- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2023/12/27
- 出版社: 岩波書店
- ISBN:978-4-00-004400-4
電子書籍
蒋経国と李登輝 「大陸国家」からの離陸?
著者 若林正丈(著)
中国大陸の失地回復の宿願を抱いたまま 逝去した父・蒋介石を継いだ蒋経国は,長期の戒厳令を布き,対外危機をはねのけ,果敢に台湾の経済建設を進めた.次いで台湾出身の総統に選出...
蒋経国と李登輝 「大陸国家」からの離陸?
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
現代アジアの肖像 5 蔣経国と李登輝
商品説明
中国大陸の失地回復の宿願を抱いたまま 逝去した父・蒋介石を継いだ蒋経国は,長期の戒厳令を布き,対外危機をはねのけ,果敢に台湾の経済建設を進めた.次いで台湾出身の総統に選出された李登輝は,漸進的民主化によって国民の新たな統合を図る.彼の進める「静かな革命」は,台湾を中国に吸収させるか,別の国家へと導くのか?
※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
民選総統となる李登輝の全盛期
2023/10/26 19:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中華民国の生き残りを賭けて「脱中原化」と「台湾化」に挑んだ蒋経国と彼によって副総統に任ぜられたので総統に昇格した李登輝の2人の評伝。
国民党と共に台湾に赴いたが再登録に応じないで処分された幹部や大陸で解放軍の捕虜となって「国民党戦犯」として扱われたが反共ぶりに根を上げたのかそれとも台湾へのメッセージとしてか台湾行きを許可された人々についてがチラッと出て来る。「満洲国戦犯」が最後に釈放されたのも1975年というので坦白して名誉職に就くのを拒んだ人が他にもいるわけだ。
ちょうど李登輝が民選総統として選ばれた頃に刊行された本なので彼にとって絶頂期だ。台湾大学時代に蔡孝乾の中国共産党台湾省工作委員会の末端に関わったらしく蔡孝乾から許可を受けて脱党したにしても大陸から「転向者」と罵倒されたものだが逆効果だった。李登輝が民選総統として再任されてから慢心して腹心だった宋楚瑜の権力基盤を切り崩して不倶戴天の敵となり、退任後は国民党から除名されて影響力が皆無に近くなるとは誰も思わなかったはずだ。李登輝の民選総統再任後を加筆して再版しないだろうか?