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「ティール組織」の公式シンプル版。オリジナルよりずっと少ない分量で、絵入りでわかりやすく学べる。3つの要素を中心に、ポイントをはずさず解説。翻訳はあまりよくない。特に3つの要素の訳語がオリジナルと違うのは許しがたい。誤字も多い。
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イラスト版だから安易かというとそうではなくて、濃厚であることにはかわりのないティール組織論。
訳者らは、クリストファー アレグザンダーの研究者であり実践者たち。パターンランゲージや「言葉にならない質」など、設計方法論からの展開として、ティール組織をとらえているのが面白い。
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イラストつきの「ティール組織」のガイド本。
「ティール組織」よりわかりやすく、論旨の重複がすくなく(「ティール組織」は結構重複が多い)、また内容的に薄くなった感じはない。
イラストは、わかりやすいが、一方では、オレンジやグリーンに対する皮肉、揶揄があって、それとの比較で「ティールすばらしい」という感じなので、違和感を感じる人もいるかも。
「ティール組織」出版後のリフレクションを踏まえ、実践部分において、一部、もともとの本にはない話も紹介されていたり、注釈で、レッドの比喩として「狼」は違うかも?みたいなことも書いてあったりして、その分、進化している。
日本語版の「はじめに」と「訳者あとがき」がとても明快でいい。
とくに「あとがき」は、「パターン・ランゲージ理論」「インテグラル理論」「知識創造理論」との関係を整理してあって、かなりいい感じ。
「存在目的」が「常に進化しつづける目的」になるなど、訳語が一部変更してあって、訳語としてはこっちのイラスト版のほうが個人的には好きかな。
というわけで、「ティール組織」をまだ読んでない人は、このイラスト版を読んだほうがいいと思う。
「ティール組織」を読んだ人は微妙だが、復習とあとがきを読むために、買っても損はないかな?
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あまりに長く読みたいとは思いながら手を伸ばせなかったティール組織について、挿絵と簡潔な文章で非常にとっつきやすくなっていた
これまで組織に感じていた違和感を言語化するきっかけにできたように感じる。
実際、自組織でどう実現するかこの本を片手に模索したい
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ティール組織のブレークスルー
1)自己管理
階層的、官僚的なピラミッド構造から、集合知と権力を分配移譲し、流動的システムへ変容させる
2)全体性
狭い「専門性」の世界に自己を閉じ込めずに、自己の解放を促進。自分らしさを隠す仮面を外すことの出来る一貫した実践方法を開発。心の奥底にある全体性を取り戻し、すべての仕事仲間をそこに導く。
3)常に進化する目的
ティール組織には、生命があり自立の方向性を保持。未来を予測してコントロールすることはできない。組織のメンバーはその組織が自然にそうなろうとしている方向へ身を任せ、それに聞く耳を持つことを理解するよう促します。
ティール組織の意思決定
従来の方法:トップダウン、合意型、多数決
ティール組織:助言プロセス
そこにある問題や可能性に強く心動かされる人は誰でも、そこに参加できます。そして同時にどの決定も集合知という形によって発表され、そこにかかわる人たち誰にでも知ることとなります。
ヒエラルキー、承認プロセスがない。
例:画像
自分の仕事に深く関係する小さな決定事項については、積極的に自分で進めて電話をします。もし決定が何やら少し重要と思われるときは、同僚のオフィスに顔を出し、メールを送り、問い合わせをします。チームの誰にも関わる課題については、チーム会議が、おそらくスピーディに助言を得るチャンスとなります。
大人数(全社員)に影響を及ぼす決定→社内SNSで投稿し、コメントを受け付ける。
ティール組織の報酬とインセンティブ
・ ボーナスではなく利益配分
単純に利益が上がった時に、その一部を皆に分配する。
例:FAVI(自動車部品メーカー)
・基本給は上司の評価ではなく本人の交渉で決める
例:モーニングスター社(トマト加工メーカー)
年に一度報酬引き上げ請求レターを書く権利。
それを同じ部署の報酬委員会員(同僚がボランティア制でやってる)で対話。
画像参照
→給料交渉は、賃金に対処するプロセスを経験することによって、自身が成長し、成熟した人間として振る舞うことを学習する。
全体性
1)安心安全の場
