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【期間限定価格】渦
著者 松本清張
テレビの視聴率によって、局は一喜一憂し、番組制作者は才能を問われ、人事まで左右される。だが、存在さえもはっきりしない調査メーターの集計は信用に価するものなのか? 一通の投...
商品説明
テレビの視聴率によって、局は一喜一憂し、番組制作者は才能を問われ、人事まで左右される。だが、存在さえもはっきりしない調査メーターの集計は信用に価するものなのか? 一通の投書に端を発し、その実体を掴むため、視聴率調査会社の執拗な監視を開始した二人の男と一人の女。やがて、明らかにされる意外な事実とは……。テレビ界を操る視聴率の怪に、独特の洞察力で挑む長編。
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紙の本
推理小説で暴かれる、悲惨な視聴率の実態
2006/06/04 12:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:IMB - この投稿者のレビュー一覧を見る
随分と前のことになるけれど、東京のあるテレビ局が視聴率の買収をしていて問題になったのはご存知だろうか? その視聴率の買収の前に僕が読んでいたのはこの『渦』という作品である。
この小説はある一通の謎の手紙によって始まる。その手紙とは、視聴率がとれずに上司に怒られ、自殺したプロデューサーの家族から送られてきたものである。
其れを元に一般人が調査をしてみるのだが・・・ というのが大まかな流れである。
松本清張の小説によく見られるのだが、警察や検察でなく、一般人が自力で調査する という変わった趣向がとても面白い。
視聴率、視聴率と騒いでいる人が多い中、「視聴率が何だ!!」と思える、とても価値の或る作品であるように思う。