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- 販売開始日: 2022/02/25
- 出版社: 講談社
- レーベル: 創文社オンデマンド叢書
- ISBN:978-4-06-525376-2
電子書籍
近代日本の国際関係認識 朝永三十郎と「カントの平和論」
著者 芝崎 厚士
【内容紹介・目次・著者略歴】この世界とは何か、を説明しようとする時、意識するとしないとにかかわらず、思い浮かべ、考えざるを得ない問いがある。それは、「人間とは何か」「国家...
近代日本の国際関係認識 朝永三十郎と「カントの平和論」
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商品説明
【内容紹介・目次・著者略歴】
この世界とは何か、を説明しようとする時、意識するとしないとにかかわらず、思い浮かべ、考えざるを得ない問いがある。それは、「人間とは何か」「国家とは何か」「国際関係とは何か」という3つの問いである。これらの問いが織りなす「世界のできあがり方」の構造を、本書は<自我・国家・国際関係>と呼ぶ。現在も世界の人々を拘束し続ける、この認識論的機制の近代日本における形成過程を、明治末から昭和前半期に活躍した哲学史家、朝永三十郎の「文脈設定者」としての思想的苦闘から描き出す。「国際関係とは何か」という、国際関係研究の根源への問いを問うには、世界国家の可能性を封じ込めた瞬間を把捉しなければならない。カントの『永遠平和のために』の単なる解説書とされてきた朝永の『カントの平和論』における、「国際」と「国家」の矛盾、という議論に、その瞬間は埋蔵されていたのである。学問領域を横断し、理論と歴史、思想と実証を交錯させて根源への問いへ挑み、21世紀の世界の見方、考え方を広く問いかける。
【目次より】
はじめに
第一部 背景と枠組
第一章 国際関係認識とはなにか
第二章 国際関係認識の研究枠組
第三章 カントと近代国際関係認識
第二部 朝永三十郎と『カントの平和論』
第一章 近代日本と朝永三十郎
第二章 『カントの平和論』の成立過程
第三章 自己申告上の契機
第四章 初期の朝氷 一九〇二~〇九年
第五章 留学とその後一九〇九~一六年
第六章「カントの平和論』前後及び晩年 一九一七~五一年
第三部 近代国際関係認識の原的形成
第一章 朝永三十郎の意味
第二章 カント解釈の系譜学 朝永以後
第三章 自我・国家・国際関係
あとがき
注
参考文献
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
芝崎 厚士
1970年生まれ。国際関係研究者、国際政治学者。駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院総合文化研究科国際社会科学専攻、学術博士。専門は、国際文化論、国際関係思想。
著書に、『近代日本と国際文化交流 国際文化振興会の創設と展開 1934-45年』『近代日本の国際関係認識』『国際関係の思想史』などがある。
目次
- はじめに
- 目次
- 第一部 背景と枠組
- 第一章 国際関係認識とはなにか
- 第一節 問題設定
- 第二節 研究の射程と意義
- 第三節 文化としての国際関係認識
- 第二章 国際関係認識の研究枠組
- 第一節 世界認識の人類史
- 第二節 近代科学の世界観的前提
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