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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエの天才。
バレエなんて見たこともないし、文章読んでも映像のイメージはわかないんだけど、
それでもおもしろい。
いろんなことを調べて書いたんだろうなあと。
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これほどまでにバレエの事をくわしく専門的な視点からつづられた、他に類を見ないバレエの大河ドラマのようだ。春のバレエの情熱がひしひしと感じられ以前にも増してバレエが好きになってしまった。新しいバレエの題材を作るシーンでは情熱を感じた。
そして壮大なバレエ大河ドラマをあなたも読んで感動して下さい。
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4つの視点からなるストーリー
生々しさと臨場感
恩田陸の超絶技巧は凄味を増している
自分の無知さに華麗なるターンとはいかず、途中誤魔化してパラパラ
そうか、音楽があればよかった
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楽しみにしていた本作。
正直、あまり好みではなかったな。
チョコレートコスモスや、蜜蜂と遠雷みたいなものを期待していたので、ちょっとがっかり。
バレエの神様に愛された春のお話。
他者が語る春と、春自身が語る四つの話で構成されていて、バレエに無知な私のような人間にもわかりやすく、文字だけでバレエの世界観を伝え、かつ、なんだかわからないけどすごい事なんだ!と思わせる筆力はさすがだ。
なんだけど、うーん。
どこまでの「陽」な本作。もうちょっとダークというか、苦悩したり(してないわけじゃないんだけど)陰の部分をミステリアスな感じで読みたかったなぁ。
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『蜜蜂と遠雷』、『チョコレートコスモス』のようなあるジャンルの天才達を描いた作品。
春というバレエの天才を章ごとに異なる人物が語る形式で進んでいく。徐々に春に近い人間が語り手になっていくせいで、天才独特の掴みどころのなさが薄れていってしまう。特に最終章は春自身の視点になるため、天才というより悩める若者が努力する話という印象になってしまった。
バレエのことは全く知らないが、恩田陸の取材力と知識の量は圧巻。踊りの描写は本当に美しい。
個人的にはジャンジャメ視点からの春を読んでみたかった。
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少年は8歳でバレエに出会い、15歳で海を渡った。
同時代に巡り合う者たち、それぞれの情熱が
ぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび
上がっていく…。一人の天才をめぐる長編小説。
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あ〜よかった。
この一言に尽きる。
深津視点から始まって楽しく読んでいたけど2章の稔さん視点でちょっと退屈して何度か読むの止めちゃったけど3章の七瀬は天才視点で面白かった。
でも1番よかったのは4章のHAL本人視点。HALという人間の本質的な部分がわかって読む手が止まらなかったな。
本編でも番外編でも所々で本質を突いてくる深津の名言よ。第1章から人間として大好きすぎる。
個人的には深津とくっついてほしかった。笑
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「蜂蜜と遠雷」のバレエバージョンのような物語。
才能溢れる萬春を、4章それぞれ違った人物の目線で見せていく。
恩田陸さんが「今まで書いた主人公の中で、これほど萌えたのは初めて」と仰っているところに申し訳ないけど、1章、2章と読み進めるごとに春のイメージが…
それと、ピアノほど馴染みがないせいか、細かな描写がスムーズに入ってこなかった。
バレエに詳しい人だともっと楽しめるんだろうな。
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バレエを観たことがなく、クラシックとコンテンポラリーの違いも全く知らないが、本書を読んでいると、バレエダンサーたちが舞台の上で優雅に、力強く踊っている姿が目に浮かんでくる。
特に春は別格で、彼の舞台を一度目にしたら最後、彼の虜になってしまうだろうことは想像が着く。
プロになる前のワークショップで春と出会った純、春の幼少期の素養を作ったとも言える叔父の稔、春の舞台に曲を提供することになった七瀬、そして春。4人の視点が章ごとに書かれている。
