王女マメーリア みんなのレビュー
- ロアルド・ダール (著), 田口俊樹 (訳)
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紙の本王女マメーリア
2001/11/12 16:13
その後
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投稿者:H.N - この投稿者のレビュー一覧を見る
シンデレラは幸せに暮らしました。ここで通常の物語は終わるのですが。ダールはその後的な物語を描いています。美しさと権力を手にした女は、いったいどうなるのでしょうか? シンデレラに対する強烈な皮肉となっている、表題作を含め九編の毒にあふれた話を楽しめます。大人に向けたおとぎ話を楽しみましょう。
紙の本王女マメーリア
2001/07/23 12:29
微笑を誘う物語たち
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投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユーモアと残酷さが魅力のロアルド・ダールだが、この本に収められた9つの短篇はそれほど毒が強くない。むしろ後味爽やかな感動作の方が多いくらいである。ミステリーと言うよりミラン・クンデラ的な短篇集という感じなので、ハヤカワ文庫に入っているのがちょっと面白い。
なにしろ最初の「ヒッチハイカー」から手を叩いて小躍りしたくなるほど痛快だし、「アンブレラ・マン」「“復讐するは我にあり”会社」「古本屋」などは実際にこの手で一儲けしようと思えばできないことはないようなビジネスアイディアを提供してくれているのである。
そして、クラシックの交響曲を聴きながら思わず指揮者然として手を動かしてしまったことのある人なら共感せずにはいられない「ボティボル氏」は、読後にベートーヴェンのピアノ曲「皇帝」を聴きたくなることうけあいだ。
最後の2篇は少し教訓くさいが、やはりロアルド・ダール、グリム童話とはひと味違うのであった。
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