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気負わずに文章を書くことについていろんな視点をくれる。メモを取ることの現実的な実践の仕方が参考になる。どんどん忘れるから、メモしていくのって本当に大事だな!
私も本に付箋を貼るということがいまいち気が乗らないので、ここで紹介されているやり方を真似してみたい。
津村さんの文章って、読みやすくて、シンプルだけど、おかしみもあり、品もあって、素敵です。
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私は子どもの頃から親に日記をつけるよう言われてたからか作文が得意な方でした。
この本は、いわゆるHOWTO本というよりも、津村記久子節が効いていて(笑)大人の私が読む分にはすごくタメになるというか、読んでいて面白いし、いつか子どもを持ったらこんなふうに教えたいなと思えたけれど、作文を書かなきゃいけない世代はこの本をきちんと読めるのかなとちょっと思ったり。
てんぷらについて書いた作文の金賞が面白くて、私もてんぷらがたべたくて、頭の中が作文教室よりもてんぷらが食べたいでいっぱいになってしまった。芥川賞作家の書く言葉よりも破壊力の強い天てんぷら作文すごいな笑。今どんなふうに成長されてるかな。
海老天じゃなくて穴子天食べたいなぁ…
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薄い本だし、読みやすいので、あっという間に読了。
中でオススメされていた本も読みたくなりました。
作文のテクニックとは関係ないけど、津村さんて、ほんとに謙虚な方なんだな、と思いました。
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読み終わったあと文を書きたくなる本。
何気ないことでも書いてみればいいんだ、と思わせてくれました。
もっと自分の日常に目を向けてみたいです。
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読書は友達の話を聞くことに似ている。
動きを追う必要がなく、ただ聞いていれば良い、ただ文を読んでいれば良い親密さがあるとのこと。
抜き書きではなく、要約をメモすること。
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感じた事を書く、難しく考えなくていい、バズる
文章なんて考えて閃くものでもないのだ。
本作は津村さんのポジティブな作文指南書です。
上手く書こうとすることが、大事では無くて、日常の中で起こる些細な事が逆に文章に伝わりやすく、
書き手のありのままを文章に伝えることが大事ということが分かりました。
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Webちくまに連載されていたときにチラッと見て、『ちゃんとした文章が書きたい』と思い、書籍になったので読んでみた。そもそも『ちゃんとした文章』とは何なのか。その規定は人それぞれで、読みやすく分かりやすい文章が『ちゃんとした文章』ということ、らしい…。
とにかくたくさん文章を書くことと、本をたくさん読むことが大切だ、と著者は言っている。
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津村さんの書くものが好きなので、なんでも拝借。書くものが好きなので、なんでも拝借。書くことについて読んでたはずなのに、読後の感想は、そうか読むことってこんなにも自由なことなんだ‼︎という気づき。しかし文例として挙げられていたてんぷら文にはまあ、おどろいた。これが口から出た1回限りの即興のことばじゃなくて、手で記された一つのまとまった文章であることがまた、読む書くのおもしろいとこなんだろうな。津村さんのオススメの本も図書館で借りてみる予定。
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文章を書くことについての考え方と、あと読書についての考え方もとても好きです。文章の書き方についても、すごく実践しやすそうだと思います。
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小中学生向け作文の書き方本。現役作家さんが書くだけあって非常に興味深く読んだ。学校ではなかなか教えてくれなさそうなニュアンスがとても丁寧に書かれていて、久しぶりに作文したくなる。
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津村記久子さんに作文について教えてもらえるなら…と30代でも読んでみました!
押し付けがましくない、等身大の文体で、文章を書くことについて書いてありました。津村さんのことも少し知ることができて嬉しい。
自分の考えを書き留める中で、「自分に全然関係がないように思える人も自分の生活を便利にしているのかもしれないと思うと自分と関係ない誰かを簡単に切り捨てることはできなくなる」と深めてらっしゃるのが素敵だと思った。
「何かをおもしろい、好きだと思って、その理由を明日の自分に説明しているうちに、自分がどういう人間なのかということが作られていくようにわたしは思います。」という言葉にも共感。
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最近1番好き。津村記久子さん。
内容は、本当に、苦手から始める作文教室。
中高生に、あまり説明上手でない年上の大人が丁寧に説明してくれていると言う感じ。
文章が少し回りくどいというか、とらえどころのない感じがあるんだけれど、これを読むと、文を書くことにすごく真摯に向き合っている結果なのかなと思った。
メモや感想を書くことが、自分の輪郭をはっきりさせることにつながるかもしれない、ということ、
また、一番面白いのは本当のことを飾らずに書いたもの、というあたりが一番心に残った。
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〇テーブルに座って作文テーマにフリートークをしているような
〇メモをとること、文章を読むこと
〇自分の輪郭をつくる
〇てんぷら食べたい
1:作文は何を書いたらいいのだろう?