「伝統的、精神的な多くの知恵にやれば、「生きる」という意味は、2つの重要な場からできているといっています。1つは恐れと断絶からなる場と、もう1つは愛と全体性からなる場です。伝統的知恵によると、生命の深いところからの呼びかけが、恐れを克服し、自分自身の内面と外世界の2つを結ぶことで全体性を確認し、すべての物事を超越した1つのものを再生するといっています。」
→価値観を超えて、安心安全な場を生み出すグラウンドルールを作る。
2)振り返りのための場
集まり、振り返り、全体性を追求する場所。
例:ハイリゲンフェルト・メンタルセンター(ドイツ、精神衛生とリハビリテーション病院)
・新入社員研修で瞑想を学ぶ
・掃除スタッフ、コックなどすべての社員が驚くほど多くあるコーチング技術メニューから個人的に予約し、取り組む
・��べての作業チームは1年に2−4回休みをとり、その時間を使って外部コーチと一緒に緊張または動揺を沈静化する
・毎週火曜日に全社員が75分間集まり共同で振り返る。テーマは仲間同士の争いの解消から失敗、会社の目的価値、官僚主義、ITによるイノベーション、個人の健康など広範囲。
(社長は1990年に彼は企業家であり、小さな温泉町にある古い歴史的ホテルの所有者であるフリッツ・ラングに偶然出会いました。そして、このホテルを全体論のアプローチの治療を提供する43病床ある小さな精神衛生病院にリノベーション。
→成功。堅実な収益をもたらすように。)
ミーティング
画像
業績評価
仲間同士での称賛フォードバック
「私があなたと一緒に働くとき、最も価値あると思っていることはなんですか?」
「私のほうからみて、あなたが変化し成長できる分野を一つ挙げるとしたら、それはなんですか?」
気になったティール組織例
・ヨス・デ・ブロック(オランダの在宅看護サービス)
・ハイリゲンフェルト・メンタルセンター(ドイツ、精神衛生とリハビリテーション病院)
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「ティール組織」の分厚い本を読む前に、とりあえず、イラスト入りのこの本を読んでみた。
さらっと読むにはちょうどいい。
改革をしようとして問題があったとき、止めるか、続けるか?ではなくて、自己修復する能力があるか?を考えることが重要、というのは、なるほど!と思った。
部厚い本の方も読んでみないとな・・・
イラスト本の方は、やっぱり概略だけのような気がする。
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イラストが、このティール組織の哲学や思想を良く表現していて、良い本だと思う。そういった意味で、この本そのものにも、そういう本質的なものを感じた。まるで、美術館などで展示を見ながら説明を受けているような感覚。素晴らしい。
(訳がところどころおかしくて、というか理解できないレベルの日本語が混ざっているのがちょっと惜しい。)
こんな組織で働きたい…。機械のように働いて、機械のように働かせることを前提とした組織いじりはもう嫌だ…。よしいっちょ飛び込んでみるか?
「人は性善なれど、性怠惰なり」。けれども、階層的な締め付けや集中管理は行わず、シンプルなメカニズムのほかはあくまで自己管理とな。本当だとしたらすごすぎる。
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ティール組織がもたらす
3つのブレークスルー
-セルフマネジメント(自己管理)
-ホールネス(全体性)
-常に進化する目的
全体性を出せるようになると
職場が安心安全の場になる
自分が考えていることを発言すること
当たり前のようで、できていないのが職場なのかも。
自分のある部分だけしか出せていないため
職場が生き生きとしない。
自分自身になれる職場
これがティール組織なのかな。
日本でこれが浸透するのはいつなのだろう
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自分の感覚には合うが、これを実現するのはちょっと、と考える自分が[オレンジ]から脱却するのに何を必要とするだろうか。それを突き詰めて考え始めるところが、まさにそれなんだろう。
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自立した組織の造り方
言ってることは分からなくはないが、全員が自立することってほぼないかなと思うので、極論と現実の狭間は難しいなー、と思いながら読みました。ゼロから組織を作ったとしても難しいと思う。
前半の歴史的経緯はわかりやすくて面白かった。
後半は理想だなー、と思いつつ、実感がわかないまま読んだ。
もう少し経験積めば、課題意識が変わって、違う感覚で読めるのかな!?
