紙の本
アンパンマン
2022/11/13 14:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やなせたかしさんの平和への思いが、よくわかりよかったです。アンパンマンを通して、正義とは何かを、考えさせられました。
投稿元:
レビューを見る
今までやなせたかし先生が書いたエッセイをまとめたもの。
アンパンマンへや子供への想い、手のひらを太陽にの誕生秘話や作品への向き合い方、ちょっとチャーミングで変わった恋愛観などが垣間見れた。
終始心優しくて素敵な人柄溢れるエッセイ集。
「いちばんのよろこびは
ほかのひとをよろこばせること」
こんなことをまっすぐ言える人が本当のかっこいいヒーロー。
投稿元:
レビューを見る
子供から学ぶことがたくさんあるんだなと気づかされました。
将来は、子供に囲まれながら楽しいことしたいな〜
歌歌ったり、バスケしたり、ダンスしたり、、、
投稿元:
レビューを見る
やなせたかしさんのエッセイはいくつか読んだ。幼少期の苦労話や、戦争時のこと、漫画家と売れる様になったのは後世からとか。
常に謙虚でありそしてポジティブなやなせさんはまさにアンパマンだなぁと思う。決して子供に媚びたりしないそのままの生き方がとても素敵。「手のひらを太陽に」や「アンパマンのマーチ」にある生きていてこそ!というメッセージにいつも励まされる。
投稿元:
レビューを見る
1995年出版の復刻版。
やなせ氏が元気な頃のエッセイ。
ヘナチョコな性格や生き方が描かれていた。
やなせ氏の子どもに対する向き合い方は、素晴らしい。
大人より子どもの評価の方が辛辣で正しい。
子ども向けというのは大人の驕りでしかない。
投稿元:
レビューを見る
図書館で。ずっと読みたいと思っていたけど1995年に刊行されたエッセイの新装改訂版とのこと。私生まれる前だった…。
日本に生まれ育ち、かつて子どもだった私たちはみんな通ってきたであろうアンパンマン。
こんなに謙虚で、子供にも大人にも媚びることなくまっすぐに伝え続けてくれたやなせさんの愛と勇気のかたまりを享受することができた私の子供時代は案外幸せだったのかも。
社会人になってもアンパンマンのマーチの歌詞に勇気づけられる瞬間、あるもんね。笑
人生はよろこばせごっこ。誰かを喜ばせることがいちばん自分の心を豊かにする、日々過ごすなかでその原点を忘れていた気もする。
賞味期限を厳格にまもるスーパーマン、アンパンマンを置いて他にはいないし、今までもこれからも私の勇気の源です。
1番好きな歌はやっぱりとべ!ちびごんでしょうか…!
好きだったところ
社会においても、人の心においても、善悪の要素がありそのバランスが大事。
善の心だけでは純粋すぎるし、精神的な抵抗力も育たない。偏った生き方になってしまう。バランスをもって社会で生活していかないと、他人の心も理解できない。アンパンマンには冒険がたくさん出てきますが、ボクたちの子どもの頃、手足のケガや傷は日常のことでした。いま、母親たちは子どもに冒険をさせないでしょう。けれど冒険しないと成長できません。はば傷ついてもケガをしてもいい。極論すれば、子どもに冒険させないのは成長を阻むことになる。だからこそ、アンパンマンは愛と勇気をもち、とても冒険好きなのです。傷つくことを恐れず、微笑しながら冒険にたちむかっていきます。しかし決して自分からしかけることはありません。
どの仕事にも共通しているのは、自分の仕事の中に精神的な毒を入れないということです。ボクはあまり教訓的なことは好きではありません。お話はできるだけ面白く娯楽的であるほうがいいと思っています。しかしに毒はいれません。なぜなら、精神的栄養になる子どもの時の絵本や音楽は身体を流れる血液と同じだからです。ボクが立ち直れたのも、自分の血が失意の時も紅く澄んでいたせいだと思います。物理的な公害よりも精神的な公害のほうが実はもっと危険なのです。
五歳でも好きでもないひとと結婚しなくてはいけないという悲しい運命に泣くのです。大人はひとつの自分の郷愁の中に子どもをおきたがる。かわいらしく純真であどけない、その色の中に子どもをぬりこめてしまおうとするのです。でも、子どもにとってはそれは時には迷惑ではありませんか。だから、ボクは子どもに対する時は大人に対する時よりも、もっと一生けんめいにひとつの人格として認めることにしています。ボクはこども絵本子どもの歌、子どものミュージカル、童謡等の仕事を多くしていますが、どんなにグレードを下げても、心の中では大人に見てもらうつもりで決して甘やかさずにつくっています。いくらか難しい部分があっても、心ある子どもにはかえってその方が面白いのです。
