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ウクライナ動乱 ――ソ連解体から露ウ戦争まで
著者 松里公孝
冷戦終了後、ユーラシア世界はいったん安定したというイメージは誤りだ。ソ連末期以来の社会変動が続いてきた結果としていまのウクライナ情勢がある。世界的に有名なウクライナ研究者...
ウクライナ動乱 ――ソ連解体から露ウ戦争まで
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ウクライナ動乱 ソ連解体から露ウ戦争まで (ちくま新書)
商品説明
冷戦終了後、ユーラシア世界はいったん安定したというイメージは誤りだ。ソ連末期以来の社会変動が続いてきた結果としていまのウクライナ情勢がある。世界的に有名なウクライナ研究者が、命がけの現地調査と100人を超える政治家・活動家へのインタビューに基づき、ウクライナ、クリミア、ドンバスの現代史を深層分析。ユーロマイダン革命、ロシアのクリミア併合、ドンバスの分離政権と戦争、ロシアの対ウクライナ開戦準備など、その知られざる実態を内側から徹底解明する。
目次
- はじめに/第一章 ソ連末期から継続する社会変動/1 非工業化/ソ連工業の牽引車/特権的共和国/ソ連解体後の落ち込み/ソ連解体の幼稚な論理/ロシアのウクライナからの脱植民地化運動/クラマトルスク重機械工場のささやかな抵抗/貧困とポピュリズム/旧ソ連人の期待を裏切る西側経済の停滞/賄賂の国の反汚職革命/比較優位説を拒否したロシア/若者を前面に/戦争と輸入代替/まず戦争、それから社会革命/ロシア軍がオデサに突進した経済的背景/2 分離紛争/民族領域連邦制/マトリョシュカ連邦制/先住性重視と原初主義/「長兄」要求に苛立つ基幹民族/実施されなかった一九九〇年四月三日連邦離脱法/uti possidetis jurisの適用/国家の継承性を否定することは領土保全上の自殺/ソ連解体を急いで追認する国際社会/親国家(旧連邦構成共和国)に有利な国際法解釈/なし崩しだったソ連解体/3 安全保障/ウクライナ独立のトリック/クリミアをめぐるウ露対立/多文化国家の存続条件/ロシア指導部の小ユーラシア主義への転換/残るソ連の御威光/ウクライナ中立政策の挫折/三角パートナーシップの問題点/カラー革命とNATO問題のイデオロギー化/黒海艦隊問題/シリア戦争とロシアのレトリックの過激化/NATO加盟がウクライナ憲法条項に/本章のまとめ/地図 ウクライナ南部/第二章 ユーロマイダン革命とその後/1 ユーロマイダン革命の見方/新帝国主義論/実存主義的アプローチ/2 ウクライナ内政の地政学化/政治の両極化の危険/最初から両極化していたわけではないウクライナ政治/最初に左右対立を地政学化したのは東部/ユシチェンコの争点逸らし/ユーロマイダン革命前夜の政治状況/3 ユーロマイダン革命/EUアソシエーション条約調印の延期/一一月三〇日未明の暴力/二月一八日「平和攻勢」/二月二〇日、スナイパー虐殺/ヤヌコヴィチの逃亡/二月二二日、南東ウクライナ・クリミア各級代議員大会/ユーロマイダン政権の成立/二〇一四年ウクライナ大統領選挙/4 失敗した沈静化の試み/ハルキウ蜂起の失敗と「反テロ作戦」/オデサ労働組合会館放火事件/分離主義には踏み込めないオデサ/五月二日の惨劇/不幸な事故か、計画殺人か/ソーシャル・メディアの効果/五月九日、マリウポリ事件/5 ユーロマイダン後のウクライナ政治/二〇一四年、最高会議選挙/ヤツェニュク首相からフロイスマン首相へ/議会前テロ/脱共産法/二〇一五年の地方選挙/ポロシェンコの苦境/「軍、言語、信仰」/ウクライナにおける正教会の統一問題/民族派正教会の合法化/露ウ開戦後のウクライナ正教会/野党ブロックの盛衰/ゼレンスキー旋風/大統領と首相/分権改革と二〇二〇年地方選挙/市長党の時代/本章のまとめ/第三章 「クリミアの春」とその後/1 二〇〇九年以前のクリミア/諸帝国の真珠/クリミア自治共和国の復活/ウクライナの独立と一九九二年クリミア憲法/一九九四年大統領選挙/ほか
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