あとで読み返そう
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原著は読んでない。
このイラスト版が出た背景そのもの、読む気が失せる厚さだったので。
で、イラスト版を買ったきり、1年くらい放置状態で、先日ようやく手に取った。
翻訳がちょっと残念で、誤字も多く、こなれた日本語でないので、読むのに時間かかるが、原著を読んでみたくなる(端折られてるなあというところも知りたくなった)。
この考え方がしっくりくるようになるのは、もうちょい先。いや、かなり先。
1年前に読んでいたら、きっと放り出したまんまだっただろうけど、いまは、メンタルヘルスマネジメントやらの学習と実践を通じて、このティールなる考えに、より想像と理解が及ぶようになっている。放置して正解だった。
ただいま、自己管理的な組織には徐々に移行しようと取り組み中。
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■概要
今までのピラミッド型の組織では、社会の複雑な課題に対応できない。生態系を模擬したように自律分散的な「ティール(青緑)組織」が解決の糸口になる。ってことをイラストで解説した本。
■気になった言葉
- ピラミッド構造に従って働き続けるにはあまりに複雑
- ヒエラルキー構造では複雑系に対処できない
- トップダウン型、合意形成型、投票型では十分に機能しない
- ティール組織を作るための条件
* トップのリーダーシップ
* 組織のオーナーシップ
- 始める方法は、いくつもある
- 新しいCEOの役割の1つ「場の確保」
■所感
ざっと読んだ感じでは、ティール組織がどんなものか、説明できるほどはわからなかった。ただ、今までの組織の構造では対応できない課題が増えてきていることは共感できた。また、組織のあり方について改めて考えるきっかけになった。普通に生活していると、組織のあり方とか制度のあり方は、現在あるものが当たり前に思える。でも、社会も変化しているから、現状が最適ではない。
■今後
普段から組織のあり方を疑って見る目を持とうと思う。
また、他の本読んで理解が深まってから読み直したい。
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新しい組織の在り方が現れつつあることを示された「ティール組織」。その分厚いビジネス書を、もう少し読みやすく簡単に、イラストも交えて、解説、入門書のような位置づけで書かれたものです。「ティール組織」では、細部が詳細に書かれているため、却って見えにくかった全体像が良く分かると思います。Tealに至るまでの歴史、それを構成する要素「自己管理」「全体性」「常に進化する目的」を把握しながら理解することができると思います。ただ、イラスト付きでイメージするほど簡単に読めるものではなく、深く考える部分が必要になります。「ティール組織」を読むうえで、それを補完するものとして読まれるものかと。
Tealは、感覚的に知覚することが求められる部分があり、それ故に理論だけでは理解に限界のあるものかと思います。しかし、今までの理論が齟齬を来していることを、その原因と正しい道を感じ取ることから答えを見つけ出している、そういった組織が現実に存在していることを知ることから習得できるものであることを、本書で学ぶことが出来ます。
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イラスト版だからサラッといけると思いきや、使ってる単語が難しく、さすがだなとの印象、、、
分厚い方のティール組織を読まないと理解が難しそうなところが多いです。(図解だけだと相当な深読み必要かも)
両方熟読された方によると、分厚いティール組織の10%も網羅できてないとのこと。
読書苦手な人は、読書ストッパーになる可能性が高いので要注意。
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シンプルに「組織も生きている」というイメージが体感できた1冊。生きているからこそ、その組織らしい生き方で、自然に、より良い方向や目的に向かうことが大切。そのために、個人が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくり(自己管理)、安心してありのままの自分を出せる場(全体性)、社会の現状を読み取り、自分の組織のしたいこと・できることをする(常に進化する目的)ことが大切だと思わせられた。
こうあるべき、とカチカチに凝り固まらずに、目の前に起こったことを受け入れて、自由に必要と感じるものに反応できる(「感知→応答」)柔軟性としなやかな対応力を持つことが大事だと思った。
自然界で何が起こるか、その瞬間にならないと分からないように、社会にも何が起こるか分からない。自然界の生物のように、余波や状況を直感で感じとり、対応し、自発的に変化していける自分・組織でありたい。