ダンナ様はFBI みんなのレビュー
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電子書籍ダンナ様はFBI
2017/03/03 22:23
最期までラブラブだったかは不明
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ladybird - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
出版されたのが2008年で、内容は80年代なので、時事的に古さを否めないですが、夫が元FBIという点が異色で面白かったです。書いてある内容、危機管理という点から見ると、プライベートを売り物にするのは、元FBI夫もOKしたのかな?と思いました。最近国際結婚のエッセイが流行しているから頼まれたのかもしれませんが、自分売りしなくてもコピーライターで成功しているのに?
後年追記された後書きの内容は、驚きました。夫だけ数年前から米国に居を移し、家族に連絡をせず、一人で亡くなったこと。一緒にお墓に入ろうと誓ったのに、孤独死を選んだとは、何故?。それらしい理由は書いてありましたが、それでも???な感じです。彼は妻に財産を残さなかったのではないかとも読める後書きでした。代理人に呼び出されるまで、なにも知らなかったということは、数ヶ月音信不通だったのでは?それが当たり前の関係になってしまっていたのだと思います。最期は別居、彼が生前家族に連絡を取らなかったのは、愛情や信頼があったのか不思議に思いました。
改めて本編を読んでみると、出版された当時からしても、十数年前がメインで、近況は書かれていませんでした。結局日本語が不自由なまま、当初目指していた危機管理の会社設立もかなわなかったようです。つまり、対外交渉、法的手続きは全て妻がやっていたのでしょう。妻がこのウルサ型の夫を全部背負って、豊かな生活を支えていたのも妻だったのかもしれません。社会的に成功した妻の夫は、ダメになる実例がすごく多い。著者のブログにいくと、当時の女性読者からの「ダーリンのファンです」という書き込み少なからずありました。欧米人男性は、日本女性にとてもモテるし、誘惑も多いといいます。否定的なことは書かれていない、ユニークな体験だけをエッセイにしてありますが、いろいろ苦労もあったのかもしれない、と穿った読み方をしてしまいました。
国際結婚や海外生活のエッセイは、読者が羨ましく思うようなプラス面ばかり書いてあるものが多い。読者の憧れが前提にあるのだから、マイナス体験のエピソードでは売れないだろうし、先ず著者が自分の価値を下げるようなこと、恥になるような暴露談書くわけないですよね。特に業界では確固たる地位を築いている人なら、尚更でしょう。
一読しただけでは、元FBIって面白いというのが印象に残りましたが、なんだかお互い無理してたのかなというのが今の感想です。
著者が書いてないことをいろいろ勝手に想像してしまいました。
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