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魂の駆動体 みんなのレビュー

  • 神林長平 (著)
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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.4

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本魂の駆動体

2002/06/16 12:27

神林作品の手頃な入門書として

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 神林長平という作家を代表する作品なら、ほかにいくらでもあげることができる。が、最近になって読む機会のあったこの作品は、わたしが考える「神林らしさ」があふれる佳作だった。
 わたしなりに感じている神林作品の特徴を、いくつか挙げてみよう。
 思弁的である。大胆な仮説を前提にして作品世界を構築する。メカニックへの偏愛。ネコがでてくる。
「魂の駆動体」は、これら全部の条件をクリアしている。
 個人的に、元気で茶目っけたっぷりなじいさんたちがイカス(死語)と思った。妙に人間臭い未来世界の鳥人たちも生きいきしていてよい。
 神林作品の入門書としては手頃なんじゃないかな。

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紙の本魂の駆動体

2001/02/08 21:26

人と機械の関係

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:早坂千尋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 自動車がまさに「自ら動く車」として交通システムに組み込まれた近未来、個人が車を所有することは不可能とは言わないまでも、現実的ではなくなった時代。主人公の老人は、林檎畑で見た一台の廃車と、旧車のレストアを趣味としていた父親の思い出とから、「自分の車」の設計を始める。
 そして車どころか人間は滅び去った遠未来、世界は翼を持った鳥人の世界となっていた。そしてある時、人間の遺跡から「作られなかった車の設計図」が発掘される…

 神林長平には、人間と機械との関わり合いを描いた作品として『戦闘妖精・雪風』という傑作がある。しかし、機械と人間の異質さ、すれ違いを軸とした『戦闘妖精・雪風』と違い、この『魂の駆動体』は人間と機械の相互作用、そしてそこから生まれ出るものを描いている。
 『戦闘妖精・雪風』の機械は電子頭脳を中心とした人工知性体に近いもの、『魂の駆動体」の機械はオイルにワイヤーにボルトといったメカニックという違いはある。
 これは自動機械としての機械と、人間の体の延長に存在する機械の違いだ。

 『戦闘妖精・雪風』は巨大な電子機械への盲目の信頼と離別、そして『魂の駆動体』は人が徹底的に歩み寄ってやらなければその能力を発揮してくれない機械との付き合いと、人と機械がまさに共鳴した時のハーモニー、人の魂を駆動してゆく存在としての機械を、それぞれ描いている。
 どちらがというわけではない。この二つは同じことの二面性でしかない。
 そして、この二つは『グッドラック 戦闘妖精・雪風』において、一つの作品に昇華される。

 この作品は、自動車を運転することに喜びを感じる人に読んでもらいたいと思う。

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