会社が消えた日 みんなのレビュー
- 大西康之(著)
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2017/01/31 12:22
パナソニックはそんなに悪いか?
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投稿者:しおかぜ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読めば読むほど、三洋電機という会社や製品に対する著者や元三洋社員たちの思いが、痛いほど伝わってくる。最初から最後まで大変読み応えがあり、テレビドラマを見ているようなリアリティを感じた。文章もすばらしく、一級のビジネス書である。
三洋電機は、ミニ・パナソニックを目指すかのようなフルラインアップ志向の一方で、リチウムイオン電池や携帯電話などの独自技術を磨き上げた、大変チャレンジングな会社だったことがよく分かる。こういうゲリラ的でしたたかな強さについては、三洋から学ばなければならないと思う。
本書に登場する元社員たちは、こうした三洋に誇りと愛着を持って、いまも生きていることが印象に残る。判官贔屓の感情を強く揺さぶられる。
ただし、三洋を買収し、吸収・合併(三洋「解体」)したパナソニックに対する記述や証言は、ある程度、割り引いて読む必要があると思う。私はパナソニックの関係者では断じてないが、それでも、パナソニックの一連の施策は「そんなに悪いか?」と思う。
いずれにしても、ぜひ一読をお勧めしたい。
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