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日本共産党暗黒の百年史
著者 松崎いたる
元党員が命がけで内部告発した、党史研究の最高傑作!ソ連、中国、自衛隊、天皇、革命...この政党がやってきたこと、やろうとしていることがすべてわかる!なぜ100年も存続でき...
日本共産党暗黒の百年史
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日本共産党暗黒の百年史
商品説明
元党員が命がけで内部告発した、
党史研究の最高傑作!
ソ連、中国、自衛隊、天皇、革命...
この政党がやってきたこと、
やろうとしていることがすべてわかる!
なぜ100年も存続できたのか?
査問・リンチ・内ゲバ・除名...悲劇は終わらない
序章 幹部たちの歴史観とつくられる「党史」
一章 神にされた男 市川正一の生涯
二章 モスクワ生まれの「粗製乱造的」党
三章 リンチ事件の真相
四章 徳田球一と宮本顕治
五章 中国共産党との関係
六章 除名された人々――多様性をゆるさぬ民主集中制
七章 「退廃との闘争」と優生思想
八章 憲法と革命(その1)――自衛隊をめぐって
九章 憲法と革命(その2)――天皇をめぐって
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紙の本
文体が回りくどい
2023/08/10 12:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ「反党分子」が書いた日本共産党批判でも兵本達吉の「日本共産党の戦後秘史」の方が文体が読みやすくて情報量が多い。この本は除籍された日本共産党へのかわいさ余って憎さ百倍的な感情が前面に出ていて、文体が回りくどくて読みづらい。興味深いのは著者の党活動について散発的に書かれた個所くらいか。
市川正一は上海の租界にいた佐野学をおびき出す為に特高に手紙を書かされた話を書いてしまった事をきっかけにして下里正樹が除名された事を著者は忘れているようだ。「コミンテルンは知らなかったので獄中の市川正一を執行委員に任じた」とあるが、いくら日本語が出来る人材がいない当時のコミンテルンでも逮捕当時の実情は把握しているはずだ。特高に自白して「同志を売った」党員やシンパ、共青などいくらでもいるにしろ、佐野学が庇ったから市川は除名されなかったと書いた本があったが、おそらくそうなのだろう。袴田里見のように「党とともに歩んで」に拷問にかけられた事がないと語っている人物がいるので、こうなると無批判的な「非転向者の賛美」は考えものだ。
昭和8年に市川が病気なので牛乳が支給されたという記述で連想するのは戦時下の獄中にいた戸田城聖が牛乳瓶の蓋でつくったという数珠。そんなに戸田城聖は病弱なので当時は貴重品だった牛乳を支給されたのか、になる。
小畑達夫の死因は「エコノミークラス症候群」という著者の主張は、どうだろう?可能性はあるとしても、袴田里見が書いている内容と合わなくなる。本当にエコノミークラス症候群による死因だったら、誰も「小畑を殺してしまった」という認識はしないだろうし、未だに尾を引くような事もなかっただろう。
秦城監獄にいた伊藤律は「「人民日報」だけは毎日読むことはできたのだという」とあるが、秦城監獄は失脚した党幹部用の監獄だ。伊藤律は日本の「ブルジョワ新聞」や「世界」を読めたと書いている。