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投稿者:T.D - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代の恋はやり直しがきく。というか、結果を見ないですむ場合が多い。さよならした相手が誰と結婚したなんて知らなくてもすむ、場合が多い。学生時代に好きだった人と結婚した人はある意味幸福だろう。
女性は、男の人誰とでもSEXしたいと思ってはいない。この人ならいいと思うだけと、きいたことがある。
女性とのかかわり方は肉体的なものだけなのか、女性は肉体的なことは心が受け入れたあとについてくるような気がする。では男性は肉体的なことだけを女性に求めているのだろうか。
そんなことを考えているときに読んでみてください。誰かを大切に思うきもちがあるときに読んでみてください。
最初と最後がとてもやさしく穏やかで、中心の激しい感情が隠れてしまっているけれど、これはとても激しい物語です。しかし、誰か心寄せるような人がいる人は読んでください。その人を自分はここまで大切に思っているだろうかと、考えてみてください。この小説の結末が誰にとっても一番いいわけではないとは、思うのですが。
紙の本
小説と現実
2001/10/21 03:53
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投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説として、優れていると思う。なにも予備知識を持たずに読めば、読み終わった後の重たい気持ち、いつの間にか感情移入させられているあたりとか、作者の力量を思い知らされてしまう。しかし、いかんせん現実味に欠ける。それも大きく欠ける。現代の日本を舞台とした作品としては致命的に現実味に欠ける部分が多々ある。具体的にはネタばれになるのでいわないが、例えば、話のはじまりである偶然出会った二組の男女が一緒の住宅に住むということ自体??? (ここは冒頭ですぐわかる部分なのでお許しあれ)という感を拭えない。途中、お金に関する部分にも現実とのギャップを感じたし、それに関連して終わり方も納得がいかない。性ということを考えるにはいい題材かもしれないが、現実を描いた作品としては評価を落とさざるを得ない。
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昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を乗り越え、医者を目指す愛子、美容師として活躍する曜子。 偶然一つのマンションで暮らすことになった四人は、夢を語り、励ましあい、2組の愛が生まれる。 しかし、互いの幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エゴを捨てた究極の愛が貌を変えていく。
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輝くんの作品で読んだ中、最も嫌いな本。偽善と自己陶酔にあふれていて気持ち悪かった。
青が散るは面白かったのに・・・
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これは自分のことより人を優先してしまう、お人よしな人たちの話で、いろいろ考えさせられる作品です。
「あ〜、人ってなんて愚かで滑稽で愛しいのだろう。」と思ってしまう、今人が好きになれない人にはお勧めのものですb
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始めて読んだのは大学4年の時だったと思う。すごく共感できた。読み直すたびに違和感を感じるのは自分が成長したからだろうか。
男の視線から書かれた小説。
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悲しくなるような切ない思いを描いた小説。全てが全てハッピーではないハッピーエンド。人と人がめぐり合うこと、そして別れていくことの不思議さが描かれている。生きるために得ること捨てること。そう言ったものを感じさせてくれた。
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イヤな終わり方だけど好きです。この後宮本輝のほかの作品も読んだけれどそれらとは雰囲気が全然違いました。
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都心の超人気高層公団マンションに当選した男が、学生時代の友人と一緒に暮らすことに・・
これまたひょんなことから二人の女性が同居することに・・
たちまち生まれた二つの恋の行方は・・ってのがお話のおおまかなあらすじ。
