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こういう強い姉と、それに振り回される弟の話は結構好き! 登場人物も4人と少なめ(?)というのもあったしそれぞれのキャラに注目して読むことができた!300P足らずとページ数も少なめだったけども読みごたえは十分でした!
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2012年5学再読。
姉弟双子と彼氏彼女の4人でクローバーかと思ってたけど、タイトルの由来は家族4人なのね。島本そんの作品は、この作品は弟目線で書かれてて新鮮。
前回読んだときは、主人公が大学生姉弟ってことしか残ってなかったけど、再読すると姉、弟、熊野さん、雪村さん、それぞれがお互いをよく見てるな~って思った。登場人物のキャラ、人間関係が良い。
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可もなく不可もなくー。でも華ちゃんと雪村さんの女の子勢は嫌いじゃないです。可愛かったvv双子の兄妹が一緒に住んでてお姉さんに振り回されている弟っていう設定は嫌いじゃない。笑。まぁテンポはいまいちかなぁ。有川さんになれちゃっているから?ふむ。そうかも。
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3.5点。
酸素を吸い込むのと同じくらい自然に、
すうっと、その世界に入り込んでいく。
島本理生の小説には、その力がある。
小説を読んでいる、その真っ最中でさえ、
ふと顔を上げて、部屋の風景を見て初めて
「ああ、小説を読んでいたんだっけ」と思い出すような。
そんな不思議な感覚を味わったのがこの作品だった。
この物語は、双子の姉弟を主軸に据えている。
容姿をコンプレックスにしていて、反動のように着飾って恋ばかりをする姉の華子と、その姉の面倒を見るのが身に着いた弟、冬治。
二人は一緒に暮らしている大学生。
二人ともそれぞれ、
バイト先で一目惚れしたり、
合コンで出会ったり、
居酒屋で出会った男にストーカーされたり、
垢抜けない女の子に惚れられたり。
見事なのは、いくつかの出逢いがこの作品の中には転がっているのに、
どこの誰と「そう」なるのか、わからないような、そんな不安定さが
きちんと描かれていることだと思う。
その反面、この作品には、
島本理生という生身の女性の過去自体が透けて見えるような箇所が
いくつか見えて、それに何度か辟易した、というのも事実。
彼女が書くヒロインはいつも、「自分は恵まれない立場にある」と思い込んでいる。
そしてそれを理解してくれる誰かにめぐりあって、君はほんとうはもっと魅力的なんだよと教えてもらい、(最終的には別れることもあるけれど)自分の足で踏み出す。
この流れは、女の子にとってのシンデレラストーリーのベースラインそのものだよね。
それでも言っておきたいんだけれど、
私はこのほの暗さが、
要領よく生きる人間をすこし冷めた目で見ているような、
そんな島本理生の乾いた目線が好きだ。
でもやっぱりそんなの都合がいいよね、と思ってしまう自分もいる。
特にこの小説の場合は(女の子にとっての)夢物語的な部分が多い。
そのツケを払わされて重みを出すために代償を払うのが冬治くんだというのもどうかとは思う。
たとえば冴えない女の子だった雪村さんは、「冴えなくて孤立していた」頃から、人の気持ちを読むことに長けていて、人との距離のとり方だってかなりうまい方だ。
そんな女の子は大学で孤立しない。
孤立しないし、孤立したってどうとも思わないものだ。
その雪村さんが身なりを整えた途端に主人公が心変わりする、という現金さもいかがなものか。
男ってそんなに単純なものよ、という嘲りを含んでいるのだろうか。
冬冶は結局容姿で女の子を選ぶ部分がある、という性格にしてしまうと、ずっと一緒にいた容姿のよろしくない姉・華子に対しての感情云々の深層心理を疑ってしまいたくなるものだが。
熊野さんにしても藤森くんにしても両親にしてもそうなんだけど
、
「君の気持ちはよくわかってるよ、言わなくたって。本当は○○したいんだろ?でも○○なんだろ?」
みたいな台詞も正直どうかと思う。
やけに理解者が多い環境という気持ち悪さもそうな��だけれど、
はっきりそんな風に言うなんて無粋にもほどがある。
というか、現実ではありえない。
その、環境の優しさや甘さ、というのがやっぱり
「理想的な御伽噺だなあ」と私は思ってしまう。
自分の気持ちも、人との関わりも、未来も、すべては、もっと曖昧で、砂を噛むようなもののはずなのに。
それを全て整然と並べたてられると、ああきれいですね、幸せそうですね、とは思うけれど、他人事になってしまう。
うーん・・・
一気に読んでしまう力はあるんだけど、
物語として単純に好きじゃないのかもしれないなあ。
お得意の女性目線からの叙情的で繊細な心理描写もほとんどないから、世界観に浸れない。
いつもの島本さんの小説とは一味違う連作集。
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この人の書く物語のほわんとした雰囲気が好き。
それもまた最初の本と比べてちょっとずつ変わっていっている印象。
内容はすらすら読めるかな。1日でバーっと。
だけど先の展開がなんとなくわかるのが好き嫌いがわかれそう。
個人的にはラストがあんまり。予想が裏切られて、それはよかったけど。
なぜあそこであの結論だったんだろうと。
私だったらイヤかな。
と言うか納得しづらい。
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内容(「BOOK」データベースより)
ワガママで女子力全開の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の冬治。双子の大学生の前に現れたのはめげない手強い求愛者と、健気で微妙に挙動不審な才女!?でこぼこ4人が繰り広げる騒がしくも楽しい日々。ずっとこんな時を過ごしていたいけれど、やがて決断の日は訪れて…。モラトリアムと新しい旅立ちを、共感度120%に書き上げた、キュートでちょっぴり切ない青春恋愛小説。
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冬治が実際いたら、割と私は好きなほうで、華子が実際いたら、割と距離を置く方だろうなと思いました。
進路って大変だなと思います。
学生でいたいのは分かるし……。
島本さんの恋愛は身近に感じられるのが好きです。
でも、これは、なんというか、ドキドキ感がなくて、私にとっては普通でした。きっと雪村さんがあまり好みでなかったからだろうと思います。
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双子の大学生姉弟を主人公にした、青春恋愛小説。
月日が経つに連れ少しずつ変わっていく二人の関係性は、なかなか面白かったが、ラストがやや消化不良の気も。
それぞれの恋人のキャラクター設定が漫画的で面白かったので、続編がもしあれば、読んでみたい気はする。
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設定は面白いし、二話くらいまでは、興味があったけど、
結局のところ、何を主張したいのかわからない。
小説って無主張でいいのだろうか。
何か1つの結論に向かって進むから、面白いんじゃないんだろうか。
途中から、ぐるぐるして、
最後はグダグタなんて、なんの面白みもない。
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軽く読める恋愛青春小説。
あっさりしてて、個人的にはわりと好き。
けど全体を通してみるとどうだろう。
可もなく不可もなくといった感じで、もっと面白くできるはずなのに、っていう期待値を下回るような感想を抱いてしまった。
主人公二人の関係性は良かった。
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すき!
