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夜明けの舟唄
著者 森真沙子
柳橋が勿然と消えた!官軍との戦の真只中。船宿『篠屋』の船頭は…。江戸城無血開城の下工作に成功した山岡鉄太郎から、西郷隆盛の懐刀益満休之助を横濱の軍陣病院へ運んでほしいと頼...
夜明けの舟唄
夜明けの舟唄 書き下ろし長編時代小説 (二見時代小説文庫 柳橋ものがたり)
商品説明
柳橋が勿然と消えた!
官軍との戦の真只中。船宿『篠屋』の船頭は…。
江戸城無血開城の下工作に成功した山岡鉄太郎から、西郷隆盛の懐刀益満休之助を横濱の軍陣病院へ運んでほしいと頼まれた。
慶応四年五月二十日、強風に陣羽織の裾をなびかせ騎馬が駆けてくる。篠屋のそばで馬を止め、ひらりと降り立った。六尺豊かな巨大漢。山岡鉄太郎であった。この三月、東征軍参謀の西郷隆盛に目通りし、江戸城無血開城の下工作に成功していた。山岡は、強風のなか横濱の軍陣病院まで益満休之助を運んでほしいという。益満は西郷の懐刀だが流れ弾を受け破傷風にやられ……。
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