投稿元:
レビューを見る
タイトルを見てから気になってた作品。アンパンマンを作り出した人のエッセイ本が気になって期待して読んだけど、私には難しかったかな。どうしてもアンパンマンという優しいイメージがある中でやなせたかしさんの人間らしい部分を受け入れられなかったのかも。まだまだアンパンマンに甘えてる子供だったなぁと感じました。
特に現代の女性に求める九つの、、、みたいなのは読んでてあまりいい気がしなく、なにこれと不信感を抱いてしまいました。大正生まれのお爺さんの話なんていいとこ取りして聞きたくないところは受け流せばいいだけなのに。
投稿元:
レビューを見る
やなせたかしさんの考え方を
少し覗き見できるような一冊でした。
1990年代に書かれたものなので、
なかなか共感できないものもあったけど
面白かったです。
エッセイはその方の考え方や性格を
のぞき見することができて
小説や絵本とは違った面白さがあって
好きだなぁと思います。
投稿元:
レビューを見る
アンパンマンをしっかり通り、大人になって改めて「よくできたアニメだな」と思っています。
そのアンパンマンの人だからと読んでみました。
ちょっと共感できない部分も確かにありましたが、時代も違うし、そりゃみんながみんな同じではないので…
投稿元:
レビューを見る
アンパンマンは昔から大好き。
特に『アンパンマンマーチ』が好き。
私が大人になってから誕生したアンパンマンだけど、子供達とみてるうちに大ファンになってました。そして、辛い時にアンパンマンマーチに支えられたこともありました。
そんなアンパンマンの生みの親のやなせたかしさんのエッセイは、そんなにへりくだると逆に嫌みだぞ…という部分も含めて人間臭くて面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
やなせたかしといえば「アンパンマンを描いた人」ってことくらいしか知らないレベルなのだけど、実際は作詞をしたり、詩の雑誌を刊行や編集をしたり、ラジオの台本を書いたりと多彩な活躍をしている。
好奇心が旺盛で、楽しそうって思ったことにどんどん挑戦していくし、人を巻き込む力もある。私もこんな風になりたいなと思った。
子ども向けの作品を多く創っているけれど、子どもを1人の人間として考えているので、「子どもが好きそうな言葉」を使わない。本当に良いものは難しくても子供には伝わるものだ、という。それが『アンパンマンのマーチ』の「なんのために生まれて、なにをしてして生きるのか」という子ども向けアニメのテーマソングにしては重めの歌詞になるのだと思った。確かに、子供の頃は意味も分からず口ずさんでいたけど、大人になって考えると深い。しかし、大人になってからこの歌に出会ったら、きっと素通りしてしまう。子供の頃に染みついた歌だからこそ、自分の成長と共に歌詞が重みを増してく。
所々で少し引っかかる考えがあったのが、気になった。女性に反省して欲しいこと、とか。あと「最近のアニメやマンガは毒が多くていけない」と言っているのも、私はあまり好きじゃないな。それも含めての、やなせたかしの人柄なのかもしれないけど。
以下が、私がこの本を読んでいいなと思った一節。
「人間が1番うれしいのは、人間をよろこばせること」
「お金持ちになれる正しい原則は良心的な面白い仕事をすること」
「ほんの少しの権威も認めない、おさない読者の興味をどうつないでいくかということに、いいようもないスリルと冒険を感じます」
投稿元:
レビューを見る
やなせさんの温かい人柄が行間から滲み出て来るようなエッセイ集。
2013年に94歳で永眠されたやなせさん。
本作は、1995年に『もうひとつのアンパンマン物語』と題して刊行されたものを新装復刊した作品。
優しいお顔が目に浮かんで来る前書きの後には「アンパンマンのマーチ」の歌詞が掲載されており、改めてこの歌詞の良さを実感する。「手のひらを太陽に」と共にずっと歌い継がれて欲しい楽曲だ。