波打ち際の蛍が痛かったので、どんな感じかと思えばあら素敵!
たまには軽いのもいいよね♪
やっぱ大学生の時は大学生の本がいいな!
冬冶がいいなぁ、素朴で真面目で器用貧乏、
心根は優しくて自分を諦めてしまってる。
最後の一言がとてもすき。ちゃんと守るんだね、冬冶!
わたしも就活頑張ります。。はあー雪村さん可愛いなあー
雪村冬冶ってすげえなとふと思った!w
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■自分だけの特別な四ツ葉(クローバー)を探しに行こう!
ワガママで女子力全開の華子と、その暴君な姉に振り回されて、人生優柔不断ぎみな理系男子の冬治。二人は“顔だけはそっくりだが、内面は赤の他人より共感するところの少ない”双子なのだ。今日も今日とて、新しい恋に邁進せんとする華子に、いろんな意味で超強力な求愛者・熊野(本名・細野)が出現。面白がりつつ見守る冬冶も、研究室いちの不思議ちゃん、雪村さんの捨て身アタックを受けて……でこぼこ4人が繰り広げる騒がしくも楽しい日々。ずっとこんな時を過ごしていたけれど、やがて決断の日は訪れて……。モラトリアムと新しい旅立ちを、共感度120%に書き上げた、キュートでちょっぴり切ない青春恋愛小説!
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嬉しいのにしあわせなのに
直前に行きたくなくて
たまらなくなるきもち
すっごくわかるや
解説がだいすきな
辻村さんでびっくりした
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こんな関係に憧れる♪
3人ではなく4人になったところから好きでした。
4人集まるのと3人集まるのでは、人間関係の幅が違いますね。
自分は主人公(男)のほうに似ていると思ったので、言動や思考パターンが「そうそう」とかなり頷きながら読んでいました。
「自分にはもったない」と言うセリフは、まさに共感しました。それに対する身近な人の反応も納得がいくもので、実際に自分も言われたことがあります。
身近な出来事に似ていることが多いので、空想よりも現実的に読むことができました。
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いいじゃんいいじゃん、理生さんもっと、こういうの書いたらいいよ! と熱く膝を叩いてしまうほど良かった。
とにかくもう華子が人間くさくって、たまらなく愛おしい。
華子と冬治は双子という設定なのだけれど、だからといってくどくど双子における数々の奇跡が散りばめられているわけでもなく、ただ不器用で厄介な二人がくっついているという感じの設定が、またいい。
互いの弱さを、口には出さないけれど補い合っている姉弟という感じ。
頭に来ることは多いのに、居心地がいい。
居心地はよくとも、本能で、からだは誰かの元へいきたがる。
いつかは離れてゆくものだと、でも血の繋がりは切れないではないかと、分かっているのに淋しく不安になる。
そうした家族のもつ当たり前のようでいて、普段は目に映らないあれこれが、彼らの放つ言葉や仕草でよく描写されていて、恋に似てるんだけど、恋じゃない苦しさに胸がきゅんとなったりする。
そんなふうに感じたころ、やっと双子という設定がきいてきて、なんだかもういても立ってもいられない気持ちになる。
それから、最後の選択もいいなあ、と思うますた。
恋におけるさまざまな困難にぶちあたったとき、それが一生を左右するほどのものだと、若いとなおさら考えられない。
考えられないんだけど、そういうものに限って、本当に人生左右するから困る。
私は理生さんと世代がまったく一緒なので、冬治の出した結論に妙に納得してしまった。ちょっと冬治と酒飲みに行きたい。
恋愛だけにおさまらない、こんな双子の弟がいたら良かったなーと、つい羨んでしまう家族小説って感じだった。
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油断した。ものすごくいい。
でだ、どういいのかを書こうとしてハタとこまった。
たとえば、これを誰かに進めるとして、どう説明すっかな。
いや、まぁそんなに悩むもんじゃないと思うけど。。
オビには「キュートで切ない青春恋愛小説」ってあるし「愛の一冊フェア」とかまである。勘弁とは思うけど、違うともいえない。
双子の姉弟が実家を離れて一緒に暮らしつつ大学に通ってて、、ってそんな説明したって絶対面白いとは思ってもらえなさそう。
とてもあっさりと描かれているので、清涼感はあって、仕事で疲れているときになんかはいいと思う。人間に好意的になれそうな気になる。
ひとによっては、物足りないって感じるかもしれない。
なんにしたって、饒舌過ぎないこの終わり方が素敵だ。