サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

クローム襲撃 みんなのレビュー

  • ウィリアム・ギブスン, 浅倉 久志・他
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー2件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本

紙の本クローム襲撃

2004/03/02 22:25

やっぱ、ギブスンってスゲエ人です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編集なんですが一番メジャーになった作品である
「記憶屋ジョニイ」を紹介します。

「サイバーパンク」の旗頭、「電脳空間」の生みの親、
電脳空間(サイバー・スペース)が題材のスプロールシリーズの一作目。
雑誌「オムニ」に掲載されました。
キアヌくんの主演した映画「JM」のモトネタです(原作ではない)
映画の話題は後ほど…

脳内にチップを埋め込み脳を大容量記憶装置として利用し、情報を運ぶ。
それがジョニイの仕事だった。
その彼が環太平洋に広がる都市スプロールに君臨する
犯罪組織「ヤクザ」から盗まれた秘密情報を預かってしまった。
その情報に関わった者は口封じのために、死あるのみ!
「ヤクザ」の放った殺し屋に狙われるジョニイ。
彼の危機を救ったのは強化人間のモリィ・ミリオンズだった。
彼女をボディガードに雇ったジョニイは反撃を試みるが…

出てくるアイデアは脳の記憶装置化に留まらず生体強化改造、
単分子繊維によるカットワイヤー、超伝導量子干渉計などなど…
全てが電脳化され秘密情報に無限の価値が出てくる時代。
先端技術が一般化し富による二極分化が進んだ世界。
クルードに、テクニカルに社会を泳ぎ渡っていくジョニイ。
目もくらむような異様な社会、文化の中でのクールな文体。
切れ味鋭いサイバーパンクの真髄が楽しめます。

ギブスン氏が生み出した電脳空間(サイバースペース)
という考え方ですが最初は電子ネットワーク上の
仮想空間を感覚的に表現する手法でした。
しかし、仮想空間を現実として感覚する=仮想現実となっていき、
映画「マトリックス」など電脳世界、仮想現実の境界は
無くなってきています。
(他の作品で電脳世界をマトリックス・シュミレータと
 呼んだせいもあるけど)
因みに仮想空間のモトネタはもっと古い作品ですが。

映画の原作ではない、としたのは何故か?
答えは映画の脚本を作者自身が書いているからです(笑
原作を脚色したのではなく、作者自身が映画のために脚本を
書いているので本作はモトネタかもしれませんが登場人物や
エピソードは少なからず違います。
作者本人が脚本を書いただけあって本作の持つイカガワシサ、
スピード感、荒んだ雰囲気がうまく描かれています。
しかし、アクションやサスペンスに重点を置いたため重厚感や切れ味が
少なくなっているのが少し残念です。
(映画サイトなどでは酷評だらけですが…)
個人的には「殺しのフロア」でモリィと殺し屋の対決シーンが
好きなんですが映画では割愛されていて少し悲しい…

映画のノベライズはギブスン氏本人が書きたがったそうですが、
スケジュール、契約の都合で断念したとか…
読みたいような気もします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。