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「無償」の仕事
著者 永 六輔
「二本ある手のどちらかは誰かの為に使えるように」――六輔流ボランティアのある生き方「生きているのではない生かさせていただいているのだ」父の口癖だった。「二本ある手のどちら...
「無償」の仕事
05/02まで通常605円
税込 298 円 2ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
「無償」の仕事 (講談社+α新書)
商品説明
「二本ある手のどちらかは誰かの為に使えるように」――六輔流ボランティアのある生き方
「生きているのではない生かさせていただいているのだ」父の口癖だった。
「二本ある手のどちらかは誰かの為に使えるように……」これも父の口癖。もの心ついたときからボランティアの仲間に囲まれていた。ボランティアというのは「生き方」なのだということも教えられた。だからといって、ボランティアだけで生きてきたわけではない。音楽、放送、出版、いろいろなジャンルですぐれた仲間と出逢い、ラジオを中心に、印税という収入も増えた。
『「無償」(ただ)の仕事』というタイトルを誤解しないでいただきたい。僕の場合、決して、立派な「無償の仕事」ではない。落語のなかのセリフだが「いただけますればいただきますが いただけませんければいただきません」に通じている。
●「頑張ってください」
●する側、される側
●いい割りばし、悪い割りばし
●鬼のような人
●お寺とボランティア
●だめなお母さん
●腑に落ちないサービス料
●ハガキの点滴
●「雨ニモマケズ」
●四天王寺の精神
目次
- 第1章 ボランティアをする人たち
- 第2章 地球を愛する
- 第3章 「弱者」か「くせ者」か
- 第4章 それがあたりまえ
- 第5章 正しいか正しくないか
- 第6章 「死にませんよ」
- 第7章 小さないい話
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紙の本
「無償」の仕事とは、この本そのものである
2001/09/24 23:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:onomono - この投稿者のレビュー一覧を見る
結局は、ボランティアする方もされる方も、楽しい気分でいられるかどうかがボランティア活動の最も難しいところだと思う。「無償」でやる限りは楽しくないと続かないし、「仕事」というのは面白い所はあっても、楽しいことばかりではない。だから、「無償」の仕事というのは矛盾しているように思うが、本書の場合、この本そのものが「無償」の仕事になっているのである。読んで頂ければ分かるが、永さんは「無償」であって、講談社の編集者にとっては「仕事」になっているので、この本は「無償」の仕事となっている。
以下、ためになるお話。「頑張ってください」というのは傲慢である。ボランティアを押しつけてはいけない。自分がやっていることに陶酔してはいけない。「祇園精舎」とは、じつはホスピスである。日本で一番古いお寺、四天王寺が建てられたときの4分の3は医療・福祉関係の施設だった。