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実家のホテルに10年住み続けていた「メアリさん」が亡くなったと聞き、野本つぐみはメアリさんの残したお菓子のメモを再現してみようと思い….
小公女、不思議の国のアリスなど、それにちなんだお菓子のメモがとても美味しそうでした。
メアリさんと関わった人々が、過去の後悔をお菓子を通して傷を癒して前向きにさせてくれる、そんな温かい話ばかりでした。
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メアリさんという、マイペースなのか自分を持ってる生き様が良いなと思った。
でも、その生涯は記憶がなくなった後の生き方だから、
本当のメアリさんではないのかもしれないと思ったり…
でも、記憶を失った後なら素の自分がでるのかなあとも思ったり。
メアリさんが残したであろうレシピが
子供だったり、大人だったり、男だったり、女だったり、
そんな人たちを見ると、色んな人と関りを持ちたかったのかな。
メアリさんが残したレシピも
可愛らしい絵とレシピで書かれていて、
作ってみようかなと思った。
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装丁のイメージ通りの優しい物語。
子どもの頃に読んだ本×お菓子というのが、自分の遠い記憶も呼び覚ますようで、どこか懐かしい気分になる。
メアリさんと周りの人との関わりがとても素敵で、本人がいなくなった後もみんなの心の中に居続ける様子がいいなと思った。
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野原つぐみが実家の本棚で見つけた、お菓子
レシピが挟まった「小公女」の古書。不思議な老婆・
メアリさんの遺品を巡り、優しい縁が結ばれる…。
じんわり涙がこぼれる6つの連作集。
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登場する児童文学を読んでこなかったことが悔やまれる。
思い出がひとつでもあればこの物語はもっともっと輝いて見えただろうに。
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でも私なら小崎の娘も夫も息子も絶対に許さない。
自分から頼んでおいて忘れるなんてある?
娘にご飯に連れて行けってねだられて、じゃあ息子もって呼んどいて妻を呼ばないなんてある?
母さん待ってるから買って帰ろうよとか言わん?
今思い出しても腑が煮えくりかえる。
詠子さんが可哀想。
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大切な友人からお借りして読んだ一冊です。
この本を「しおんが好みそう」と思ってくれたことがとても嬉しくありがたいし、この物語にこの経緯で出会えたこともまた僥倖だと思う。
(とても気に入ったのでもちろんこの後自分でも購入します)
「ようこそ小公女たち」
その小公女に自分も含まれていたらいいなと願う読後。
かつて少女だった自分にも贈りたいと思うし、かつて少女った今だからこそ出会うべき物語だとも思う。
メアリさんのお茶会に招待してもらいたいし、ふたりの小公女がつくった秘密の花園をこの目にしてみたい。
ぶどうパン、トライフル、プディング…
あぁそういえば、そのむかしなんて美味しそうなんだろうとわくわくしながら物語を読んだっけ。あの気持ちを瑞々しく思い出させてくれる。
これはわたしのための一冊だと思ってしまうほど、宝物の物語です。
そしてこの宝物に大好きな友を経由して出会えたことが、まるで潔子とメアリのようで舞い上がっているわたしです。
小公女たち、ぜひこの一冊とともに、秘密の花園へ集まってほしいな。
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「秘密の花園」ほか、むかし読んだ小説に出てきたお菓子がいっぱい!
お菓子が出てくる場面は鮮明に憶えている。どれも美味しそうでワクワクした!
ラストは良い感じで着地したので、続編はないのかなあ。
「若草物語」や「トムソーヤの冒険」とかアメリカの児童文学の小説もお菓子は美味しそうだし、カナダが舞台の「赤毛のアン」も食事の場面はたくさん出てくる。ぜひまた谷瑞恵さんのお菓子小説が読みたい!
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全身ピンクの出で立ちの不思議な老女
メアリさんが色んな所に残した本と本の中に
出てくるお菓子のレシピ。なぜ本を残したのか。
そしてなぜ本にお菓子のレシピがあったのか。
読んで理由が分かった時、メアリさんと
その親友が目指していたものがとても
素敵なものであぁ~二人ともなんて素敵な事を
やろうとしていたんだと思いました。
過去が分からないメアリさんにとっても
そこがかけがえのない場所になっていたのだと
思うと寂しくなかったのかな・・・
後、物語に出てくるお菓子がその本が出版
された当時の時代に合わせて翻訳されて
いて現在の翻訳された本とはちょっとどころか
全く違うものをイメージしちゃう部分も
面白かったし、登場するイギリスのお菓子が
どれも魅力的ですごく興味がわきました。
メアリさんの色んな謎もきっちり
解けるし登場人物のほぼすべての人が
素敵な未来を見ることのできる
ほっこりなお話でした。
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子供のころ読んだ懐かしい本と、作ってみたくなるお菓子。魅力がいっぱいでほのぼのした気持ちになりました。
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なんってやさしくてあたたかな物語だろう。でも決してやさしすぎなくてあたたかすぎない。だからとても自然に沁みてくる。そして、自分で気づかなかった、日々誰にでもあるようなささくれに気づかされ、癒してくれる。誰かが、時に自分で作ったお菓子を食べたときみたいな気持ちで本を閉じた。
どこか幻想的なのに、現実的。事件もないし刺激もないけれど、だからこそわたしはこの物語が大切に感じたんだと思う。出てくるレシピはどれもとてもシンプルで作って食べてみたくなる。何度想像してよだれが出たか!