時代背景は1982年、まだ携帯電話なんかない時代、私はこの年に結婚したけど、携帯電話のない時代に愛し合う男女はどんな恋愛してたっけかな・・
思い出しても思い出せない・・だけど、なくたってまともに恋愛してたから、昔の恋人同士の結びつきは今の人たちに比べて、随分と辛抱強かったんじゃないの?とか思います。
このお話、野沢 尚の脚本で映画化されていました。
主演に岸谷五郎(私は彼の高校の先輩です!お互いに知りませんが(笑))学生時代からの友人で昆虫写真家ロバに同じ劇団出身の寺脇康文、女性陣は不安神経症を患っているが超頭のいい愛子役に夏川結衣(ぴったり)六本木の人気美容院の美容師曜子役に鷲尾いさ子(これまたぴったり)の面々が演じています。
私は実家暮らしのまま結婚、人とルームシェアする生活は未知の領域・・
ちょっと憧れます。
毎日がクラブ活動みたいな暮らし、いいばかりじゃなく少しずつ亀裂が入っていきます。
で、どうするか・・・
随分前に書かれた恋愛小説ですが、今読んでもテンポも良く、読み終わるのが勿体無いなぁ・・と読み惜しみするような作品でした。
映画のほうもいつかビデオを借りてきて読んでみようかな・・・
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真剣で、まじめで、ときには投げやりで…宮本輝さんの書く登場人物が好きです。人の気持ちはままならない。
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男女4人の共同生活。「人のために何かをするということ」の意味について考えさせられ、僕自身の考え方にも影響を受けた作品です。
『シズカニ シノゲルト オモウ』 『金ってやつは金で買えないもののために真価を発揮する』などなど、深く印象に残る言葉が素敵です。 愛の形はイッパイあるけど、相手に何かをしてもらうより、何かをしてあげたい
と思う僕には共感する部分が多く、何度も読み返しています☆
基本的にはハッピーエンドではないですが、物語で一貫している「人のために何かをするということ」という考えが最後まで貫かれていて、好感の持てるラストでした。男ってホント馬鹿だなぁ・・・(笑)
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今の言葉で言えば「ルームシェア」というのかな。
公団住宅の抽選で当選してしまった与志の部屋に恋愛感情なしに男2、女2の4人が同居することになった。
道徳的ではないものの、やはりこういうのってあこがれるなあ。
しかし、そこは男と女・・いつのまにかカップルとなってしまう。
また、感情のもつれ、借金、仕事上の問題・・様々なものが4人を少しずつ変えていく。
そして2年間の4人の奇妙な生活は、それぞれ違った道を歩んでいくことで解消していく・・。
時代背景は1980年なので、パソコンや携帯電話も出てこない。
この4人の描かれ方も、実にそれぞれが魅力的だ。
また、4人はそれぞれ自分よりも他人のために尽くす発想・・。これは感覚的に少し前・・のようにも思う。
結構、今の世の中は価値観そのものは自己中心的だからなあ(笑)
この作品の映画化は1997年。脚本は今は亡き野沢尚氏が担当。
主演は岸谷五朗 、鷲尾いさ子 、寺脇康文 、夏川結衣という今をトキメク俳優たちが演じている。
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ありがちなストーリーだけど、文章が濃い。ちょっと昔の青春ストーリー、って感じの雰囲気が良かった。ラストへの展開は現実感があって寂しかったけれど、すごく上手いと思う。静かに、しのぐ・・心苦しい。
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ひょんなことから一緒に住む事になった4人の男女。
この4人の若者、「愛の感じ方がちょっと軽すぎるんじゃないの」とおばさんは思ってしまいました(笑)。
みんないい人すぎるところも、生活していく事への甘さにも違和感がありました。
もっとしゃきっとしっかりせい!と叫びたくなりました(笑)。
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丁度10年前にタイトルに惹かれ手に取った一冊
有得ない始まり方で始まる4人暮らしに憧憬に似た
想いを抱き、彼此、二桁に近い回数読みますた
2ヶ月半に及ぶ亜細亜紀行、特にパキスタン滞在中、
この本を2回程、読破(勿論、拾い読み)
「…雨が降ってきそうな気配、五体のほんのかすかな部分が、
何かに触れる気配…(中略)…土のなかで生き物が生まれてる気配、
ありとあらゆる気配。」
この件(くだり)が、心の琴線に触れたのかな
「シズカニ、シノゲルトオモウ。」
時が答を出してくれる問って少なくない