きゅーきゅーキュート! SS みんなのレビュー
- 野島けんじ, 武藤此史
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2010/04/23 00:31
サブタイトル通りの「素敵にスイート!」な1冊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
『SS』のレビューには冗談交じりに記したが、もし『SS2』が出るなら「巴編」だろうと半ば本気で思っていた。なので「スイート編」と知った時には、別にスイートを嫌っている訳でも何でもないのだが、何となくのちょっぴり期待外れ感を抱いてしまった。これを大いに反省してお詫び申し上げなければならない。スイート視点で綴られる日常的なドタバタ全4編は前巻と概ね同じなので同様に楽しめるのだが、何と言うか、生真面目で上品で謙虚で誇り高きスイートならではの展開が実に心地良かったのである。キュートとの“胸囲”対決だったり、図書室で見つけた本に魅せられて妙なことを理刀に試したり、温泉旅行でお約束展開の果てに探偵になったり、クラスの“鬼ごっこ”で(これまた)お約束展開だったりと、「キュートとはホントに仲良し姉妹なのね」という微笑ましさを含んだストーリー自体は想定できるものながら、理刀に振り向いてほしいばっかりにあれこれと策を巡らす健気で一直線な行動を、その目的に捉われて本質を見落としていた自分の非に気付いて改めるという、実にスイートらしい気高さを垣間見せてくれるのである。う~ん、これは見直しちゃうなぁ、という淑女なスイートがいっぱいである。そして白眉なのが“鬼ごっこ”の話。これ自体は、クラスのある決め事のためのオマケ要素なのだが、これにスキュースからのちょっとした「贈り物」が加わって真相が明らかになる件はちょっと感動的ですらある。スイートが志すものの相棒というか永遠の友との初めての出会いがさり気なくも爽やかに演出されている。アビゲイルという、本編にも出てきてほしい面白クラスメイトもいて、そういえば地下学院(アンダーレゾン)に通うのはスイート1人だったなぁとの思いが、何だか授業参観でホッとする親御さんみたいな心境に変わる良さもあった。何気に大胆なスイートも可愛らしかったし。
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