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投稿者:wankyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、読んだ本の中では、文句なしに一番いい。こういう人が本当の投資家だと思う。職業ファンドマネージャですら、サラリーマン気質の人が大多数であり、投資のセンス、能力、何一つない人が多い。それを職業にしているのだから、一応、プロなのであろうが、素人にも負ける人をよく見る。清原さんはそれらとは一線を画しているし、キャリアも素晴らしいし、投資哲学もブレない。数少ない本物。
世の中には投資アドバイザーなる人もいるようだが、本当に投資ができるなら、人にアドバイスする前にまず自分でやるはずであり、それをやらない(できない)なら、インチキと思って間違いはない。
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
投資の仕方の指南書という感じの本かと思って手に取りましたが、筆者のキャリアやヘッジファンドでの投資や考え方についてのぶっちゃけ本という感じで読みました。投資のやり方としては、さすがに真似できないけど、少額をロング(この本で覚えた用語です)で、この清原スタイルで興味本位でやってみるという感じでしょうか。印象に残ったのは、当時の野村證券の酷さと、リーマンショックのとき私財全額を投じたことを妻に話をしたときのその反応です。知らなかった世界を少し見させてくれる読み応えのある本でした。
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投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
中身ぎっしりです。
投資初心者の私には少々難解で、読み飛ばしてしまった部分もあります。
もう少し投資に慣れた際に、必ずもう一回読みたい一冊です。
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大変勉強になった一冊。
自分が持っていた “割安”銘柄を改めて清原氏が紹介している指標や目の付け所をベースに精査するなど、アクショナブルなものが多いと同時に、ぶっちゃけトークなどユーモアもありバランスの取れていて星五つ。長年領域で深掘りされた彼だからこそシンプルに本質的要素をまとめることができるのかと
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清原さんの野村證券時代からヘッジファンドのマネージャまでの体験を生の声で知ることが出来、臨場感が凄かった。
自分の投資のヒントにもなった。小型の成長株を10種類探して買ってみようと思い、早速銘柄選びして1銘柄は買ってみた。
内容的には自分には理解が難しいところも幾つかあったものの、何度でも読みたいと思える素晴らしい本だった。
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この経歴も実績もピカ一の著者が出した初の書籍。実に興味深い。
序盤に効率的市場仮説について書かれていて、個人的に揺さぶられた。以前、会社の命でファイナンスを学ぶため一年間学校に通ったのだが、当時この効率的市場仮説がもてはやされており叩き込まれた。その後自分の中では理論と実際は異なると理解していたが、頭のどこかにはずっと残っていた。これを著者が明確に否定し、結論「投資家はマクロで勝つのは困難。ミクロでは勝つチャンスが多い」とスッキリされた。
小型株の成長性は経営者が9割。ここで今をときめくゼンショー(なぜ売ってしまった(ToT)の創業者が出てくる。東大卒、学生運動にのめり込み就職できず牛丼店で働き、牛丼がいかに優れた食べ物かを知り、すき家を創業。しかし株は人気無くPERはわずか5倍。決算説明会の出席者二人。この株を著者はできるだけ買い集めたという。
マザーズ市場現在のグロース市場は最悪。1999年設立以来一度も割安になったことはなく、中身がさえない割りには高PER銘柄が多く、赤字のバイオ株など見る価値がない企業が多すぎるとのこと。リサーチする手間隙時間が無駄。
トレンドフォロアーかコントラリアンか、自分が合う方法を見つけること。コントラリアンの特徴として最初は決まって損をする。まぁ逆張りの割安株投資とはそういうものだろう。
著者の投資遍歴も面白い。会社を見る視点が勉強になる。
一例として三菱UFJ銀行の新しい頭取が本社を立て替えるなどと信じ難い寝言を言っているし、著者の友人の日銀マンが三菱銀行は一人の仕事を三人でやると言っていると書かれている。まぁ銀行としては信頼出来るのだろうが。その他オリンパスやアコムなど私が以前売買したことのある銘柄を似たような時期に売買していたり、イオンの空売りで失敗した理由や、M&Aセンターが暴落する必然性など面白かった。
あと、空売りは国内の信用売買を上回る海外売買残高があり、その情報にアプローチできない個人には難しいトレードとのこと。
最後に著者の今後10年間の日本経済予測。
・日本のGDP成長は良くて0%
・インフレ率はいずれ0~2%に収まる、スパイラル的なインフレは来ない。
・金利は上がらない、短期は1%、長期10年国債は最大2%。
・為替は120円へ円高が進む
正直これら、私の考えとは大分異なるが、果たして・・・。
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本書では、著者の経歴や運用しているヘッジファンドの運用状況、取引した個別銘柄等について、ユーモア(ブラックも含めてですが)たっぷりに説明がされています。
その明快な語り口から、著者の率直な考えがダイレクトに反映されているなと感じました。
逆に、ここまで業界の内情をダイレクトに書いてしまっていいのかと心配になるくらいです。
バリュー投資の項目も非常に参考となったのですが、ITバブルやリーマンショック、コロナショック等の時に著者がどう考え、どう動いたかが手に取るように分かり、非常に面白かったです。
なお、著者は、コロナショック真っ最中の時に、怒涛の買いを入れたようです。
自分には、とても真似ができないと思いました。
個人資産が800億円・・・
とても想像できない数字ですが、本書を読んでの一番の感想は、自分が勝てると踏んだのであれば、多少のリスクは背負ってでも勝負すべきであるということです。