ここが好きここがいい、とかどう感じてなにを学んだかとかではうまく言い表せない。ただこの気持ちに浸るしかできない。そしてそれはとても、幸せな感覚だなぁと。
わたしはあまり幼少期小説を読む方ではなかったので、作中の物語もほとんど知らなかったのだけれど(ざっくりと知ってるとか、名前は知ってるとかレベル)それでも懐かしさを感じて、物語を味わえた。これを知ってる人たちはどんな気持ちになるのかなと、そしてこれからでも読みたいなと思った。
でも、知らなかったわたしでも感じたものがちゃんとあるし、知ってる人たちのほうが、とも思わない。それぞれ、どんなひとにも、そのひとだけの物語があるから。過去がなくても、未来を失っても、先が見えなくても。
幸せって、誰かと作り出すことはできるけど、そこに自分は絶対必要で、誰かが絶対必要なわけでないんだよね。
この物語を〝わたし〟に届けてくれた友達に心からありがとうと伝えたい。
そして、この物語が長い間誰かに届き続けてほしいな。
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小公女、好きだったな。
子どもの頃に、メアリ・ポピンズ読んだようなとか思いながら読んだ。
記憶喪失になり四十年。
名前すら思い出せず、手がかりはトランクの中の児童書だけの町田メアリさん。
児童書はお茶会への招待状代わりに、メアリさんのゆかりの人の手にわたっていく。
お菓子を作り、愛ブタの散歩コースや本をもらった人とメアリさんの交流を頼りに、メアリさんの人生をふりかえる。
振り替える途中で自分の居場所をみつけていく、しずく。
途中で息切れ。
単調なので話しに飽きてしまった。
クライマックスを素敵な気持ちで迎えられなかった、残念
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記憶を無くした一人の老女が残したたくさんの児童書と本に出てくるお菓子のレシピが、つまづいたり悩んだりしている人たちの背中をちょっとだけ押してくれる。
私が子供の頃は児童書と言えば海外もののほうが読みやすくて、私はその中に出てくる聞いたこともない食べ物の話を読むのが大好きだった。
そういう人にはとにかく懐かしいものがたくさん出てくる。
巻末にはレシピもついているので、その気になれば、思いでのお菓子を作れるのかも?!
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契約社員の野原つぐみは、兄夫婦の同居に伴い実家をリフォームするという話を聞いて帰省する。
部屋で見つけた1冊の本『小公女』をきっかけ話は始まる。
家族経営の「ホテルのはな」で十年ほど暮らしていたメアリさんが亡くなり、その遺品がキャリーバッグに入っていた児童書だとわかる。
不思議な老女、メアリさんとミニブタのムシャムシャ、彼女たちのことが気になり本探しと本の中に挟まれていたお菓子レシピでお菓子を作ることへと…。
メアリさんの本の行方は、彼女がお茶会に招待したい人へのメッセージ。
出会う人は、何かしら悩みを抱えていて、つぐみと一緒にお菓子を作ることによって、気持ちは晴れやかになっていく。
小学生の頃、図書室へ行って好きな本を探すのが楽しみだったことを思い出し、もう一度児童書を読んでみようか…と。
優しい気持ちになれる6つの連作集。
レシピつき。
①奇跡のぶどうパン〜『小公女』
②最高のつまらないもの〜『トムは真夜中の庭で』
③わたしをお食べ〜『不思議の国のアリス』
④遠い日のプディング〜『ドリトル先生アフリカゆき』
⑤星のスパイス〜『風にのってきたメアリー・ポピンズ』
⑥からす麦の花咲く〜『秘密の花園』
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これは私の備忘録なので、ネタバレ、あらすじ迷わず書きます。
食べ物が美味しそうな作品にハズレなし。
小公女、秘密の花園、バーネットのこの2つの話に出てくる食べ物はとても美味しそうで、何度も読んでしまう。
実家がビジネスホテル ホテルのはな(ホテル の はな だと思っていた。 のはな なのね。)を経営している菓子パンメーカーの契約社員、野花つぐみは、実家の住宅部分を二世帯住宅にすることになったため自室のものを整理するようにと言われ、実家に戻る。
お菓子レシピが隠された『小公女』の古書を見つける。それは不思議な老女・メアリさんの遺品だった。