紙の本
子育てにかかわる全ての人に
2013/03/10 07:40
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投稿者:pon - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ完結編です。
私は妻に勧められて、1巻から読んでいます。
子どもに、人に優しくなれるヒントがたくさん書かれています。
だからといって、情緒的な内容ではなく、正美先生の30年以上にわたる臨床経験に裏付けられた内容となっています。
この完結編は、いわば正美先生のこれまでの仕事のまとめとして位置づけられると思います。
私の座右の書です。
これまでに10冊ほど人にプレゼントしました。
子育てに関わっている方、子育てに悩んでいる方、是非、ご一読ください。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
さまざまな子供の育成について書かkれているので、自分と当てはめていくことが容易でした。愛情の大切さを感じました。
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『子どもへのまなざし』『続子どもへのまなざし』を読んでいなければ私はどうなっていただろうとよく思う。折にふれ、佐々木先生の教え(「どの子にも自分は特別母親にひいきされてると思わせなさい」「子どもが好きなご飯を作る、それだけでもよい」)が思い出されたものである。最終巻となる『完』は、「発達障害」を抱える子についての考察が大きな部分を占める。「自分の子は関係ない」と思う親も、広い目で見れば関係あるのだ(自分の子とその子が決してかかわらないと断言できるだろうか?)。ゆるやかな視点で生きづらさを抱える子どもたちを、みんなで見守れたら。心からそう思う。
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1,2,3と読んで、1,2は似たような内容だったが、「完」であるこちらは、通常の子どもだけでなく、自閉症、アスペルガーにも触れてあり、一読の価値あり。
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一言では 言えないくらいの ボリューム満点の一冊
「基本的信頼」とは何か その重要性をしる事ができました
幸せとは。。
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わたしのバイブルである「子どもへのまなざし」完結編です。
今回は、自閉症スペクトラムについてが中心でした。
もしかすると、私たちは、「わがまま」という言葉の意味そのものを考え直さなければならないのかもしれません。
なんか、当たり前のように言われて、常識として流布されている素人の教育が、実はわたしたちの子どもたちを生きにくくしているのかもしれない。
最近、わたしがよく思っていることは、「他人はかわらない。変えることができるのは自分だけ。」ということ。
他人を変えるのに、汲々となるのではなく、変わるべきは自分かも。
もしくは、どうしてもうまくいかないならば、その人からはなれるというのが正解のような気がします。
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現代において子どもがどういう状況にさらされているのか、またその窮状を少しでもよくして子供が健全に育つために必要な、各時期の発達課題について、詳しく書かれています。
その他、発達障害についてもかなり詳しく述べられています。
前巻の出版当時に比べて研究がすすんだ分、内容も進化していました。
同シリーズの書籍同様、子供へ無償の愛情を注くことの重要性が繰り返し述べられています。
すっと心にはいってくるのが不思議です。
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このシリーズを読んで、いつも自分を振り返る。自分は子どもに良くない影響を与えてはいないだろうか、と。
今回のは、発達障害について書かれていた部分が興味深かった。
著者の言う「自閉症スペクトラム」の人たちがどのように世界を感じて、見ているのか。この本を読んで初めてわかった。
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乳幼児期に「子どもが喜ぶことをしてあげることが私に喜びです」という育児をしてあげることが大切です。(p124)
お母さんから、あなたと一緒にいると楽しい、あなたがしてほしいことをしてあげたい、という気持ちが伝わってきたら、子どもはどんなに安心することでしょう。・・・子どもは自分の喜びを相手も喜びに思ってくれる、という育児をされたがっているのです。(p157)
子どもを幸せにしてあげる喜び以上に、親にとっての大きな喜びなど、そうあるものではないと思います。(p251)
人間は、あの人(あの人たち)を幸福にしたいと、真に願って、そのための努力をしながら生きなければ、決して自分の幸福を得ることはできないのです。・・・自分の目の前にいる家族を、本気で幸せにしたいと思って、努力を続けることができれば、その人は必ず幸福なのです。(p343)
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最終巻は2009年のデータで書かれていて、戦後の日本の子どもを見守り続けて来た著者のまなざしの深さがすごい
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親として、子育てが自己愛にならずに、本当に子供のためになるような教育をしていかなければならないという本。
一般的な話から発達障害を持った子にまで説明してくれる。
何気に一番心に残ったのは、最後の章にある、著者の親がいかに子育てしてきたかのくだりかもしれない。環境も親の考え方も明らかに今と違うことを改めて感じる。自分たちはその頃と比べると明らかに時間的経済的余裕があるし、その上、この本のように先人たちが残してくれた経験があるので、社会全体として、よりうまく子育てできるはずだ。
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最終巻だと思うと寂しくなるぐらい、示唆に富んだシリーズでした。完は発達障害について主に書かれていますが、そこから広がる不偏性のようなものも感じられました。お勧めです!