本書は、私も含めて、日本の割安個別株で勝負している方にとって、非常に得るものが大きい良書です。
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投資術という点では物足りないかも。投資メンタルについて興味を持っていたが、殆ど記載はなかった。また巻末解説者(執筆を持ちかけた記者)が率直に書いてるように、かなり読みづらくアンバランスさが目立つ。語尾にねえを多用するので非常に違和感。これから執筆をライフワークにされるとのことなので第二弾に期待したい。
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読む人(投資家)の経験によって、捉え方が違う本だと思う。投資家としての経験をより積んだら読み返したい。
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かつては長者番付1位を取ったこともあるサラリーマン投資家の投資ノウハウが詰まった一冊。
(印象に残った点)
・小型割安成長株を値段が上がる前に買うのが重要。投資スタイルはバリュー投資。
・投資の第一歩は常識を疑うこと。
・個人投資家にショート(空売り)は勧められない。ショートは難しい。
・危機(ショック時)に株を買える余力を残しておくことが重要。
・英語力は大事。仕事のチャンスが広がる。
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久々に衝撃を受けた一冊。かなり濃密な内容で1度読むだけでは物足りない。個人投資家は絶対読んだ方が良い
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2024年18冊目。満足度★★★★☆
2005年を最後に公表が終了となった長者番付
そのトップに無名の会社の運用部長・清原氏の名前が登場。当時、大騒ぎした覚えがあります。
そんな清原氏「初」の書籍とあって、発売前から予約、購入して即読了しました。
著者が運用した25年の期間は私も社会人・投資家であり、登場する多くの会社・事件等がよくイメージでき、興味深く読むことが出来ました。
大成功の裏には、数々の大きな失敗があることが印象的
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凄い運用率を誇るファンドでも、非常に大きな失敗を沢山経験し都度、軌道修正していた事を知れただけでも大きい。それと、個人投資家は得られる情報量が限られているため勝つのは難しい。特に、本書で推奨している銘柄選び投資法は当たり前と思うが、成功の本質とセオリーはやはりとてもシンプルだった。あと、銘柄の分析は細かくやる事も大事であるが、経営者の人格や能力を見た上で最終判断する点は、私の考えと重なり自信に繋がった。また、間をあけた後に読み返したい。また、違ったヒントやポイントを積極的に拾いにいきたい。
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やや専門家よりの内容でした。
ちょっと投資をかじったくらいでは理解できないと思います。
個人投資家にも参考になる部分はありますが、ヘッジファンド向けの内容が多いので、 ヘッジファンドが何を考えているのかを学ぶには良い本だと思います。
昔の年代から、ITバブル崩壊、リーマンショック等の歴史についても触れられているので、 最近投資を始めた人にも勉強になる部分はあります。
清原達郎さん、個人がどのようにして投資に向き合っているかが よくわかる1冊でした。
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20240330 わが投資術-市場は誰に微笑むか-
2024年3月1日 第1刷発行
2024年3月11日 第4刷り発行
著者:清原達郎
プロの投資家だが、プロの作家ではないので、全体を通して文章の勢いにムラがある。一方で、語り口がとても素直で、自分の言葉で語っている素朴感がある。体験から来る言葉は力強く、最後まで一気に読み切ってしまう。基本的には後半に向かって勢いづいていくが、結構勢いよく脱線もする印象。エッセンスを抽出してみると下記となる。
知名度低く時価総額も小さい、割安小型株への投資がいかに有用かをいいたい文章。その中でも成長性の高い、割安小型成長株が狙い目。
細かい議論は省いても、現在の日本の長期金利前提で、PER10倍以下は信じられないくらい割安で、仮に長期金利が3%まで上昇してもまだ割安。
BSで見るとネットキャッシュが豊富な企業で、ValluationとしてはPERが低く(時価総額が500億円以下)、さらにネットCFが黒字の会社に注目すればよい。買い付けてから3年くらいは保持するつもりで買い付けるのがよい。
小型株の定義:
大型株 時価総額3000億円以上
中型株 時価総額 500億円以上、3000億円未満
小型株 時価総額 500億円未満←これ
小型株投資のメリット:
1.割安株が多い
2.独自のリサーチがしやすい
3.機関投資家が持っていない
4.アナリストがカバーしていない
小型株評価において見るべきはネットキャッシュ
ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券x70%-負債
ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額
=(流動資産+投資有価証券x70%-負債)/時価総額
ネットキャッシュ比率>1=会社が無料で買えるほど割安
時価総額20億円以上の条件でスクリーニングして、ネットキャッシュ比率で見て数値の高い順に注目していく
世界的な金融危機(リーマンショック等)の場合は、株式相場は長い間底練り状態になる。じっくり見定める時間がある。コロナショックの場合は大底は一瞬だった。
Valuationの階段の上がり方:
誰にレポートを書かれるかは、市場の注目度で異なる。
参加者が増える度に、会社の評価はあがってPERは切りあがる。
Step1:調査レポートなし←いかにここで買えるかが勝負
Step2:いちよし証券
Step3:SBI証券
Step4:大和証券・岡三証券
Step5:みずほ証券
Step6;野村証券・外資系証券
本当の大底で買う時の考え方:
明日地球が滅びると聞いたとき、ショートしても地球滅亡で終了。
ロングすれば、万一助かったときに株価は何倍にもなる。