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山脈をわたる風
著者 著:池部良
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。人に逸話あり。─酒席の余興で色っぽ...
山脈をわたる風
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山脈をわたる風 (小学館文庫)
商品説明
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
人に逸話あり。─酒席の余興で色っぽいお蔦になった小津安二郎監督、撮影の小道具用に50匹の蠅を捕ってきた山口淑子、真冬の朝、陸軍入隊を見送ってくれた島津保次郎監督。ある秘密の手術に付き合わされることになった越路吹雪など、個性豊かな人々との思い出をユーモラスに綴る。愛情あふれる筆致で紡ぎだした30篇の軽快なエッセイ集。ユーモラスでちょっとシニカルな視点に、骨太の人間観がかいま見える。
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爽やかな風に吹かれるように軽やかな読後感。
2016/02/28 18:06
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投稿者:サトモリサトル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本日(2/28)はエッセイ記念日。
日本映画史において、今も燦然と輝くスター・池部良さんのもう一つの顔はエッセイスト。
作家としても数多くの著作を残している。
池部良は「風」の人である。
池部さんの著作を検索にかけてみると、そのタイトルに「風」の一字が入ったものが多いことに気付く。
昨年、阿佐ヶ谷にある名画座“ラピュタ阿佐ヶ谷”で特集上映が組まれた際のタイトルも【風のように 映画俳優 池部良】だった。
そして、本書もご多分にもれず「風」の書だ。
本書は、あとがきの池部さん曰く昭和を代表する俳優や映画監督、作家、さらに外国映画の俳優、歴史上偉人とされている人物までを対象に大っぴらに悪口・陰口を叩いたものだ。
けれども、著者はそう言うがそれぞれの人物評を読んでいると溢れ出てくる池部さんのその人に対する愛情を感じることが出来る。
私は古い日本映画が好きなので、前半の俳優や映画監督評を非常に興味深く読んだ。
多少誇張はあるにせよ、スターの素の姿を感じられて次に映像を見るとまた印象が違ってくるかもしれない。
表紙のイラストも含めて、読んだ後に爽やかな風が吹き抜けるような読後感。
そして、実際に風に吹かれにどこかの高原へ行ってみたくなる。