私は最初の章(純視点)が最も気に入っている。純自身も相当な実力者だが、それ以上に春の存在感に圧倒されるシーン。春も純を意識し、一緒に踊ったシーン。後に春が純に一目惚れしていたことが分かり、そうだったのかと納得。
春の気持ちを読むのは難しく、彼の言動や行動がどうなっていくのか知りたくて夢中でページの先を追うようになった。
スランプに陥ったときも師の一言ですぐに立ち上がるポテンシャル、バイタリティ、どれをとっても春の魅力である。
これだけ才能も人間的魅力もあると嫉妬する気も起きないのかな。バレエ団内で春を妬むような団員は1人としていなかった。(春の恋人は観客全員に嫉妬していたが笑)
読み終えた今も余韻が残っている。これも恍惚状態と言えるのだろうか。
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『チョコレートコスモス』『蜜蜂と遠雷』と同系列の表現者モノ。
浮世離れしたアーティストたちがひたすら理想の表現を追い求める話で、俗世の手触りは敢えて“無し”になってるのが潔い。子どもを国際大会に出場させるために親がカネを掻き集めるとか、バレエ団内の政治的な派閥争いとか、スポンサーの意向に振り回されて演目を変更させられるとか、そういうリアルな世知辛さは一切無し!太い実家に生まれ舞踊と音楽の神々に愛された天才たちに見えている世界を小説に映し出すことだけに振り切ってるので、ある意味ファンタジーだなと思って読みました。
『蜜蜂』では、演奏シーンでの感情や情景の描写が醍醐味だったのに対して、本作はバレエだから、踊りそのものを読者に視覚的にイメージさせつつ、さらに踊りを通してダンサーが表現する物語や情感も描くという二本のラインが絡み合う構造になっててより贅沢なデラックス版って感じだった。
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#読書記録 2024.4
#spring
#恩田陸
超絶のバレエの才能を振付という切り口で見せたのが新しい。
語り手を変えながらの4部構成。現実離れした天才ハルの姿を、周囲の複数の人間の目を通して描いているうちに、段々と彼の輪郭がくっきりしてきて、踊っている姿を目の当たりにしているよう錯覚に陥る。
作者は、#蜜蜂と遠雷 で読み手の頭の中にピアノを奏でてくれたのと同様、今回も頭の中に脳内バレエを上演してくれるよ。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
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例えば「蜜蜂と遠雷」などと比べると、あれほどの感動は無く、やはり「蜜蜂と遠雷」はすごかったのだといまさらながらに思います。
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蜜蜂と遠雷の時も思ったのだけど、音楽だったりバレエだったり舞台だったり……
目で見て耳で聞いて空気を感じて体験する芸術的な体験をどうしてこうも美しく魅力的かつ奥深く「文章」に出来るのか。文章なんて言ってしまえばただの文字なのに、読み出せばそこには音楽や躍動と美しさが溢れる深淵なバレエの世界が広がっている。
春と言う天才的バレリーナの才能と苦悩、そこにさらに魅力溢れる他のバレエの神様に恋をしているバレリーナ達。
正直バレエは衣装可愛いな〜凄いプロポーションだなぁ〜綺麗だな〜位の興味しか無かったのに、そんなのは全く関係なく一気読みだった。機会があれば実際に見てみたいと思う位惹き込まれた。
やっぱり恩田さんは堪らんな〜。
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天才バレエダンサー・コレオグラファーとなる青年と、彼の創造する作品世界が、3人の語り手と本人の語りで明らかになっていく。
4話目の本人の語りはそれまでの人々目線から思っていた人物像とは異なり、彼の人間臭さや性癖、ドロドロした内面が表されてちょっとした衝撃だった。
「チョコレートコスモス」「蜜蜂と遠雷」の天才たちや「常野物語」シリーズの人々を思い起こさせるところもある。
私はバレエ経験者のため用語がある程度分かるのだが、まったく未体験の読者さんたちにはどう読めるのだろうか、と少し心配がある。
また逆に、プロバレエダンサーの皆さんはどう読むだろう。
そして。パラパラマンガに和む。
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恩田陸の書く芸術の世界が好きだ。情景描写が細かく知識も豊富、舞台の空気、熱気、色を感じることができる。そして実際に触れてみたくなる。物語から熱を分け与えられている気がする。
いつまでもこの小説を素敵だと感じられる自分でいたい。