紙の本
細やかな心理描写
2022/03/21 11:48
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投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭、ヒロインは35歳の誕生日を迎える。もう若い女性ではない、でも開き直るにはまだ早い微妙なお年頃。カフェの副店長として仕事は充実しているし、気の置けない友人とも付き合いが続いてる。大活躍もしないけど、大きな事故や事件も起こらない、穏やかな生活。でも、かすかなモヤモヤも抱えつつ日々を過ごしていく。ごく普通の女性。そんなヒロインの日常と心理を、これでもかというくらい細かく描写している本作品。同じ年代だけでなく上の世代の女性も共感必至ではないか。最後の一文がとても優しい。
紙の本
アラサーアラフォーあるある
2022/02/05 14:28
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投稿者:チェリまほっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
20代の好き好き大好きー、で突っ走りがちだった恋愛とは違う男女の模様が丁寧に描かれていて、随所随所でうなずいていた。
電子書籍
三十代
2024/03/19 20:46
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
三十代って難しい年代ですね、十代や二十代前半のような若さから来る勢いはないし。かと言って、まだ、40代過ぎのような安定は、していないし。独身女性ならば、なおさらです。三十代の独身の方におすすめです
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急に何かが始まったり、終わったりしないけれど、とても良かった。
余韻に浸る。
読みやすかった。
恋愛したいとも、結婚したいとも仕事に関しても意思表示をしていないけれど、「早い方がいい」と、言われるメイ。
決めつけられること、昔の友だちの言動に疑問が出たり。
過去、現在、未来のこと。
荷物が増えること。
男性、女性。
普通とは、平均値とは。
印象的な言葉たくさん。
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『大人になったら』
大人ってどういうのがおとな?
大人の恋愛物語と帯に書いてある。
近頃はガッツリな恋愛小説は読まないけれど手に取ってみました。
35歳、独身女性、葛城メイ(カフェ店員)が主人公の日常の話。
仕事のこと、結婚のこと、彼氏、恋愛のこと、友達のこと。
35歳で独身は周りの人は色々と気になるようだし、メイ自身も色んなことを考えさせられていた。
「35歳で独身の何が悪い。」
「色んな考え、生き方があるんだからよいじゃないか」』と読みながら心の中で文句を言っていました(笑)
カフェ勤務でのお客さんとの出会い、高校時代からの友達の繋がり、転勤、そんな日常の中の穏やかな恋愛の入り口で物語は終わりました。
ドキドキ、はらはらは無かったけれど、共感出来る所もあって読みやすい作品でした。
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人に向き合う事、自分に向き合う事
大人になればなるほど難しく考えてしまう恋愛
大人なのに大人のような恋ができない。素直になれない。
"大人“とは
恋愛小説ではあるが、人との関わり方も考えさせてくれる一冊
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主人公は冷静にみえて、実はとっても孤独を嫌っている気がする。命より大切という意味を込めて父がつけた命メイという名前。
そんな父は成人式がおわってすぐに出て行く。
そこから彼女の孤独はスタートする。
母はその後乳がんで亡くなり10年付き合った彼とも別れる。
それから時がたって35歳になった今もずっと頭の中にはその3人がいる。楽しい話じゃないけど、共感できる部分もたくさんありながら、スラスラ読める。
常連客の羽鳥さんや、正社員の杉本くん。
親友や、バーのマスター。
彼女は少しずつ少しずつ
キズを癒しながら、新たな人との出会いに進んでいく。
最後どうなることかと思ったけど
羽鳥さんが来てくれて嬉しかった。
彼女の未来が暖かいものであることを願わずにはいられない本でした。
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大人になったら、30を越えたら、なぜかうまく人を好きになれなかったりする。そこに膨大な理由があるのか、経験を積んで見えるようになってしまっているのか、それとも何も見えていないのか、結婚したら?しないならどうする?子供は?色んなしがらみにもがいても、案外小さくて些細なきっかけで軽くなることもあるのだと少しだけ分かった気がした。メイも少しずつ前に進んだから。
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年齢、結婚、妊娠、仕事…世間の価値観にさらされて迷いながらも、過去の経験に囚われて寂しさに打ちひしがれながらも、人生において自分に本当に必要なものを選択しようという信念を持って前に進む主人公に共感したし、主人公みたいにありたいと思った。
結婚以外の人と人との関係性があればいいのになと私も常々思う。恋愛観が同じすぎてびっくりした……。
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女性にとって年齢ごとに人生のステージは大きく変わり、そこに乗れるか乗れないかは努力だけでは補えなくなってしまう。いつか誰かと幸せに結婚できるとわかっていればもっと毎日不安を感じずに楽しく過ごせるのに。または一生結婚できないと決まっていたらお一人様の人生をしっかり考えて仕事に専念するのに。なんて毎晩寝る前に自問自答しながら涙していた頃が懐かしい。時代は変われど今も同じ。結婚しないで生きる選択肢もありになったこの頃、もっと迷うのだろうな。メイやみっちゃんの友情も懐かしい。年齢なんか関係なく、いつまでも高校生のような好きな気持ち、トキメキを感じたいと思えた。
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読んだタイミングが色々恋愛について考えていた時期なのもあって、自分の悩みのヒントになることがいくつかあった。
やっぱり恋愛は、最終的には頭で考えるというより、流れに身を任せたり、自分の本能が惹かれるままにいくのが良いのかもしれない。
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あっちゅーまに読み終わっちゃった!!同世代なのでぬぉぉぉって自分重ねながら。
渡辺雄介さんの解説がまたいい!
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30代女性の恋愛と仕事、将来についての悩みや葛藤がとてもリアルで考えさせられるお話。
こういう悩みを抱えてる人は沢山いると思う。
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主人公と同世代で、それに惹かれて読み始めました。
みっちゃんの、「(中略)このままだと、婚活も仕事も、両方とも中途半端になる」という言葉が印象的だった。主人公の身の回りの人に対する気持ちも共感できるけれど、私は主人公とタイプが違うみっちゃんにも強く共感を持った。途中少しだけ出てくる同級生の既婚者たちの気持ちもわかる。
私は結婚して一年と少しの今のタイミングで読んで、懐かしく、色々切なくなった。
結婚前に読んでいたらまた少し違う感想を持ったかもしれない。
結婚する前にも一度読んでみたかったなと思った。
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小学生の頃、よく大人になりたいと思っていたことを思い出した。大人になれば自分のことを自分ですべて決めることができて、やりたいことだけやれる存在になれると思ってた。
でも大人といっても、本能と理性の狭間で悩まされることがたくさんあって。なんでもかんでも思うがままに生きれない、求められる姿に応えつづけなきゃいけない、そんな苦しさがあることを知った。恋も仕事も現状維持がベストなわけではなくて。
まだ30になるまでには結構な時間があるが、格好いいと思っている大人な人たちの心の内側を覗くことができた。あと杉本くん可愛かった。