからかもしれない。とても面白かった。知れば知るほど彼女に魅了される。彼女と関わる人々のインタビューも興味深く読んだ。
理解できない箇所もたくさんあるので、今後何度も読みたい。私の心の中にも小さな彼女を宿すことができるだろうか?
EQ
對事不對人
フレームワーク
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