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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/03/18
- 出版社: 日経BP日本経済新聞出版本部
- サイズ:20cm/283p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-17719-5
読割 50
紙の本
中東体制の生態学 集権的中東と分権的日本
著者 立花 亨 (著)
なぜ中東で民主体制が根づかないのか。なぜ日本の権力者は決断できないのか。先史時代にさかのぼる比較によって、対照的な中東と日本の権力構造の違いを環境と人間の相互作用から解明...
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商品説明
なぜ中東で民主体制が根づかないのか。なぜ日本の権力者は決断できないのか。先史時代にさかのぼる比較によって、対照的な中東と日本の権力構造の違いを環境と人間の相互作用から解明する、比較文明論。【「TRC MARC」の商品解説】
中東はなぜ民主主義体制が構築されないのか。中東は、(1)オリエント集権体制の遺産、(2)戦略的重要性・石油資源→集権(強大な軍)体制の必要性→そうした体制に絡む既得権の存在、(3)能力主義の困難といったメカニズムになっており、かつてのオスマン朝のような高度集権的な体制で開放的人材登用でもしなければ現状の打破は難しい。
日本では、このように民主的とはいえない政権が多い現在の中東の状況を、イスラームによって説明しがちだが、それは実は無理筋。他の伝統的な一神教と比較してみても、イスラームの教義自体が民主主義の否定で取り立てて突出しているわけではなく、初期のイスラーム共同体には合議によって指導者を選出した例も存在していた。
現代の中東を理解するに当たっても、イスラーム化以前の中東をも視野に、同様の条件下の他の地域との比較という視点が必要なのではないか。そしてそうした視座を採用したとき、イスラーム自体もまた、古代以降に蓄積された中東の歴史の産物と捉えることができるのではないか。本書は、そうした問題意識によって中東社会のメカニズムを日本と比較して明らかにしようという試みである。【商品解説】
目次
- はじめに 中東、イスラーム、環境、人間
- Ⅰ 大仏像爆破と廃仏毀釈、聖像破壊
- 1.文化財の破壊はイスラームの要請なのか
- 2.廃仏毀釈と聖像破壊
- 3.フランス革命後の蛮行
- 4.平等と同害報復 ――環境適応への営為として
- Ⅱ 沙漠が一神教を生み出したのか 環境と人間行動
- 1.出発点としての和辻風土論
著者紹介
立花 亨
- 略歴
- 〈立花亨〉慶應義塾大学法学部卒業。拓殖大学政経学部教授。著書に「イスラム主義の真実」「憎まれるアメリカの正義」など。
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