・友だちに話したいことを書いてみる
・作文のテーマにダメなものはない
2:作文を書いたらいいことがある?
・作文よりSNS のイイネの方がお得?
・誰も読まない文章に価値はあるのか?
・他人には見せないけど、何回も考えるので書き溜めたこと
・頭によぎることを文章にまとめてみる
3:作文はどう書いたらいいのだろう?
・特別なことが起きなくても、今すぐ書けること
・話をどう広げるか
・書けそうなことを書いてみる
4:メモを取ろう
・思いついたらメモをとる
・どんなふうにメモを取るか
・とにかく自由にどんどんメモを取る
・心を支えるメモ
・メモは整理しなくて大丈夫?
5:書き始めてみよう
・書き出しは難しいか
・書き出しっぽい文章の始め方
・ゼロ文目を書いてみよう
※虫のこころざし
6:伝わる文章ってどんなもの?
・情報要素をはっきり書く
・どんな情報が必要か
・実感が大切
・本当であることが光って見える
7:感想文をなぜ書くか?
・感想文から始めてみよう
・何かの感想を持つということ
・読書感想文はこんなふうに
・自分を知る手がかりになる
8:文章をもっとよくしたいなあと思ったときに
・見直しかた、ブラッシュアップ
・より良い文章にするということ
・読んだり書いたりを繰り返そう
・好きな感じを大切にする
9:作文に正解はあるか
・良い作文ってどんなもの?
・良い作文を深掘りしてみる
・楽しいとおもしろいは違っている
・あるあるがおもしろいわけ
・本当のことをおもしろくする方法
※祭りのあと
・私が本をおすすめするわけ
まとまった文章を読んでいるとなんか落ち着く
本との出会い
文字の本と、漫画や動画の違いとは
本を選ぶ自由、読むことにある自由
・次に読んでほしい本
『宝島』新潮文庫
『一杯のおいしい紅茶』中公文庫
『ウクライナのこと』ミシマ社
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「自分の考えたことを書き留める行為は、自分という人間を内側から支えることにつながります。」
作文という課題を与えられた時に、自由に内面を書き起こすことに対するとっつきにくさを、テーマ、書き出し、一つずつ取り上げて、難しく考えなくて良いことだと、具体例を交えながら易しく教えてくれます。
副題の「文章が書けたらいいことある?」の答えが書かれています。この本は、思考のアウトプットの大切さについての話です。
子供向けに書かれた著作ですが、忙しさを言い訳にして内面について考えることをやめた大人にドンピシャにハマりました。
アウトプットは頭の中の整理。自分の思考は自分のもの。大人になったら作文の課題は出ませんが、子供の頃の課題で出た作文は、頭の中を整理すること、思考のアウトプットの重要性を意図していたか!と気がつきました。思考停止の大人による毎年恒例という惰性による課題である可能性もなきにしはあらずですが。
この本の言葉を紡ぐ作者について、他の著作を読んだことがありません。作者の文章の端々に、よく言えば、謙虚。悪く言えば、自分の生活を他の人から見たらつまらないとハスに構えるところが見受けられます。自虐的と言ってもいいかもしれません。唯一無二のクリエーターなのに、親しみが湧きます。そして、自分もまた唯一無二の存在であると思いだしたりしました。
作者を優しい人なのではないか?と思いました。
作者の物語も読んでみたいと思います。
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小説家、エッセイストとして活動する著者は、文章を書くことを仕事していながら、作文がだんだん苦手になっているというところから始まる。そして、最初の壁として書く内容が見つからないことを挙げて、「作文は何を書いたらいいのだろう?」という問いに答えていく。
書くための技術を教えてくれるというよりは、自分たちが、いざ文章を書こうとするときにぶつかる壁に、順番に答えてくれるところがよかった。何を書いたらいいのか? どうして書くのか? どう書けばいいのか? 加えて、そうした疑問に答えるときには、実際に書くことを仕事とする人間として、普段、著者自身がどうしているか、具体的な行動を説明してくれていて、すぐにでも始められるところが印象に残った。
本に一貫して貫かれていたのは、背伸びをしない、できることから始める姿勢だったように思う。まずは、好きなことを書いてみる。くだらないことだなと思っても、メモにしてみる。とりあえず、書きたいことの内容を一文書き出してみる。そうやって始めたところから、足りないものを付け足していくことが大切にされていた。
ただ、このとりあえず始めてみる、ということが、とっても難しかったりもする。