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トルコ軍艦エルトゥールル号の海難
著者 オメル・エルトゥール , 山本雅男 , 植月惠一郎 , 久保陽子
12月5日公開の映画『海難 1890』にあわせて刊行!その悲劇は近代日本の上昇期、南海熊野の海で起こった。多数の犠牲者、そして手厚い救助。トルコ国民のなかに日本人の温情が...
トルコ軍艦エルトゥールル号の海難
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トルコ軍艦エルトゥールル号の海難
商品説明
12月5日公開の映画『海難 1890』にあわせて刊行!
その悲劇は近代日本の上昇期、南海熊野の海で起こった。
多数の犠牲者、そして手厚い救助。
トルコ国民のなかに日本人の温情が刻まれた瞬間……。
トルコ人なら誰でも知っているこの海難事故。
日本人が歴史のかなたに忘れたトルコ軍艦「エルトゥールル号」
の悲劇を、前国連大使の著者オメル・エルトゥール氏が
綿密な調査によって現代に甦らせた歴史物語!(訳者推奨)
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思い出の地です
2016/12/07 13:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りらっくまま - この投稿者のレビュー一覧を見る
今から34年前、修学旅行で、和歌山県の大島に、3泊しました。その時、初めて海難事故の話を、聞きました。けっして大きくないこの島で、当時の島人が、見たこともない、大きな外国の人々を、助けるのは、大変なことだったろうと、思います。慰霊碑にも、お参りに行きました。今も、交流会があるのは、素敵なことです。もっと、大勢の人に、知ってほしいです。
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2018/01/18 01:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねずみごっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
見事な歴史小説だと思う。
行き届いた調査の上、生き生きと物語られ、すっかりトルコ側の登場人物たちに心を奪われてしまった。
世界の半分の勢力といっても過言ではない、イスラム圏で大歓迎されながらイスラム教徒のほぼいない極東の果ての日本に辿り着いた、エルトゥールル号の乗員たちは何を感じ、何を思ったのだろうか。
日本側の登場人物である高野友吉は、素朴な一漁民だったが、エルトゥールル号の遭難に立ち会い、のちに「己の内には武士がある」と思うようになる。
トルコが苦汁を嘗めさせられてきたロシアに、日本が辛くも勝利を得たことの一つの解答のように思えて、著者の歴史・国際感覚に感心した。
蛇足だが、中国の、船の鼠害対策の見事さも勉強になった。徹底している。