戦争を経験した著者から紡がれる事は胸に響く。
『いちばんのよろこびはほかのひとをよろこばせること』
読後はやなせさんをもっと好きになる。
投稿元:
レビューを見る
帯にもある『人生よろこばせごっこ』は、創作する人の究極の答えだと思います。
そんなことを思って手にとりましたが、やっぱり本文でも、このよろこばせごっこのお話がいちばんぐっときました。
引用
------
ひとはみんな、よろこばせごっこをして生きています。それが、このいかにもさびしげな人生のささやかなたのしみになります。ボクらはそんなに長生きはしません。星のいのちにくらべれば、瞬時に消え去っていきます。
特にボクは、ひとがうれしそうに笑う笑い声が好きです。ひとが笑うと、ボクもうれしくなります。だから、長い間苦労して、やっと漫画家になりました。ボクは大芸術作品をかきたいと思ったことは一度もありません。『面白いですか。ボクの本は面白かったですか』とそのことばかり心配しています。
------
私はベンチャー企業で働きながら、仕事もすべて喜ばせごっこの気持ちでやっていました。自分がやりたいか、どうかは二の次で、大事なのは、相手が喜ぶタイミングで、欲しいものをあげることです。だけど、私の場合、それがちゃんと楽しかったり、面白かったり、笑顔になることでないと、嫌です。ただ、ここにこだわりすぎると、どんどん差し出すタイミングが遅くなってしまいます。
引用
-----
(環境問題や社会問題)がボクの作品のテーマになりました。しかし、それがはっきりと表にでてしまうとお説教くさくなって子どもは見むきもしなくなるのです。
表面的にはまず面白いお話であること、それから絵が美しいこと、これが必要であって作者の主張はその底にかくれているぐらいがいいのです。
-----
自分のこだわりと、相手の喜ぶものをイコールにするのは難しいことです。
さらに、今引用した、やなせさんの美学みたいなものも、私も微力ながらとても大切にしたくて、そうなると、やっぱり仕事で満点をとるのはまだまだ難しいんです。
でも、まだまだ、やなせさんがおじいさんになってからも考えて工夫していたことを自分も少しだけ感じられているのなら、これからまだ伸び代があるかもしれません。
お仕事を楽しく、真摯に、いつまでも、取り組みたいなと思わせてもらえました。
(37歳ニート時に読了)
投稿元:
レビューを見る
大好きなアンパンマン。色々な媒体で触れてきたが作者であるやなせ先生の文そのものには触れたことが無かったと気づき拝読。
面白いことがたくさん書かれていたが、まえがきにあるようにとっ散らかっていてまとまりのない本だったのが少し残念(エッセイってそんなものなのかもしれないが)。何度も同じ内容が出てくるしもう少し踏み入って聞きたい内容があと一つ物足りない。32歳で父親が客死、詩とメルヘンはサンリオの社長と〜、覚えてしまった。笑笑。
読了して思うのは先生の文章が思っていたよりも遥かに力強かったこと。優しさ、というよりは活力づいていて乱暴な結論も怖気付かず述べるところ。先生の作詞した曲や(アンパンマンのマーチや夕日に向かって等)アンパンマンの主題を考えると当然っちゃ当然。揺るがない哲学があって、その通りに走り抜けた人生。激動の時代を生きてくにはそれほどのパワーが必要だったのだろう。
今日にこの本を読むに当たって非常に煩わしがられるであろう部分は間違いなく女性への提言の部分。現代の価値観では受け入れ難い内容。ただ、個人的にはそこにも興味深さはあったし、何より目くじらを立てて批判するに値する様な内容でも無いと思っている。幼少の頃から婦人誌を愛読していた先生のただの与太話の域を超えていない。今でいうデートの時に割り勘にする男は〜とか、そんなのとおんなじ。
フランケンシュタインの話と同列に原爆を語ったところ。非常に面白い。戦中世代にはやはり頭が上がらない。
投稿元:
レビューを見る
小さい頃アンパンマンが大好きだったので思わず買ってしまったやなせたかしさんのエッセイ本。
アンパンマンは随分商業化されて、コンプライアンス上昔みたいに頭なくなるまで食べられたりとかの描写もなくなった印象だけど、その描写が大事なんだよなぁと。
いくつになっても新しいものにとりあえず挑戦するという先生の姿勢は見習いたいと思った。