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まなざしシリーズ完結編。前の2冊から10年ほど隔たって、2011年1月出版。
発達障害スペクトラムのお話がかなりの部分を占めている。発達障害の方にとって「無理解で熱心な人」がいちばん困るという。彼らの得意なこと、苦手なこと、世界の捉え方の違い、私はほとんど知らなかったので勉強になった。
障害者であっても、良き理解者に恵まれて輝いている人はたくさんいる。反対に、身近な人に受け入れてもらえず、自分を大事にできず、不幸な状況に追い込まれてしまうケースも少なくない。
でもそれは障害者でなくても人間みんな同じこと。著者が繰返し説いている「どんなあなたでも愛している」という母性愛、これを受けとることなしに、人間は成長できない。
「親の愛だけじゃダメ」という話も興味深かった。両親は子どもの将来を思って、こうあってほしいあれができてほしいとどうしても期待してしまう。その出所は確かに愛情ではあるが、期待は「今のあなたには満足していない」というメッセージになってしまう。だから親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんや地域の人など、なるべくいろんな人から愛されたほうがいい、という話。
(まあこういうことは第一巻にも書いてありましたが。)
それから、エリクソンのライフサイクルモデルというのの話や、著者の生い立ちや留学時代の話など。
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育児の名作シリーズの最終巻。発達障害の子どもの理解を深めるテーマにかなりのページ数が割かれている。これから子を育てる身として、自分の子だけでなく、地域の子たちが生き生きと育っていけるように、まずは一人一人が関心と思いやりを持つことが大事だと感じた。
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「続」を読んで、子供が求める親になろうと心がけはしたものの、ちょっと予定が狂わされる(出して欲しくない時に熱を出す)と、またしても元の木阿弥。
だめだ私、とまた落ち込む。
失敗ばかり続くし、理想にはイスカンダルほど遠い私だが、それでも折を見てはいうようにしている。
「そのままでいいよ」「今のあなたが大好きだよ」
でも本当は親が望むような子になってほしい。
トイレもきちんとできて、お箸でふざけないで、、片付けもして、お話も聞けて。
そうではないからイライラする。
頭にくる。
しかし、そうやって頭ごなしに叱りつけるのはいけないとわかっている。
わかっているけれど、できない。
続かない。
つい。
......あれ?
これってつまり、子供の「今」の状況と同じ?
苦しんでいるのは、愛されたいのは、望んでいるのは、この子と同じ。
違うのは、いつも子供が私に言ってくれる、「これのママが好き!」という言葉。
私は「これの〇〇ちゃんが好き」って心から言えている?
344頁にこんな言葉があった。
「いま、この子に何をしてあげたらいいのかということがわからなくなったら、いったん立ちどまりなさい。
そして自問自答をかならずしなさい。
自分の気持ちのなかに、この子に対する愛情が十分にあるかどうかを確認しなさい。
確認できなかったら一歩退きなさい。」
育児には自信がない。
決していい親ではないから、辛くて悲しくて何もかも投げ出したくなる。
それでも、熱いほどの手を握り、反目で寝ている顔を眺めていると、この子たちのためにまた頑張ろう、きっといい母親になろうと思えるのだ。
及第点にはまだまだ至らない。
いつか、この子たちが子供時代を振り返った時に、ちょっとでも幸せな子供時代だったと思い返してもらえるよう、失敗を繰り返しながら、努力していこうと思う。
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子どもが喜ぶことをしてあげるのが、自分の喜び。そういう育児をすること。シンプルだけど大切なこと。発達障害に関して、早期発見してその人に適した教育をしてあげることはやっぱりとても重要なのだと思った。発達障害に限らないけど、みんなと同じ、ではなくてその子をちゃんと見て、個別にきめ細かく対応することができれば、悲しい思いや苦しい思いをさせることは少なくなるのかな。親は子どもをよく見なくちゃ。思い込みやマニュアル通りの育児ではなくて。