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ゆっくり歩け、空を見ろ 新着
著者 東国原英夫
神はいるのか。父はいるのか。本当の父は誰なのか――。16歳少女との淫行事件で、仕事も家族の絆も失くした僕は、故郷・宮崎を訪ねる旅に出た。少年時代を過ごしたあの土地へ。妾だ...
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ゆっくり歩け、空を見ろ (新潮文庫)
商品説明
神はいるのか。父はいるのか。本当の父は誰なのか――。16歳少女との淫行事件で、仕事も家族の絆も失くした僕は、故郷・宮崎を訪ねる旅に出た。少年時代を過ごしたあの土地へ。妾だった母に深く依存しながら母を責め、最後は捨てられた飲んだくれの実の父・北村。平坦で平板で平面な人生を愚痴一つ言わずにずっとずっと歩いて来た育ての父・東国原――。やがて、自分の血と、過去に向き合う決意を固めた僕は……。宮崎県知事・東国原英夫が故郷での少年時代を初告白した感動作!
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紙の本
昭和時代の面影(おもかげ)
2008/03/23 19:17
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゆっくり歩け、空を見ろ そのまんま東 新潮文庫
この本は平成13年の発行で、平成19年に彼は宮崎県知事に就任しました。若い人たちがこの本を読んだら、事実と虚構が入り混じっていると感想をもらすでしょう。彼は私より年齢がひとつ上です。本に書かれてあることは私自身も経験したことが多い。そういう時代が確かにありましたが、だんだん忘れ去られていきます。書いてあることは彼だけの固有の経験ではなく、50代以上の多くの人たちが体験したことです。
この本のテーマは「原点に帰る」ことにあります。自身に対する危機管理のなさから窮地に追い込まれることになったのですが、そういうときに人間は、自分の原点に帰ることを考えます。妾のこどもであることを始めとした生育暦の複雑さと困難さがあります。生き別れとなった実父との関係をとおして、なぜ宮崎なのかが語られていきます。
母親による「運の量の解釈」は、私自身もこの年齢になり、過去を振り返ってみて感じたことです。人間は同じ量の運をもって生まれてくる。その運をどこでどんなふうに使うかを自分で判断していく。結局はプラスマイナスゼロという解釈にも共感します。