トラッシュ みんなのレビュー
- 山田詠美 (著)
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紙の本トラッシュ
2004/09/17 21:57
それでも人は生きる、強い生き物なんだ
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投稿者:アルエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜこの本に出会ったのか分からない。
今思えばきっと運命なんだと思う。
今、私の現状。主人公、‘ココ’に重ねる。この胸の痛み、ずっと言葉に出来ず苦しんでいた。それを見事なまでに表現してくれた小説に出会った。
私は、このままずっと苦しんでいるのかと思っていた。だけどこの小説が救ってくれた。出会うべくして出会った。
そして、生きる強さを思い出した。人はとても脆く、そして強いのだと教えてくれた。さぁ私もそろそろ、新しい道へと歩きだそう。
悲しみを癒すのは結局、自分の中にある強さなのだと。
そうだなと、思った一冊でした。
紙の本トラッシュ
2002/07/15 19:25
いろいろな愛
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投稿者:アセローラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒人の男リックと日本人の女ココの恋愛を描いた小説。ただの恋愛小説ではないという印象が強く残ります。愛というものの中で自然に育ったココと、自分だけに注がれる愛になじめないリック。2人の間には少しずつ溝ができていく。
そして、リックの息子ジェシーとココの関係。はじめは喧嘩ばかりの2人だったが、次第に親子や友達ともまた違った愛情が通い始める。
ココがこの物語で「誰が悪いわけでもない」という事が、この話を普通とは違ったものにしていると感じた。人間にはどうしようもないことが溢れていて、それは人を苦しめるものだったりもするけれどやっぱり一人では生きられないということを感じさせてくれました。
紙の本トラッシュ
2001/12/28 10:48
恋って実は辛いことの方が多かったりするんだよね
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投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本がいいと思うのは、誰も「悪い人」がいないからだ。山田詠美の多くの本の中で、「悪者」=「格好悪いもの」が登場する。私はどうもそれが好きではないのだが、この本では恋愛を軸に、誰もが苦しみ誰もが真摯に愛するものを探そうとする。たとえそれが裏切りを伴ったとしても、誰が責められようか。人の心は一つところに永遠に縛れるものではないのだから。
恋愛というものがいかに人を傷つけしかし励ますか、この本はこれから恋をしようと待ち構えている若者に必読。
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