- 販売開始日: 2022/07/29
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-217449-7
ひとりでいいんです ―加藤周一の遺した言葉
加藤周一氏が逝ってはや3年。まさに危機に直面している日本と世界の現状を見て「加藤周一だったらなんと言うだろうか……」との思いを抱く向きも多いかもしれません。その一方で「カ...
ひとりでいいんです ―加藤周一の遺した言葉
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商品説明
加藤周一氏が逝ってはや3年。まさに危機に直面している日本と世界の現状を見て「加藤周一だったらなんと言うだろうか……」との思いを抱く向きも多いかもしれません。その一方で「カトウシュウイチってだれ?」という人も確実に増えているでしょう。
本書は、戦後日本を代表する知識人がその晩年、市民グループの求めに応じて談論風発した記録です。
内容は多岐にわたり、戦争と憲法、ファシズム、歴史認識問題、ヒューマニズムと文学・映画、社会主義の功罪など市民からの時に素朴、時に尖鋭な質問に真正面から答え、さらに踏み込んだ答えを示すさまは、さまざまな批判はあるにせよ、「戦後」という時空間の最良の部分がどこにあるかを示してくれます。後続の世代に託された軽やかにして熱い言葉の数々。加藤周一の人物像に迫る入門書としても読める本です。
目次
- 第一章 こんどは勝ちたいですね──戦争と憲法を語る
- 1 十五年戦争
- 2 濁流に呑まれて
- 3 私たちの憲法のゆくえ
- 第二章 ひとりでいいんです──歴史をめぐる対話
- 1 何を読み、いかに答えるか
- 2 戦争認識と戦争責任
- 3 「近代化」論の陥穽
- 第三章 複数の視点から──文学と宗教をめぐる対話
- 1 『神幸祭』の世界
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