紙の本
情報に偏りがあるが、タイトルからはわからない
2021/10/14 11:58
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アカデミア」を離れた21人の背景はよくわかった。しかしながら、「アカデミアを離れた」というには、いわゆる理系出身者ばかりで偏りがある。ポスドクで大変な思いをしているのは、大きく言えば理系よりも文系出身者が多く、その側面には一切触れられておらず、残念な構成だった。
紙の本
私には合わなかった本
2022/01/02 20:43
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投稿者:Yuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年最初に購入しましたが、途中で飽きてしまい、結局最後まで読みませんでした。それは他の方も指摘されているとおり、体験者が理系博士がほとんどで、文系博士
はほぼいなかったからです。
私自身が文系ということもあり、文系出身者の体験談を期待していましたが、くり返しますがほぼ無かったため、期待が外れました。
この本に2,200円支払ったことに若干後悔しているのも事実です。これなら図書館で借りて読んだ方がまだマシだと思いました。
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博士課程後、世間的には(あるいは、博士を取得した当事者にとっても)それ以降の道はアカデミア職しかないのでは、という思い込みを良い意味で払拭してくれた。よく言われる、生存バイアスについても、コラムを寄せている方々が非常に気をつけて話してくれているのだろうな、というのが伝わってきた。これまで、博士を出た当事者たちの声を多方面からまとめた本はなかったように思うので
ありがたい。
一方で、これは完全に私個人の感想なのだが、もう少しキャリア形成のジェンダーギャップに触れても良いのではないかと思った。男性研究者の方が語るキャリア転換期には、当然のように配偶者の方がついてきてくれることが前提として語られていた。一方で、女性研究者の方は出産後にかなり男性のそれとは異なるキャリア上の困難が語られているにもかかわらず、編集者の方がノータッチなのがなんだかな。。という感じはした。各コラムの最後に、その人たちの略歴が書かれているのだが、女性研究者がn児の母的な紹介がある一方で、男性研究者だとお子さんがいてもその紹介文がないのは、編集部として無意識なのだとしたら結構やばい感覚なのではおもう。
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アカデミアを離れた21人へのインタビュー記事。
どのような経緯で現在の仕事へ行きついて、今どんな仕事をしているかについて説明されている。
各々様々な仕事をしていて、中には「博士なのに○○になったの!?」と驚くようなものもある。
「博士卒の後、新卒就職を捨ててポスドクになったらそのままアカデミアを突き進むしか道はない」という自分の思い込みを払拭してくれる一冊となった。
新卒就職したいと思える企業が見つからなかったら、勇気を出してポスドクに挑戦しようかな。
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ジョブ型雇用は専門性を活かせ博士号取得者の就職には追い風になっている。アカデミアを離れたら好きな研究が続けられない想いと引き換えではあっても、分野の最先端にかかわってきた経験と今現在との結び付きについての語り口は、それぞれ個性的でありながら雄弁かつ分かりやすい。アカデミアで過ごした時間はそれぞれの魅力になって一生続くと思われました。
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博士号を取得した後に大学での研究以外の道に進まれた方たちの体験談。高校生の時に読んだ“東大合格者の体験談”みたいなものを思い出した。体験談を書けるということ自体、こちらにも“生存者バイアス”はあるだろう。そのため本書が博士課程に居る、あるいは進む人たちを勇気づけるものかはよくわからないが、いろんな職業や生き方があるんだと参考になった。
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本書に登場するのは超一流大学のアカデミア環境を過ごし博士号を取得した方々だ。知力、体力は申し分なく、このような方々の能力を十分に活かせる社会の仕組みが必要だ。多くの人は心配や不安で十分なパフォーマンスが発揮できないこともあるだろうし、挫折感を味わい心が折れることもあるだろう。アカデミアの道を選ぶにしても別の道を選ぶにしても、相当なエネルギーが必要だ。根性や自助努力は大事だがそればかりに頼っていてはいけない。
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嘉田さんのインタビューがすごい。ここにあるのはうまくいった話ばかりだけど、それでも、みんな、すごい。
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p31 大隅良典先生 人生のコントロール実験はないんだよ
p112 すべての分野の論文を統一的はかることができる指標
iMD index for measuring diversity
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本当に、生き方は、色々だ。
行動が世界を拓くかもしれないが、成功者バイアスには注意をと呼びかける。
願わくば、文系研究者の話も、もう少し聞きたい。理系以上に、苦しいに違いないから。
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博士号を取得しても、大学をはじめとする研究機関に残れるとは限らないわけですが、この本では、研究機関から離れてしまった方たちの生き方が取り上げられています。
中には、大学の教員だった人がアカデミアを離れるケースもあり、博士号を持つ人たちの、いろんな人生に触れられる一冊になっています。
自分自身、大学4年生ぐらいまでは、「博士課程に進みたいな」と思っていたのですが、修士課程に進んだ直後に、「研究者は自分には合っていないようだ」と思い始めました。
それでも何とか、修士課程は修了しました(就職が決まっていたので、修了させてくれたのだと思います)。
この本には、博士課程に進んでから「向いていない」と気づく人が、割と多めに取り上げられているように思います。
修士課程で「向いていない」と思った自分には、博士課程でようやく「向いていない」ことに気づくことは、自分の理解を越えているのですが、実際に博士課程に進学しないとわからないこともあるのでしょうね。
ちなみに、この本に取り上げられている人たちは、成功者といってよい人たちなので、皆さん、アカデミアを離れて苦労はしていても、充実した日々を送られているようです。
そういう意味では、勇気を与えてくれる本だと思います。
慣例に縛られたり、自分の過去に縛られたりすることなく、自分自身を信じて生きることの大切さを教えてくれたような気がします。
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博士課程に在籍中、もしくは学位取得後の様々な生き方が紹介された本。
現在、博士課程で論文が学術雑誌になかなか採択されず苦戦しており、でも今後はポスドクになる予定の立場として興味深く読みました。
この本に出てくるのは、日本では誰もが知っているいわゆる一流の大学を卒業された方ばかりです。そのような能力のある博士号取得者の活躍の場が少しずつ増えてきていることは喜ばしいと思います。と同時に、このような立派な経歴を持っていても苦労は絶えず、その裏で語られることのない数多くの博士号取得者がどうなっているのか想像すると決して楽観的にはなれません。
でも、結局はアカデミアであろうが他のフィールドであろうが、道を切り開くには諦めずにリスクを取ってチャレンジしていく姿勢が大切である、ということなのだろう。その上で、道自体は私たちが思っている以上に多様であるというメッセージだと受け止めました。
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「何になりたいか」ではなく「どう在りたいか」
どんな仕事に就いたって、楽しいことや嫌なことはあるし、辞めたい続けたいを行ったり来たりしながら向き合っていくものなのですね。
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アカデミックな人と一緒に働く人が読んでも参考になると思う。またコアなノウハウに、何かを組み合わせて飛躍する姿は仕事のヒントになると思う。
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パッケージングとして面白いし重要な仕事だと思う。ノンフィクション本としてフラットに見ると、最初のエピソード以外は特に面白くはない。いろんな業界、いろんな時代にいろんな仕組みがあるなと思う。ベンチャーキャピタリスト、弁理士、行政官、URA、初めて聞いたり説明できなかったりする職業ばかりで、なるほどどれも重要そう。